『事業再編ハンドブック』
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- 2006/08/27(Sun) -
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森綜合法律事務所『事業再編ハンドブック』(中央経済社)、読了。
会社分割、業務提携、資産流動化と、 うちの会社に関わることがコンパクトにまとめられてそうだったので 読んでみました。 最近新聞で話題になったMBOについても勉強になりました。 何かあったときにさっと調べがつけられる手頃な本です。
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『檸檬』
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- 2006/08/25(Fri) -
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梶井基次郎 『檸檬』(新潮文庫)、再読。
ふと「『檸檬』ってどんな始まり方をするんだっけ?」と気になり、 実家の本棚から引っ張り出してきました。 で、読んでみて、 「こんなに重苦しい舞台設定だったんだ」と若干の驚き。 「丸善の本棚で檸檬がバーン!」という情景だけが印象にあって、 ともすれば黄色の明るいイメージが先行していたのですが、 それは背景の病的な暗さとの対比における明るさだったのですね。 また、「檸檬」だけではなく、 出てくる短編、短編が、いずれも病的な空気を醸し出していて、 読む側に余裕が無いと気が滅入ってきます。 高校生のときに読んだ本だったのですが、 二、三の作品を除いて、読んだ記憶が全く無く、 多分この病的な作風に馴染めず、読み飛ばしたものと思われます。 今回、再読してみて、 「やはり私の中では梶井基次郎といえば『桜の樹の下には』である」と 再認識しました。 筋書きを知っていても、書き出しの一行に衝撃を受けます。 私がこの話をしたために、 夜桜の会が一転して肝試しになってしまったことがありましたが、 桜の樹の花の咲かせ方には、植物を越えた何かがあるような気がしてなりません。 他には、「ある崖上の感情」「交尾」等が面白かったです。
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『インテル経営の秘密』
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- 2006/08/20(Sun) -
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アンドリュー・S・グローヴ 『インテル経営の秘密』(早川書房)、読了。
特にインテルに思い入れがあるわけではなく、 P・ドラッカーとトム・ピーターズが賛辞を寄せていて、 翻訳が小林薫だったので、面白いかなと思って買ったのですが・・・ 私には、ちょっとテクニカル過ぎました。 まさにマネジメントのノウハウであり、 読み物としての側面が薄かったように思います。 経営手法よりも経営哲学のほうに興味がある私には、 読んでいて盛り上がりに欠ける本でした。
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ウンナンタイム
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- 2006/08/19(Sat) -
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『ウンナンタイム』(2006年8月12日)
夏は夕方がいいというお二人。 私もヒグラシのカナカナカナカナ・・・という声が好きですねー。 物悲しいけど。 「広く浅くフェードアウト」でお馴染みの南原さん。 フットサルをチーム義経で始めたそうです。 フットサルチームを新規立ち上げのブームも一段落して ハマっている人たちが続けている時期に入った気がしますが・・・ すでに後悔気味で片足フェードアウトしている南原さんですが、 試合は本気で参加してして、めちゃくちゃ悔しがってます。 南原さんらしい。 内村さんは仲間と和気藹々で草野球のほうが似合ってそうですね。 「40ジャーナル」のテーマは「趣味」。 読書量が増えたという内村さん。 30代に星新一?大人になってから読んでも面白いですが、 小学生の頃にハマっていたというのも早いですねー。 そして、南原さんは小池真理子を知らないんだ・・・ちょっとショック。 角田光代等も読んでいて「OLか!?」と突っ込まれてましたが、 男性では確かに珍しいですね。 話は急展開で妄想の世界へ。 ヨット、マウンテンバイク、レース、パラグライダー、 犬とフリスビー、ジープで川を横切る、クレー射撃・・・ はっきり言っちゃうと、どれもプライベートのウンナンに似合いません(爆) 後片付けが面倒だという2人。 パラグライダーは畳むのが大変そう、釣りは大きな魚に触りたくない、 船から上がったら即ハンドソープ、荷物多いのダメ。 そして徹底的に虫、爬虫類がダメな内村さん。 これじゃあアウトドア全滅ですね。 むしろ『ジャッカス』のお馬鹿ぶりに惹かれるという内村さん。 公園の噴水でカヌー、自転車で植木に突っ込む、そして『Yamakasi』! 私は映画館へ観に行きました。 爽快な映像で、観ていて気持ちよかったように記憶しています。 内村さんが40過ぎの体でビルからビルへ飛び移ってたら、 それだけで笑えるかも。 『襟裳岬』では、「声が高い」「コブシが聞いてない」と散々な評価のお二人。 モノマネの見すぎで耳が汚れちゃったようです。 『レコ大』話で盛り上がってましたが、 このあたりは、普通に友達感覚に戻ってますね。 「タカの恋も最終戦」「恋の桶狭間」 思いつきでポンポンしゃべってるアキラッチさんに 「あんまり上手くねぇんだよな」と冷たい内村MC。 すり鉢状の神宮球場で雨の中、バックスタンドの最上段から 「ビールくださーいッ」と売り子に突進していけとのアドバイスに 「それ一の谷だよ」と突っ込む内村さん。 この絵は下らなさ過ぎて爆笑です。 声張り上げて爆笑している2人に爆笑。 南原さんがプレゼントに提供した『アディダスvsプーマ』 兄弟であることを内村さん知らなかったようですが、 「めちゃくちゃ優秀な兄弟だね」というコメントから察すると誤解されてますね。 大喧嘩して弟のルドルフ・ダスラーが会社を飛び出したんですよね。 周囲の人を巻き込んでの兄弟げんか、はた迷惑もいいとこです。 この本は評価が高いようなので、今後読んでみたいですね。
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『日本の権力人脈』
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- 2006/08/16(Wed) -
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佐高信 『日本の権力人脈』(現代教養文庫)、読了。
大元が88年発行のため、 企業トップの名前は知らない人がほとんどでしたが、 バッサリ斬って捨てる佐高節は小気味よかったです。 まあ、評論家の力量やバランス感覚で誰が優れているかとか、 この著者がどのくらいのポジションに居る人なのかということを 深く考えたことはないので、わたしは評論の対象となった人物が バッサリ斬って捨てられる様を哂って楽しんでいるだけなのですが。 こういう本を読むと、 優れた経営者(もしくは反面教師でもいいですが)の 評伝なんぞをじっくり読みたくなりますね。
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『パンドラの匣』
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- 2006/08/14(Mon) -
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太宰治 『パンドラの匣』(新潮文庫)、読了。
久々の太宰作品をば。 夏休みっぽいですねー。 「正義と微笑」「パンドラの匣」の2作品を収録。 タイトルからして「重たい作品だったらイヤだな」と思いながら 読み始めたのですが、 意外や意外、両方ともカラッとした青春小説でした。 「正義と微笑」では、 主人公の洒脱な日記の文章にクスッと笑わされながらも、 やっぱりお兄さんのキャラクターが素敵です。 自分の人生には器用でないけれど、 弟には非常に温かい眼差しを向けており、 そして、弟に投げかける言葉が洒落ています。 「パンドラの匣」では、手紙形式で話が展開しますが、 やはり手紙の文体はウィットに富んでいます。 両作品とも、主人公の年齢を考えると、 少々大人びた文章で、若干リアリティに疑問を感じますが、 前向きに生きる両人のエネルギーを思うと、 それもありかなという気持ちになります。
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『新・危機管理のノウハウ』
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- 2006/08/13(Sun) -
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佐々淳行 『新・危機管理のノウハウ』(文藝春秋)、読了。
ブックオフで「経営管理」のところに並んでいたので、 「箴言でまとめられている実用書の類かな?」と思って購入したのですが、 大事件を処理してきた筆者ならではの裏話もあって、 むしろ読み物としての側面に気を取られてしまいました。 あさま山荘事件を描いた作品も読んでみたいですね。 (映画は先日テレビで見て、イマイチだったんですが) 本題に戻って、本作に出てくる「報告の仕方、受け方」等は、 一サラリーマンにとって参考になる話でした。 どうやったら一つの情報を有効に活用できるのか・・・ 報告の仕方一つで、大きく変わってくるとわかりました。
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ウンナンタイム&FLASH
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- 2006/08/12(Sat) -
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『FLASH EX』
昨夜、遅ればせながら、結婚披露宴の話を知り、本日雑誌を買ってきました。 まぁ、雑誌を見る前からわかっていたことですが「エロいょ!」 タイミングを見計らってレジへ。我ながらバカですねぇ。 さて、この手の雑誌では女子アナ中心の記事になるのが普通ですが、 「ウッチャン&徳永有美アナ」というタイトルにちょっと驚き。 「徳永有美元テレ朝アナ&お笑い芸人」という扱いでも不思議じゃないのにねぇ。 画質の悪さがなんだかエロさを増幅している気もしないではないですが、 まあ、幸せそうで何よりです。 結婚後初めて徳ちゃんを見ましたが、全然変わってないですねー。 昔、内Pで、内村さんから「お前丸くなったなぁ」なんて突っ込まれてたので、 「徳ちゃんは幸せ太り体質かなぁ」と思ってたのですが、 記事にも「少しほっそりした」とあるように、美人さんでした。 内村さんと並んでいると、内P時代そのまま。 サングラスが有る無しぐらいの違いじゃないですか? 結婚とか夫婦とかが醸し出す「いやらしい腐臭」みたいなものが感じられません。 爽やかで素敵な2人ですね。 記事のほうは、内村さんを浮気性に仕立て上げたいのか、 謙虚な好青年と描きたいのか、スタンスが一貫していないのですが、 こんなエロエロ雑誌が「とってもいいひと」「気前よく」「質素」「謙虚」なんて 書いてくれたことが強く印象に残りました(ファンの贔屓目?)。 「長年連れ添った夫婦のよう」だなんて、さすが内P司会カップル! 『ウンナンタイム』(2006年8月5日放送)、Web版。 で、上記の雑誌を見た後でラジオを聞いたのですが、 「同窓会」と言ってるのは「披露宴」のことですかね? 10年ぶりの再会となった同級生がいらしたそうですが、 この友人を真似た内村さんの口調なんて、まるで「みつる」でしたね。 小学校中学校時代の、誰も知らない出来事を事細かに話し、 疑問を呈する同級生達に「ニノミヤッチに聞けばわかる」 でもニノミヤッチが誰なのかがわからないなんて、ちょっとしたホラーです。 内村さんは田舎に帰ってもコントしてますね。 そして、この不思議な友人を気持ち悪がるわけではなく 「ホント面白かった」と評してしまうところが内村さんらしい。 こういうところから面白キャラが生まれてくるんでしょうね。 私なんぞは、「もしかしてFLASHの記者さんだったんじゃないの?」 なんて勘繰ってしまいました。 そして、他人の嫁さんとツーショット写真を撮りたがるオジサンたち。 「ちょっとよかですか?」「こげなきれいな人、はじめてばい」 帰宅して写真を現像したら、 肩を抱いたり、顔を近づけたりのラブラブ写真のオンパレードに 「お前こんなの撮ってたのかよ!」と若干やきもち焼いてる亭主。 「『やじうま』から見てました」って、何のアピールしてんだ? あと、南原さんが『ピーナッツ』につけたキャッチフレーズ 「泣いて笑って虚脱感」に爆笑! |
『詩心』
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- 2006/08/11(Fri) -
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曽野綾子 『詩心』(新潮文庫)、読了。
この作家さんの短編集は初めてでした。 新聞紙上での評論家的な面の印象が強いので、 どんな作品を書くのか恐る恐る覗いてみるといった感じで読み始めたのですが、 一作品目の途中から引き込まれました。 上手く表現できないのですが、 主題への近づき方が女性の作家らしくない印象を受けました。 決して悪い意味ではなく、 男性的な客観性を持っているような感じがしたのです。 「堕落教師」「凧の上がる風景」「肥満」で見られるような 今という時代を鋭く切り取ってみせる巧みさがありながら、 一方で、「詩心」のような俗物的なコミカルさもあり、 表情豊かな短編集でした。
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