『赤猫異聞』
- 2015/09/14(Mon) -
浅田次郎 『赤猫異聞』(新潮文庫)、読了。

明治元年、東京の街を大火が襲い、牢屋敷から重罪人3人を解き放つことに。
3人がそれぞれに経験した大火騒ぎの最中での行動と、その後の人生を追う。

聞き取りの書き起こしという体裁で綴られているのですが、
正直、これが読みにくくて、最初全然頭に入ってきませんでした(苦笑)。
時代がかった言葉遣いを読むのに慣れていないからでしょうか。
後半に入る頃に、ようやく安定して読めるようになりました。

三者三様の人生の一大転機となったようで、あまりの変わりっぷりに、
ちょっと話を盛りすぎなんじゃないの?と感じてしまいました。
大転換が1人だけなら素直に受け入れられたように思うのですが。

でも、江戸から明治への過渡期というのは、
皆それぞれに、このような一大転換を経験したということなのでしょうかね。

うーん、なんだか乗り切れませんでした。


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『天国までの百マイル』
- 2013/02/11(Mon) -
浅田次郎 『天国までの百マイル』(朝日文庫)、読了。

映画もヒットしてましたね。
泣けるという浅田作品の王道作品なんでしょうね。

でも、私には、なんだか違和感が。
泣かせよう、泣かせようとしてて、なんだかあざとく感じてしまうんですよねー。
ストーリー展開が読めてしまうのも理由の一つかもしれませんが、
それ以上に、主人公の判断が、自らを困難な方に誘導するかのような選択を
あまり考えずにやってしまうという性格が、私には合わなかった気がします。

母に最高の治療を与えたいと考えているのに兄弟の治療費提供の申し出を断ったり、
おんぼろバンで母親を別の病院へ搬送しようとしたり、
その搬送ルートをろくに調べずに道を間違えたり、
果ては、途中で瀕死の母を連れて食堂で食事をしたり、
ありえない!

この判断全てが、最後の泣かせの要素を貯めるために行われているようで、
イラッときちゃうんですよねー。
その他、兄弟の性格の描写も、病院スタッフのキャラ作りも。

扱っている社会問題の重さの割には、
作品が軽くて、読者を泣かせることただ一点に向かっている気がしてなりません。

確かに、最後は読んでて泣いちゃったんですが、
あんまりスッキリした涙にはなりませんでした。
なんだか、無理やり泣かされたような感じ。

これが浅田作品の真骨頂なら、苦手かも。


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『憑神』
- 2012/10/18(Thu) -
浅田次郎 『憑神』(新潮文庫)、読了。

著者との肌合いに、なんとなく、いつも違和感。

文章が読みにくいと感じる時があるのですが、
本作では、むしろ物語の展開のほうに、乗り切れないものが・・・。

貧乏神、疫病神、死神に憑かれるというのはともかく、
その災いを他に振り向けられるというのが、
なんだか軽過ぎるように感じた一因かもしれません。

また、主人公のキャラクターが、
出来た武士なのか、早とちりな若造なのか
場面によって、ちょっと軸がブレているような印象も受けました。

てなわけで、なんだか読み通すのに時間がかかってしまいました。


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『霧笛荘夜話』
- 2011/02/13(Sun) -
浅田次郎 『霧笛荘夜話』(角川文庫)、読了。

とある港町の古アパートの住人たちの生き樣を
大家の老女が一つ一つ語っていくというストーリー構成。

どの人生も、たいそうヘビーな内容ですが、
このアパート霧笛荘の持つ不思議な雰囲気と、
それぞれの物語の主人公がもつ強さにより、
どことなく前向きさも感じさせてくれるものに仕上がってます。

世の中の本道からは外れてしまった人たちかもしれませんが、
でも、人間らしさは失っていないという点で
前向きさが生まれているのだと思います。

浅田次郎らしい作品でした。


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『薔薇盗人』
- 2009/09/12(Sat) -
浅田次郎 『薔薇盗人』(新潮文庫)、読了。

前回、この作家さんの短編集は、私にはしっくりこなかったのですが、
本作は楽しめました。

ちょっとしたユーモアや毒舌を交えながら
楽しい話や悲しい話、寂しい話、怖い話を描いていて、
話の幅の広さを感じられました。

表題作「薔薇盗人」は、
ほのぼのとしている中に、日常の落とし穴があったりして、
なかなかヒヤッとさせられました。


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『椿山課長の七日間』
- 2009/07/10(Fri) -
浅田次郎 『椿山課長の七日間』(朝日文庫)、読了。

これは面白かったです。
人物造形の妙と言いますか。

死んでしまった3人の男それぞれが現世に残してきた課題を解決するために、
あの世からこの世へ7日間の期限付きで戻ってきます。

この3人のバックグラウンドがなかなか泣かせてくれる設定で、
また、3人ともできた人物なので、その腹の括り具合に魅せられます。

一方で、遊び心も十分で、
あの世のお役所仕事をからかったり、
この世へ逆走する仕組みに様々な仕掛けを仕組んだり。

ちょっと都合よすぎな設定があることも否めませんが、
まぁ、ユーモア作品ということで許せるかな。
作者が作中に踏み込むのは踏み止まってほしかったのですが。

最後、この3つのグループがどんなふうに絡んでくるのかも
楽しみだったのですが、「なるほど、そう来るかぁ」という展開でした。

おじいちゃん、カッコいいゼ!


椿山課長の七日間 (朝日文庫)
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stars浅田次郎作品を初めて読んで
stars読み止らない。
stars文庫本版もDVDも製版されるおもしろさ。
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『姫椿』
- 2009/02/21(Sat) -
浅田次郎 『姫椿』(文春文庫)、読了。

ベテラン作家さんなのに、お初でございます。

短編集でしたが、
ちょっと物語の内容が私好みではなかったかも。

舞台設定とか、展開のさせ方とか、結末とか・・・・・・。

文章も、時々「どういう意味?」と読み戻るときもあり、
合わなかったようです。

でも、他にもいろいろ作品を出されているので
挑戦してみたいと思います。


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