『モネ・ゲーム』
| ||
- 2014/05/16(Fri) -
| ||
『モネ・ゲーム』
印象派の作品を買いあさる大富豪。 彼に雇われている美術鑑定家の主人公は、大富豪の傲慢さに復讐しようと、 偽のモネを買わせる詐欺を企み・・・・・。 コーエン兄弟の脚本にしては、ギャグが軽い印象でした。 ストーリー展開も軽め。お気楽に笑って頂戴ということなのかもしれませんが、 サヴォイホテルのシーンとかは、ちょっと間延びした気がします。 あ、ホテルマン2人は面白かったですが(笑)。 コリン・ファースは、コメディアンとして動きが面白いですね。 ただ、画面が地味なのが難(苦笑)。 キャメロン・ディアスは、相変わらず素晴らしいコメディエンヌぶりなのですが、 アラフォーで「テキサス娘」っていうのは・・・・・もしや、これもギャグなのか!? それとも、かのハリウッドも後継者の人材難なのでしょうか? 大富豪のアラン・リックマンは、そんなに嫌な男に見えませんでした。 ま、おっちょこちょいコリンの偏見の目で見ると・・・・ということなのでしょうが、 意外とデキるビジネス・エリートのように見えました。 スーツ姿もびしっと格好良かったし、ネゴのシーンも決まってました。 ただ、キャメロンもアランも脱ぎまくりという演出は、ファン的にどうなのでしょうかね? 日本人御一行のディスリ方は、昭和な香りがして、 コーエンさん、どうなのよ、そのセンス・・・・・・って感じでしたが、 最後に、おぉ日本人、なかなかそちも悪よのぅ・・・・という展開で、 あれは演技だったのかと、したたかなところを見せてくれたので溜飲。 最後に、ねこちゃん、可愛かったわぁ。
|
||
『ファーゴ』
| ||
- 2012/04/21(Sat) -
| ||
『ファーゴ』
コーエン兄弟の出世作です。 借金返済のために、妻の偽装誘拐をチンピラに依頼する主人公。 しかし、少しずつ計画がずれていき、次第に死人が山となっていく・・・・・。 このウィリアム・H・メイシー演じる主人公が、 まぁ、見るからに不幸を呼びそうな印象で(苦笑)。 もう、冒頭から、計画が上手くいかないオーラが出まくってます。 そして、誘拐を依頼した相手も、とても上等な悪者とはいかないチンピラ。 計画自体もきちんと話が通っていなかったようで、 それでも、大した打ち合わせもせずにお互いゴーサインを出してしまいます。 なんて無計画な・・・・。 しかし、誘拐される主人公の妻は、これまた田舎町の主婦といった感じで、 能天気な毎日を送るわ、襲われたらぎゃーぎゃー騒ぐわで、 これまた、あまり可哀想な気持ちが起こらないキャラクター設定(苦笑)。 そんな娘の父は大金持ちなのに、身代金を半額に値切ろうとする始末。 もう、みんな身勝手で計画性のない人たちばっかり。 そこに登場するのが、女性警察署長のマージ。 もう、この人だけが唯一まとも。 (ま、あの旦那とのラブラブぶりは、ちょっとずれてる感じがしましたが・・・) 予期せぬ出来事の連続に慌てふためく人々の中で ただ一人、女署長は冷静に事件を見極めていきます。 ひとりだけ、異なるオーラを放っているように感じる演出はお見事でした。 女署長自ら聞き込みを続ける中で、 「とにかく変な顔でした」という証言ばかりをあげられる チンピラの一人カールを演じたスティーヴ・ブシェミ、オイシイわぁ。 そして、本筋と関係なく突如登場した日系人のマイク・ ヤナギダ。 この意味不明エピソードで混乱させてくるのがコーエン兄弟ですね(笑)。
|
||
『バーン・アフター・リーディング』
| ||||
- 2010/02/28(Sun) -
| ||||
『バーン・アフター・リーディング』
スカッと笑えるおバカ映画かと思ったのですが、 思いの他、人間のドロッとした嫌ぁな部分も見せてて、 ブラック・コメディというより、ダークなコメディという印象でした。 「アハハハハ」を期待していた身としては、ちょっとハズレた感じ。 でも、CIA内での会話はシュールで面白かったです。 アメリカも、倫理なんてボロボロですわねぇ。 日本も、どっこいどっこいなのかもしれませんが。
|
||||
『バートン・フィンク』
| ||||
- 2009/08/14(Fri) -
| ||||
『バートン・フィンク』
「きっと暗いんだろうな・・・・」と思いながらも見てしまった コーエン兄弟作品。 案の定、暗くて謎が謎のままの作品でした(苦笑)。 中盤、状況の進展の無さに意識が時々とびかけましたが、 ベッドが血に染まってからは急展開でした。 で、あの死体は結局何だったんだ? チャーリーは何をしたかったんだ? フィンクの作品の出来は、客観的にどうだったんだ? いろいろ謎が謎のままに終わってしまいました。
|
||||
『ノーカントリー』
| ||||||||||||||||||||
- 2009/05/11(Mon) -
| ||||||||||||||||||||
『ノーカントリー』
コーエン兄弟のアカデミー賞受賞作。 いやー、重いし暗い(苦笑)。 『オー・ブラザー』が初見で、 それからもカラッとした作品の方を好んで観てきたので、 本作はしんどかったです。 とにかく、ハビエル・バルデムが不気味。 ボンベ型エア・ガンが、見た目と違って凄い威力。 消音銃で相手かまわず撃ちまくり。 反対に撃たれてもビクともしない。 暗闇であの長髪がのそのそ歩いてくるシーンは ほんとに恐怖。 そんな中で唯一の救いはトミー・リー・ジョーンズ演じる保安官。 退廃的な皮肉を飛ばして、捻くれた会話を交わしてくれます。 このジョークが無かったら、なかなかキツイ映画でした。
|
||||||||||||||||||||
| メイン |
|