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『にっぽん海風魚旅3 小魚びゅんびゅん荒波編』
- 2020/04/24(Fri) -
椎名誠 『にっぽん海風魚旅3 小魚びゅんびゅん荒波編』(講談社文庫)、読了。

このシリーズを読むのは10年ぶりでした。
最近は、雑魚釣り隊などの大人数のキャンプ話を読むことが多かったので、
シーナさんの1人旅(または控えめな数人の仕事仲間との旅)を読むのは新鮮な感じがありました。

しかも、雑魚釣り隊のスケジュールを見ていると、
キャンプ地に24時間も居ないときさえあり、なんて忙しいキャンプをする人なんだと思ってました。
シーナさんの日常は、日記的エッセイで読んだことがあるので、
その忙しさは理解しているのですが、
逆に、本作の旅で、何日も千葉にいたり、北海道に居たり、小笠原に2週間も居たりするのを読むと、
「こんなにゆったりしてて大丈夫なのか?他の仕事がエライことになってるんじゃないか?」と
不安になってしまうほど、本作の中では時間が緩やかに流れてます。

特に取材目的も定めず、行き当たりばったりのドライブ旅。
宿は事前に決めているようですが、特にこだわりがないのか、結構失敗してます(爆)。
食事の店も、宿の人に教えてもらったり、出会った人に教えてもらったりで、
目茶苦茶美味しそうな店が登場することもあれば、
「まずい!」とバッサリ斬られる店も。
シーナさんが凄いと思うのは、「まずい!」と書いた店の写真を載せちゃうこと(苦笑)。
どこまで毒舌なんだか。

冒頭、千葉の旅が出てきましたが、
ちょうど読んだばっかりの館山周辺の漁師生活エッセイと舞台が被っていて、
「あらま、シーナさんもそこへ行ったのか!」と、自分自身は行ったことないのに
なんだかすごく親近感を覚えました(笑)。

そして、私が一番興味をもって読んだのは、小笠原の旅。
私自身、何度か父島にダイビング旅で訪問しているので、
すごく親近感をもって読んだのですが、
シーナさんの「大島や八丈島に比べて都会的」という指摘に大いに納得。
小笠原ってオシャレなんですよね。
日本というよりグアムやサイパンに近いイメージ。
アメリカ統治の影響でしょうかね。

アメリカ文化と島文化が不思議と融合し、そこに移住者の持ち込む若さが重なって
独特な文化を形成していると思います。
また行きたいなぁ。
でも、1週間も時間が作れない(悲)。
サラリーマンの時って、会社の命令で1週間の9連休が取れたので、
今思うと幸せな宮仕え生活だったなと。
脱サラして起業しちゃうと、細かい時間はいくらでも作れるけど、
大きな時間が自由になりにくいという悲しみ。
ダイビング自体、2年近くできてないし。
まずは足元でのダイビングを復活しないとダメですね。




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『わしらは怪しい雑魚釣り隊 サバダバサバダバ篇』
- 2020/03/23(Mon) -
椎名誠 『わしらは怪しい雑魚釣り隊 サバダバサバダバ篇』(新潮文庫)、読了。

雑魚釣り隊の第2弾。

雑誌『つり丸』に連載されたものをまとめています。
誌面の関係か分量がかなりスッキリしていて、サクサク読めます。
この手頃な感じが、雑魚釣り隊やっているクダラナイ釣り行とマッチして
バカしかやってないし、釣りにもそれほど真面目じゃないのに、好感をもって読めます。

みなさん、忙しい日々の中で毎月キャンプに出掛けるわけですから
ものすごい情熱です。
「今月は忙しいから無理!」というわけで不参加のメンバーもその時々でいますが、
連載にしなければいけないシーナさんは、交通事故にでも遭わない限り参加必須なわけで
(実際に事故で1回欠席してますが・・・・・)
こりゃものすごいプレッシャーですよね。
たぶん、このメンバーの中で一番多忙を極めているはずなのに。

だから、「雑魚釣り隊だ!」と言いながら、
「そろそろ釣りには飽きたからご飯作りに行ってくる」と言って
場を離れる自由さを持ち合わせている、このグダグダさが大事なんだろうなと思います。

千葉や湘南や時には羽田空港のそばでキャンプをし、
時には八丈島や新島、小笠原までにも出かけ、
1泊するだけのものから気合の入った連泊キャンプまで
いろいろ覗けるのも楽しいです。
島旅は自分も大好きですが、でも、普段の身近なキャンプの楽しさがあった上での
島旅のエンタメ感かなとも思います。
ダイビングの経験からすると。
身近なキャンプも、すぐ行けてさっと帰れて、きちんと楽しいというのが
大事な要素かなと思います。

個人的には、小笠原旅行記が前編だけでブツっと終わってしまったのが残念。
母島は私も行ったことがないので、読んでみたかったです。




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『わしらは怪しい雑魚釣り隊』
- 2019/03/04(Mon) -
椎名誠 『わしらは怪しい雑魚釣り隊』(新潮文庫)、読了。

東京に出張ということで、移動中に読む本をカバンに詰め込みました。
まずは、シーナさん。

「怪しい雑魚釣り隊」ということで、「これって東ケト会なの?」って感じでしたが、
どうやら、東ケト会は第一次アヤタン(怪しい探検隊)のことで、その後第二次アヤタンを挟んで、
「雑魚釣り隊」は第三次アヤタンだそうです。
東ケト会と比べると、メンバーがごっそり入れ替わってます。
社会的地位を築いた人が抜けていき、若者が入ってくるという感じでしょうか。

東ケト会の「同志」という感覚に比べて、
本作の世界観はシーナ氏の言う「年齢序列」がより意識的に見えてくるというか、
年齢幅の広がりに、ちょっと歪みも感じてしまうところもあります。

シーナさんって、エッセイ本を読んでいるだけだと楽しい人ですが
身近に居たら、結構、わがままで面倒くさい人のように思えます(爆)。
昔読んだエッセイで、怒りがストレートに出ちゃう人だなという気がしてます。
裏表がないから、こうやって沢山の人が集まってくるということもあるのでしょうけれど。

アヤタンの活動が、シーナさんの映画活動へののめり込みで自然消滅したというのも
シーナさんが、この集まりの絶対的な存在であることを示しているような。
まぁ、メンバーの皆さんは、それぞれで楽しんでいるのかもしれませんが。

本作では、「雑魚釣り」がテーマで、
大掛かりな釣りやキャンプやアウトドアをするのではなく、
時間を作って東京から近い千葉や神奈川、茨城に出かけて、
堤防から気軽な釣りをして、飽きたらビールを飲み、キャンプ料理を楽しみ、宴会!という
非常に分かりやすい行動様式となってます。
これなら、一般人でも真似できそうなレベルです。

ただ、先日読んだエッセイで、シーナさんの日常を知ってしまったので、
この1泊2日の雑魚釣りツアーの前後は、凄いハードスケジュールなんだろうなと思ってしまいます。
でも、だからこそ、この雑魚釣りの無為な時間が大事なんだなとも分かります。
こういうメリハリの利いた生活も良いなぁ。




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『あるく魚とわらう風』
- 2018/09/28(Fri) -
椎名誠 『あるく魚とわらう風』(集英社文庫)、読了。

シーナさんのエッセイかなと思って買ってきたら、
1年半にわたる期間の日記でした。

原稿書いた、サイン会した、対談した、映画上映会をした、旅行に行った、
シーナさんの日々が、そのまま収録されていますが、
まー、とにかく、この人は、凄い活動量ですね。

関西で上映会をしたかと思いきや、夜に東京に戻って
翌朝には北海道に向けて飛び立つ・・・・みたいな。
それが、特定の時期に忙しさが集中しているわけではなく、
常に忙しいという、休む間もない日常です。

シーナさんというと、アウトドアだったり、SF作品だったり、脱力エッセイだったり、
どちらかというと「休日」のイメージがある作家さんですが、
当人の日常は、まさに仕事の虫、ワーカホリックです。
ちょっと病的なぐらいに。

いつもの面々で対談するのにわざわざ箱根に行ってます。
「東京でも会えるじゃない」と思ってしまいますが、
きっと、これがシーナさんにとっては休息の時間なんでしょうね。
気の置けない仲間と箱根でぺちゃくちゃ・・・・という。

そういう気分転換の仕方ができることが
仕事が趣味の人は幸せなことなんでしょうね。
あまり共感できるひとは少ないかもしれませんが。

私は、どちらかというとシーナさん的体質です(苦笑)。
仕事であっても、どこかに出かけて新しい人と会えたりすると楽しくて
話がはずんだりすると良い気分転換になります。

でも、シーナさんほどに仕事を詰めてしまうのは、避けなきゃな。

とにかく、シーナさんのエネルギー量のすさまじさに、
読むのに時間がかかってしまいました。




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『フグと低気圧』
- 2016/10/30(Sun) -
椎名誠 『フグと低気圧』(講談社文庫)、読了。

シーナさんの日々を切り取ったエッセイ。
海に行ったり、新宿で飲んだり、ホテルで怒られたり。

初っ端、三重県の話が出てきましたが、
東ケト会の最初の旅は、やっぱりシーナさんにとっても
思い出深いものだったんだなぁ・・・と感慨にふける。

日常をほんとに「切り取った」エッセイなので、
数日に渡る旅行の話が前半でぷつりと終わっていたり、
「その話はまた今度」となっている今度が本作中には出てこなかったり、
なかなかに思うがままの構成となっております(笑)。

一番面白かったのは、大人の運動会のお話。
3つの会社が各50人以上ものメンバーを集めて
本気の真面目な運動会をしようというもの。

この手のイベントごとの大変さは自分自身身に染みてわかるのですが、
各社から計8名の実行委員を出して、ちゃんと打合せを重ねるところなど
気合が入ってます。

そして、皆さん、本当に楽しそうにはしゃいでいる様子が伝わってきて、
こういう真剣にバカをやれる大人になりたいなと
大学生の頃に思っていたことを思い出しました。

まだ、遅くはないか(笑)。


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『麦酒主義の構造とその応用胃学』
- 2016/02/04(Thu) -
椎名誠 『麦酒主義の構造とその応用胃学』(集英社文庫)、通読。

シーナさんのエッセイ集。

タイトルの物々しさの割には、
至ってマイルドな内容と言いますか、あまりタイトルと直結しない日常エッセイも多く、
それほど印象に残りませんでした。

食エッセイに絞ってもらった方が良かったかも。


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『全日本食えばわかる図鑑』
- 2015/05/25(Mon) -
椎名誠 『全日本食えばわかる図鑑』(集英社文庫)、読了。

シーナさんの食エッセイ。

ま、シーナさんだから、グルメ方面ではなく、
素朴にオイシイ系のネタであることは当然として、
オイシイ話よりも、マズイ話の方が多かったような・・・・。

お小言?愚痴?

ま、ご飯は、情報頼りに探し当てるよりも、
お腹がすいたときにガツガツ食べるのが美味しいんですよね~。

このエッセイの連載時は、
80年代前半だったようで、私、まだ小学校にも行っておりませんわ(苦笑)。
でも、美味しいものが食べたい!という欲求に、時代の違いはないですね。

途中で、八丈島空港の改装の話が出てきて、
「大都会の空港のミニチュア版になってしまって淋しい」的な描写だったのですが、
毎年、八丈島に遊びに行く身としては、十分、「島」な感じを味あわせてくれる
ちっちゃな空港ですよ(笑)。

空港レストランも槍玉に上がってましたが、フラッペはともかくとして、
帰りの日に飛行機を待ちながら、ビールにゲソ揚げなんぞをつまむのも乙なものですよ。


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『はるさきのへび』
- 2014/12/26(Fri) -
椎名誠 『はるさきのへび』(集英社)、読了。

珍しくハードカバーの本が実家にあったので持って来ました。

シーナさんの小説。
今まで、冒険モノとかSFモノスプラッターモノは読んできましたが、
なんとこちらは家族もの。
子供ができる前後のお話から、段々と成長していく過程を描いています。

夫と妻が父と母になり、しかしお互いに仕事は持っていて、
どちらかが折れたり、気を遣ったり、時には険悪になったり、
非常に日常的な生々しさをもって、しかし筆致は淡々と描かれていきます。

正直、最初は、「シーナさんにこういうのは求めてないんだよなぁ・・・・」と
思ってしまったのですが、しかし、短編が進むにつれて
段々と主人公のキャラクター設定がシーナさんに近づいていくようになり、
最後は、まさにシーナ家のお話になってしまいました。

あとがきを読んで、あ、なるほど『岳物語』の系譜だったのかと納得。

奥様はなかなかな運動家だったのですね。
そして、娘さんが居たのですね。
(ずーっと前に『岳物語』を読んだだけなので、一人息子かと思い込んでました)

親子でカヌーに乗ったりしている姿だけを見ていると、
良い家族だなと思ってしまいますが、
家族それぞれが自主的に自分のやりたいことを精一杯やる家庭だと、
意外とすれ違いの日常を送ることになってしまい、
これはこれで大変そうだなと感じてしまいました。

どこの家庭にも、その家庭なりの事情があるものですね。

シーナさんが、1歳半の娘さんに向けて書いたというお手紙が、じーんときました。


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『あやしい探検隊 焚火酔虎伝』
- 2014/11/27(Thu) -
椎名誠 『あやしい探検隊 焚火酔虎伝』(角川文庫)、読了。

あやしい探検隊シリーズです。

八ヶ岳、神津島、南九州、富士山、男体山、沖永良部と、
またまた北から南まで舐め尽くしている感じですが、
特に、沖永良部での「何もしない旅」をうらやましく思いました。
本当に、何もしてないので(笑)。

ま、私が沖永良部なんかに行ってしまったら、
朝から晩まで、海に潜りたくってしまいそうで、
結局、「何もしない」ということは実現できなさそうですが。

でも、海っぱたで、潮風に吹かれながらビール片手に読書とか、
いつかやってみたいです。

あやしい探検隊の中には、一流企業に勤めているサラリーマン氏もいるので、
「フリーランスの人は時間の自由が利いていいな、会社勤めの身には無理だわ」
という言い訳は通用せず。
自分の努力次第で、いくらでも、こういう旅はできてしまうんでしょうね。

時間管理の上手い人間になりたい!


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『さよなら、海の女たち』
- 2013/09/18(Wed) -
椎名誠 『さよなら、海の女たち』(集英社文庫)、再読。

先日、実家に帰った時に、父親の机の上に置かれていたので、
なんとなく持ってきてしまいました。

シーナさんのエッセイ。

たぶん、大学生ぐらいの時に読んでいるはずなのですが、
この物憂げな感じは、20歳そこらで読んでも分からないですよねー。
ま、30代半ばの今読んでも、理解できているのかはアレですけど・・・・。

行ったばっかりの八丈島の話が出てきて、
「八丈島の海って、面白いよね~♪」と共感し、
今回もボートダイブ班がお世話になった船長さんからムロアジなどの差し入れをいただき、
皆で美味しくお刺身をいただいたのを思い出しました。

できれば、八重根港で、夕日を見ながら、
島焼酎を飲みつつ、お刺身をつついたりして見たいものです。

このエッセイ集には、海に魅せられた人がたくさん登場しますが、
海が好きな人は、その人独自の海の物語を持っているように思います。
その物語を聞いているだけで、心地よいんですよね~。

本作には、岳くんが登場しますが、
自分が今興味を持つことって、やっぱり、父や母の影響が強いと思います。
父は一時期、カヌーにはまって、私や弟を川に連れて行ってくれたので、
私がマリンスポーツを好きになったのは、父の影響だと思います。
(シーカヤックには、残念ながら連れて行ってくれませんでした)

本が好きなのも、気象に興味を持ったのも、父や祖父の影響です。
政界のネタが好きなのも、美術が好きなのも、生物が好きなのも、母の影響です。

なぜか、自分の家族のことに思いを馳せる読書となりました。
きっとそれは、良い読書。


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