『徳川将軍家十五代のカルテ』
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- 2016/07/16(Sat) -
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篠田達明 『徳川将軍家十五代のカルテ』(新潮新書)、読了。
徳川幕府の15人の将軍の治政について評価を下すという意味での「カルテ」かと思い 読み始めたら、まさに医療としての「カルテ」の意味でした(苦笑)。 いつもの、ドカ買いでの思い込み購入ですが、 しかし、本作は、「カルテ」として非常に興味深かったです。 医師である著者が、徳川幕府の15人の将軍のお墓の調査結果や 当時の人々が記録した内容を踏まえて、各将軍の健康度合いや死因について 推定しています。 当時の最先端の医療を受けていたはずの将軍ですが、 持病をコントロールするのに苦労したり、 医療知識や医療技術の問題で惜しい命を失ってしまったり。 突然の死に治政が激変したり、 病弱さから次期将軍の派閥争いが起きたり、 健康問題は歴史の転換点に直結するんだなということが実感でき、 非常に面白かったです。 著者は小説も書いており、 直木賞候補にもなっているようなので、また挑戦してみたいと思います。
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『徳川四百年の内緒話』
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- 2015/04/02(Thu) -
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徳川宗英 『徳川四百年の内緒話』(文春文庫)、読了。
息抜きに歴史小話もの。 徳川田安家の末裔が、徳川十五代将軍や、その周囲の人々にまつわる話を語ります。 1つ1つのエピソードは、3ページ程度のなrので読みやすいです。 ただ、タイトルほどに内緒話は出てこず、 歴史が好きな人なら、それなりに知っているエピソードが多いのではないかという印象です。 ま、私は、歴史マニアではないので相応に楽しめましたが。
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