『フグと低気圧』
- 2016/10/30(Sun) -
椎名誠 『フグと低気圧』(講談社文庫)、読了。

シーナさんの日々を切り取ったエッセイ。
海に行ったり、新宿で飲んだり、ホテルで怒られたり。

初っ端、三重県の話が出てきましたが、
東ケト会の最初の旅は、やっぱりシーナさんにとっても
思い出深いものだったんだなぁ・・・と感慨にふける。

日常をほんとに「切り取った」エッセイなので、
数日に渡る旅行の話が前半でぷつりと終わっていたり、
「その話はまた今度」となっている今度が本作中には出てこなかったり、
なかなかに思うがままの構成となっております(笑)。

一番面白かったのは、大人の運動会のお話。
3つの会社が各50人以上ものメンバーを集めて
本気の真面目な運動会をしようというもの。

この手のイベントごとの大変さは自分自身身に染みてわかるのですが、
各社から計8名の実行委員を出して、ちゃんと打合せを重ねるところなど
気合が入ってます。

そして、皆さん、本当に楽しそうにはしゃいでいる様子が伝わってきて、
こういう真剣にバカをやれる大人になりたいなと
大学生の頃に思っていたことを思い出しました。

まだ、遅くはないか(笑)。


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椎名 誠

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『麦酒主義の構造とその応用胃学』
- 2016/02/04(Thu) -
椎名誠 『麦酒主義の構造とその応用胃学』(集英社文庫)、通読。

シーナさんのエッセイ集。

タイトルの物々しさの割には、
至ってマイルドな内容と言いますか、あまりタイトルと直結しない日常エッセイも多く、
それほど印象に残りませんでした。

食エッセイに絞ってもらった方が良かったかも。


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『全日本食えばわかる図鑑』
- 2015/05/25(Mon) -
椎名誠 『全日本食えばわかる図鑑』(集英社文庫)、読了。

シーナさんの食エッセイ。

ま、シーナさんだから、グルメ方面ではなく、
素朴にオイシイ系のネタであることは当然として、
オイシイ話よりも、マズイ話の方が多かったような・・・・。

お小言?愚痴?

ま、ご飯は、情報頼りに探し当てるよりも、
お腹がすいたときにガツガツ食べるのが美味しいんですよね~。

このエッセイの連載時は、
80年代前半だったようで、私、まだ小学校にも行っておりませんわ(苦笑)。
でも、美味しいものが食べたい!という欲求に、時代の違いはないですね。

途中で、八丈島空港の改装の話が出てきて、
「大都会の空港のミニチュア版になってしまって淋しい」的な描写だったのですが、
毎年、八丈島に遊びに行く身としては、十分、「島」な感じを味あわせてくれる
ちっちゃな空港ですよ(笑)。

空港レストランも槍玉に上がってましたが、フラッペはともかくとして、
帰りの日に飛行機を待ちながら、ビールにゲソ揚げなんぞをつまむのも乙なものですよ。


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『はるさきのへび』
- 2014/12/26(Fri) -
椎名誠 『はるさきのへび』(集英社)、読了。

珍しくハードカバーの本が実家にあったので持って来ました。

シーナさんの小説。
今まで、冒険モノとかSFモノスプラッターモノは読んできましたが、
なんとこちらは家族もの。
子供ができる前後のお話から、段々と成長していく過程を描いています。

夫と妻が父と母になり、しかしお互いに仕事は持っていて、
どちらかが折れたり、気を遣ったり、時には険悪になったり、
非常に日常的な生々しさをもって、しかし筆致は淡々と描かれていきます。

正直、最初は、「シーナさんにこういうのは求めてないんだよなぁ・・・・」と
思ってしまったのですが、しかし、短編が進むにつれて
段々と主人公のキャラクター設定がシーナさんに近づいていくようになり、
最後は、まさにシーナ家のお話になってしまいました。

あとがきを読んで、あ、なるほど『岳物語』の系譜だったのかと納得。

奥様はなかなかな運動家だったのですね。
そして、娘さんが居たのですね。
(ずーっと前に『岳物語』を読んだだけなので、一人息子かと思い込んでました)

親子でカヌーに乗ったりしている姿だけを見ていると、
良い家族だなと思ってしまいますが、
家族それぞれが自主的に自分のやりたいことを精一杯やる家庭だと、
意外とすれ違いの日常を送ることになってしまい、
これはこれで大変そうだなと感じてしまいました。

どこの家庭にも、その家庭なりの事情があるものですね。

シーナさんが、1歳半の娘さんに向けて書いたというお手紙が、じーんときました。


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『あやしい探検隊 焚火酔虎伝』
- 2014/11/27(Thu) -
椎名誠 『あやしい探検隊 焚火酔虎伝』(角川文庫)、読了。

あやしい探検隊シリーズです。

八ヶ岳、神津島、南九州、富士山、男体山、沖永良部と、
またまた北から南まで舐め尽くしている感じですが、
特に、沖永良部での「何もしない旅」をうらやましく思いました。
本当に、何もしてないので(笑)。

ま、私が沖永良部なんかに行ってしまったら、
朝から晩まで、海に潜りたくってしまいそうで、
結局、「何もしない」ということは実現できなさそうですが。

でも、海っぱたで、潮風に吹かれながらビール片手に読書とか、
いつかやってみたいです。

あやしい探検隊の中には、一流企業に勤めているサラリーマン氏もいるので、
「フリーランスの人は時間の自由が利いていいな、会社勤めの身には無理だわ」
という言い訳は通用せず。
自分の努力次第で、いくらでも、こういう旅はできてしまうんでしょうね。

時間管理の上手い人間になりたい!


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『さよなら、海の女たち』
- 2013/09/18(Wed) -
椎名誠 『さよなら、海の女たち』(集英社文庫)、再読。

先日、実家に帰った時に、父親の机の上に置かれていたので、
なんとなく持ってきてしまいました。

シーナさんのエッセイ。

たぶん、大学生ぐらいの時に読んでいるはずなのですが、
この物憂げな感じは、20歳そこらで読んでも分からないですよねー。
ま、30代半ばの今読んでも、理解できているのかはアレですけど・・・・。

行ったばっかりの八丈島の話が出てきて、
「八丈島の海って、面白いよね~♪」と共感し、
今回もボートダイブ班がお世話になった船長さんからムロアジなどの差し入れをいただき、
皆で美味しくお刺身をいただいたのを思い出しました。

できれば、八重根港で、夕日を見ながら、
島焼酎を飲みつつ、お刺身をつついたりして見たいものです。

このエッセイ集には、海に魅せられた人がたくさん登場しますが、
海が好きな人は、その人独自の海の物語を持っているように思います。
その物語を聞いているだけで、心地よいんですよね~。

本作には、岳くんが登場しますが、
自分が今興味を持つことって、やっぱり、父や母の影響が強いと思います。
父は一時期、カヌーにはまって、私や弟を川に連れて行ってくれたので、
私がマリンスポーツを好きになったのは、父の影響だと思います。
(シーカヤックには、残念ながら連れて行ってくれませんでした)

本が好きなのも、気象に興味を持ったのも、父や祖父の影響です。
政界のネタが好きなのも、美術が好きなのも、生物が好きなのも、母の影響です。

なぜか、自分の家族のことに思いを馳せる読書となりました。
きっとそれは、良い読書。


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『あやしい探検隊 海で笑う』
- 2011/11/02(Wed) -
椎名誠 『あやしい探検隊 海で笑う』(角川文庫)、読了。

東ケト会のシリーズ本です。
しかし、会の設立から10年以上が経ち、もはや元の形は残っていない感じです。
むしろ、シーナさんと征夫さんの旅行記と捉えたほうが良さそうです。

驚いたのは、この本に収録されたエッセイの中で
シーナさんがスキューバダイビングを始めたということ。
当然、お得意の分野かと思っていたんですよね。
未開の分野だったとは・・・・。

しかし、これを読む限り90年代前半は、ダイビングを始めるのも適当だったみたいですね。
ろくな指導を受けていないように感じます。
しかも、講習の次はいきなりグレートバリアリーフで、
しかもサメを見に行くだなんて・・・・。

あとがきで、シーナさん自身、昨今のダイビングブームで
海の危険も知らないまま女子大生がのんきにダイビングをしている様を危険視してますが、
私は、本文を読む限り、シーナさんのダイビング時の心構えも相当問題かと(苦笑)。
不安や懸念から目を背けて、確認もしないままに潜るだなんて・・・。

これは面白おかしくエッセイを書くためのノリであって、
俺は海の男なんだから、ちゃーんと分かっているさ!と言われるのかも知れませんが、
このエッセイを読んだ読者は、軽く考える人もいるんじゃないかと心配します。
そういう軽いノリで海に臨む人を、さらに煽ってるんじゃないかとね。

てなわけで、ちょっとダイバー的には、乗り切れない作品でした。

最後に、征夫さんが奥尻島での地震に遭遇し、
津波から逃げたときの様子を語っていますが、
東日本大震災の後で読むと、また違った印象を受けますね。
奥尻島での経験を、日本人として、もっと活かせたのではないかという後悔に近い思いです。

海は、日常に豊かさを与えてくれますが、時には厳しさも教えてくれます。
その厳しさの中から学んだことを伝え広めていかなければ、
海の厳しさに犠牲になった方たちが浮かばれません。
自然と共生するために、私たちが心得なければいけない姿勢だと思います。


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『長く素晴らしく憂鬱な一日』
- 2010/09/13(Mon) -
椎名誠 『長く素晴らしく憂鬱な一日』(角川文庫)、通読。

シーナさんが怪しく描く新宿の街。

途中までは結構面白く読めたのですが、
だんだん、妄想に付き合っていくのがしんどくなってしまって、
最後は流し読みとなりました(苦笑)。

主人公が、「これは空想だ」と言い切って空想世界に入っていくのですが、
空想と現実を読み分けるのに疲れてしまいました。

シーナさんの空想世界は、やっぱり120%空想世界が好きです。

でも、新宿という街は、
こういう空想を誘う町だということは、よくわかります。


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『海風魚旅 怪し火さすらい編』
- 2010/02/15(Mon) -
椎名誠 『海風魚旅 怪し火さすらい編』(講談社文庫)、読了。

憧れるわぁ、こういう旅。
なにも調べず、ただ行きたいところをフラッと訪ねて、行き当たりばったりを楽しむ。
40歳過ぎたらやってみたいわねぇ。

私の場合、旅行というと、たいていダイビング絡みになるので、
行先は海辺や島となり、食事もお魚になることが多いのですが、
美味しいお刺身が出てきたときの感動は、ホントお酒が進みますよね(笑)。

そして、うどん食い歩きの様を読んでいたら、
うどんが食べたくて仕方なくなりました。
海辺はうどんが美味しいのかなぁ。おつゆが美味しいんだろうな。
最近は神楽坂近辺で蕎麦屋巡りばっかりしているので、
たまにはうどんを食べようかな。

初島の行き帰りの船の中で読んで、
「海は楽しいぜ!」とダイビング気分は高揚したのですが、
何分、お手軽リゾート島なので、ちょっと物足りず(苦笑)。

小笠原とか、本格的な島旅がしたいなぁ。



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『わしらは怪しい探険隊』
- 2010/01/03(Sun) -
椎名誠 『わしらは怪しい探険隊』(角川文庫)、再読。

この正月は実家でウダウダ。
食う、寝る、読むの怠惰な生活を送っていました。

そのウダウダ感にふさわしい本を・・・と父の本棚を漁り、
シーナさんの本を見つけました。

私が大学生の頃、父がシーナさんに(ついでにアウトドアにも)ハマっていて、
わたしも一緒に読んでいたのですが、本作の内容はすっかり忘れていました。

「東日本何でもケトばす会」の島旅を描いたエッセイ集なのですが
中心になっているのが、なんと神島です。
おぉ、我が郷里、三重県!ということで引き込まれて読んでいきました。
(といっても、神島には行ったこと無いのですが・・・)

海岸にテントを張って、鍋料理を作って、飲めや歌えやの大宴会、憧れますわ~。

まぁ、私は、寝床は民宿がありがたいので、
東ケト会への参加資格はありませんが(苦笑)、
浜辺で鍋は絶対においしいのです!!

大学生の頃にやっておけばよかったなぁ・・・。
こういうのやれそうなノリの仲間たちが揃っていたのに、
もったいないことをしました。

でも、本作の中で、シーナ隊長も
寄る年波には勝てずに、ついに民宿泊まりをやってしまったようで、
まったくこの会に関係のない私も、
読んでいて寂しい気持ちになってしまいました。

でもでも、青年の会から、中年の会に進化した東ケト会は、
その後も着々と活動をしているようですので、
他の作品でまたお目にかかりたいものです。


わしらは怪しい探険隊 (角川文庫)
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