内さま
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- 2008/02/29(Fri) -
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『内村さまぁ~ず #32』
もうすぐ期限が来てしまうところでした。 危ない、危ない。 さて、今回は初の女性ゲスト・千秋さんを迎えての回。 年明けぐらいのロケだったのでしょうか? 離婚ネタで身を削って笑いを取ってましたが、 ああやって軽く笑いにもっていけるところは、さすが、千秋ちゃん。 永遠の歌手志望の半芸人さんだけはあります。 テーマは「こたつの良さを痛感したい男達」。 炬燵から出ちゃダメ、膝立ちもダメという、無意味な縛りをかけつつやるのは キャッチボールに鬼ごっこに剣道・・・。 くだらなすぎる(笑)。 でも、千秋ちゃんの存在で、お正月の親戚の家みたいな 何でも楽しめるような空気になってましたね。 そして、「ここだけの話」は、まったり炬燵トーク。 内村さんは、天才と呼ばれたい上に、自分の番組で笑っているらしい・・・・。 内村さんはワイプで見かける厳しい顔つきの方が印象にあるのですが、 仕事じゃなくて家で見るときは、結構自分に笑ってるんですかね? あんまり想像つかないなぁ。 で、今回の一番のオオウケは「花火」のコーナー。 「ねずみパニック」ではプチ火事になってるし、 使用済み花火に踊らされ、ガムのような風船に爆笑し、 この件はお腹痛いぐらい笑いました。 「ヒモ落ちたよ」なんて、サイコー。 使用済み花火は、仕込みだったんですよね? まさかハプニング?? 最後の千秋さんの一発芸も見事に決まって、 楽しい回でした。 |
『最終人事の殺意』
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- 2008/02/28(Thu) -
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浅川純 『最終人事の殺意』(新潮文庫)、読了。
世界進出を果たしている大手電機メーカーにおける 不可解な連続飛び降り自殺事件の真相に アメリカ帰りの役員が迫る・・・・・・。 なかなか興味深い設定ではあったのですが、 ミステリーなのか企業小説なのか、 軸がはっきりしないまま話が進行していくので、 のめり込むところまではいきませんでした。 3人の死は、いずれも「企業」と「従業員」という枠組みが 良くも悪くもそれぞれ鮮明に表れたようなケースでした。 橋爪副社長の件は、ちょっと極端かな?とも思いますが。 主人公の吉本も、ただスマートなのではなく、 夢を追おうとするもののなかなか軌道に乗せられないという 人間味のあるキャラクターだと思います。 まぁ、最後の最後で自分のどんでん返しの境遇に満足してしまうところは 最も会社人間なのかもしれませんが。 ポイント、ポイントでアクセントとなって登場するカールソンは、 最後までおいしいとこ取りで、素敵な人物でした。
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ANN
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- 2008/02/24(Sun) -
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『ウッチャンナンチャンのオールナイトニッポン』(2008年2月24日放送)
懐かし~。 まさに「何の進歩もない」UNANNですが、これが良いんですよね~。 しかも一曲目はマセキ理穂だし。 そして長女隊、南原清隆生誕ライブ・・・・ 今のファンの人、誰も知らんだろうに・・・・・何てマイペース。 「マセキメモリアルホール(MMH)」なんて単語も出てきて、 「タコイカじゃんけん」にはウンナンさんも「お~ぉ」。 マセキ理穂は期間限定アイドルの元祖、 「UN」は「KY」式の元祖、 なんでもかんでも「元祖」って言ってましたが、 結構、ウンナンさんがヒット企画の発端であること多いですよね。 ヒッチハイクも、細木和子さんも、改名も、シャッフルコンビも、ネタ見せ番組も。 何気にヒットメーカーです。 そして、内村さんとイオリ君のやりとり最高です。 テッチャンも田村デスケレドモさんも、 マモー様も、満腹ふとる君も、九州男児までも出てきちゃったよ! やっぱりこの御方はキャラクターの天才だわ。 老眼でも、キータッチが遅くても、憑依芸という唯一無二の才能があればこその 内村光良ここにあり! そして、なぜか新コーナーのおハガキ募集。 金曜日の夜に復活してくれたら、楽しい週末になるのになぁ。 タコイカの次回テーマは「お花見」vs「入学式」。 これなら4月レギュラー開始ですね!! あと「内村ちょい悪オヤジ化計画」、とにかく老眼なんとかしないとヤバいですよ。 「老眼」vs「冬瓜」もしくは「ホーガン」も楽しみです!!!!!
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『般若心経の読み方』
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- 2008/02/24(Sun) -
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ひろさちや 『般若心経の読み方』(日本実業出版社)、読了。
半年ぶりのひろさちや先生の本。 本作は、少し硬めの仏教解説の本でした。 般若心経というお経を題材にしてしまうと、 やはり「この用語はこういう意味で・・・」という解説がついてしまうので、 どうしてもお堅い内容になってしまうんでしょうね。 ところどころに、ひろさちや先生お得意の仏教説話や 日常の一場面で仏教の教えをやさしく解説してくださる挿話があり、 なるべくわかりやすく書かれていたとはいえ、 やはり仏教学のようなところもあり・・・。 まぁ、壮大な教えを伝えようとすると、 概念的になってしまうのは、仕方がないことなのかもしれません。
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『美っつい庵主さん』
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- 2008/02/23(Sat) -
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有吉佐和子 『美っつい庵主さん』(新潮文庫)、読了。
有吉作品の短篇集。 連作集ではない純粋な短編集を読むのは初めてでした。 有吉佐和子の「家系小説」が好きなので、短篇集はちょっと違和感。 少し文章が堅い気がしましたが、 短篇なので目立って感じただけでしょうか? 表題作「美っつい庵主さん」では、 女性だけの生活というものを、若いカップルを投入することで 鮮やかに描いてみせる力量はさすがです。 最後の「ともしび」が持つ温かさが、他の有吉作品に似ず ほっとさせる空気を持っていて、これはこれで好きでした。
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『源内万華鏡』
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- 2008/02/19(Tue) -
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清水義範 『源内万華鏡』(講談社文庫)、読了。
最近いろいろ歴史づいてきているので、ここらで軽~い作品をば。 清水センセと源内さん、 王道をいかないところが似てるかも・・・・・なんて読み始めたのですが ちょっと軽すぎたかな? 歴史の本は、ずっしりと重みを感じながらの方が楽しいかも。 商品クリエイター、イベントデザイナーとしての感度の良さも素晴らしいのですが、 それよりも、戯作の類に興味津津。 『風流志道軒伝』なんて、相当面白そう。
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『ファザーファッカー』
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- 2008/02/18(Mon) -
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内田春菊 『ファザーファッカー』(文春文庫)、読了。
タイトルからも裏表紙の紹介文からも 「養父と娘の性的関係」のドギツさが印象に残りますが、 そのような屈折した関係が生まれてしまうまでの過程をつぶさに描いており、 あまりに異常な親子関係(母親の立場も含め)でありながら、 なぜか、そうなってしまったことが納得されてしまうような 説得力のある物語になっています。 静子の 大人を見る視線、 妹・知恵を含め周りの子供たちを見る視線、 自分自身を見つめる視線、 どれもあまりに客観的で悲しい眼です。 内田春菊という人物を、キワモノのタレントさんとして捉えていたのですが、 この作品で認識を改めました。
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『毒舌 日本史』
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- 2008/02/17(Sun) -
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今東光 『毒舌 日本史』(文春文庫)、読了。
どういう人物なのかよく知らないまま、 「誰かの本で名前を見たなあ・・・・確かお坊さんのはず・・・・・」 という程度の知識で買ってきました。 で、最初の1ページから「~てえもんだ」「するてえと~」と 口語そのままの乱暴な文章・・・。 この人の語り口を一度でも耳にしていたらそのリズムで読めるのですが、 なんせ全く知らないもので、読みづらかったです。 毒舌は同時代のものでないと辛いですね。 聞き手である文藝春秋池島新平社長の合いの手が清涼剤のよう。 適度にあしらう一言が面白かったりして。 さて、中身ですが、博識のエロ坊主(失礼この上なし!)の手にかかれば 日本史裏話は最高に面白いです。 日本の歴史と仏教は切り離せないものだと再認識。 しかし、どうやったらこんなに知識の輪を広げられるのでしょうか? 近衛文麿さんら私にとっては歴史上の人々との思い出話も興味深かったです。
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一橋フォーラム21
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- 2008/02/12(Tue) -
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一橋フォーラム21 『日本絵画の精華』④(2008年2月12日)、受講。
狩野永徳の「上杉本洛中洛外図屏風」が本日のテーマ。 最も有名な日本画家の一人である狩野永徳の筆による 最も有名な洛中洛外図でしょう。 日本人なら、テレビや図版で一度は目にしたことがあるはず。 しかしながら、じっくりと描かれている事象を見たことはありませんでした。 今回、京都の地理がどのように配置されているのか、 また、どのような人々のどのような姿が描かれているのか、 つぶさに確認していったことで、 その芸術作品としての価値と記録媒体としての価値との双方を知ることが出来、 昨年の夏に見た、歌川広重の「名所江戸百景」を思い出しました。 一つの画面の中に、武士、農民、職人、商人という様々な身分の人々の生活を 同時に描いてしまえる考え方は、 日本の社会の特徴なのかなとも感じました。 また、屏風図を丹念に見ていったわけですが、 一方で、この屏風図は将軍義輝が描かせ、後に信長が入手し、上杉謙信に贈った・・・・ というような、作品にまつわるエピソードも非常に面白く聞けました。 本日の講師であられた小澤弘教授がお勤めの江戸東京博物館、 面白そうな模様し物があったら、行ってみようかしら。
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『寂聴の仏教入門』
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- 2008/02/12(Tue) -
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瀬戸内寂聴、久保田展弘 『寂聴の仏教入門』(講談社文庫)、読了。
山越阿弥陀図屏風の余韻で、素人向け仏教本をば。 対談という形式は、専門家同士が分かりあうレベルで話をされると 読者は置いてきぼりになって、読んでいてつらい思いをすることがあるのですが、 本作は、「入門」と謳っているだけあって、初心者向けのお話から入ってくれます。 対談者2人が、読者をきちんと意識してお話してくれているからこそなのですが、 もうひとつ、司会進行役の方の話の振り方がうまくて、 素人にも分かりやすい噛み砕いた説明を促すように進行してくれています。 この方が非常に重要な役割を果たされていると思いました。 また、後半は、この進行の方が登場しなくなり、 お2人だけの対談になって行き、内容も多少高度化しています。 その匙加減が、とても読みやすかったです。 さらに、用語解説が、巻末や章末ではなく、 本文中に適宜入っているので、ページを前後することなく読み進められて これも読みやすさを促進していました。 なんだか、構成についての話ばかりになってしまいましたが、 仏教について、入口の部分の解説書としては、非常に分かりやすかったです。 寂聴さんは、文中で、「講演会などを開くと、仏教そのものの話よりも 寂聴さん個人の話を聞きたがる人が多い」旨のコメントをされていますが、 私は是非とも、寂聴さんのお話される仏教の話を聞いてみたいと思いました。
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