『西郷隆盛』
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- 2021/02/03(Wed) -
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池波正太郎 『西郷隆盛』(東京文藝)、読了。
池波作品は、なぜか食エッセイばかり読んでいて 歴史ものはこれがお初です。 近所のおばちゃんにもらった本。 サクサク読み進められて、読みやすさはありますが、 あんまり手応えがないなというのが正直な印象でした。 あんまり小説らしくなくて、半分は歴史解説書みたいなアッサリ感です。 大きく時代が変動していく様子を簡潔にまとめているのはすごいなと思いました。 この時代の歴史に詳しい人は、自分でいろいろ情報を加味しながら 頭の中で場面を思い浮かべて楽しめそうです。 ただ、やっぱり、あんまり時代背景を知らない人が読んだら、 淡泊すぎるんじゃないかなと思いました。 本の中で登場人物たちが意思を持って動いている感じがしないんです。 小説らしい躍動感がない気がします。 池波作品って、こんなタッチなのかなぁ? ![]() |
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