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『汚れつちまつた悲しみに…… 中原中也詩集』
- 2022/11/17(Thu) -
中原中也 『汚れつちまつた悲しみに…… 中原中也詩集』(集英社文庫)、読了。

詩の世界はどちらかというと苦手意識があるのですが、
中原中也は、たまたま手にした本に親しみが湧いたおかげか、
ブックオフで見つけると気になるほどになりました。

中也の詩集はすでに他社の文庫本で持ってますが、
勢いで本作も買ってしまいました。
出版されている中也の詩集は少ないので、当然、収録された作品は
ほとんど被ってるかと思いますが。

やっぱり、日本語のリズム感が心地よいです。
そして、中也の心情がストレートに伝わってくる言葉たちに
共感しながら読むことができます。
難解な日本語を使うのでもなく、伝わりにくい比喩を使うのでもなく、
日常口にする言葉たちで、繊細な心情を描くところが、すごいなと思ってしまいます。
これを、若くして成したんですからね。

30歳で亡くなったという、悲しい人物像も、
詩への共感度合いを高めているのかもしれません。




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『かなしみの名前 中原中也の言葉』
- 2014/11/14(Fri) -
齋藤孝 編 『かなしみの名前 中原中也の言葉』(だいわ文庫)、読了。

中原中也の詩の中から印象的なフレーズを取り出し、
写真とともにレイアウトした一冊。

すーっと心に染みてくる日本語ってありますよね。

こういう形で改めて中也の詩に触れると、
日本語の持つ心地よさを感じることができます。

そして、齋藤センセー、相変わらずビジネスがお上手!とも思ってしまいます(苦笑)


かなしみの名前 中原中也の言葉 (だいわ文庫)かなしみの名前 中原中也の言葉 (だいわ文庫)
中原 中也 斎藤 孝

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『文芸読本 中原中也』
- 2014/06/05(Thu) -
『文芸読本 中原中也』(河出書房新社)、読了。

以前、神保町の道端のワゴンで見つけた『中原中也詩集』。
詩歌の世界は苦手意識があるのですが、食わず嫌いも良くないし・・・・と思って購入。
その中で、「桑名の駅」という作品を見つけ、
三重県民として急に親近感が湧いた作家さんです。

今度は、早稲田通りの道端のワゴンで本作を見つけて、試しに購入。

中原中也に対する思いを述べた文章や、作品の批評、
文壇での位置づけなどを論じた文章や、批評対談など
様々な角度から中原中也に迫っていきます。

小難しい文壇論を展開されてしまうと
さすがに初心者には付いていけなかったのですが、
特定の詩についての背景や詩情について丁寧に解説してもらえると、
なるほどなぁ・・・・と読みやすかったです。

白秋調だ、何だと言われようが、
私は読んでいてリズムが心地よい作品に惹かれました。
「サーカス」とか「生ひ立ちの歌」とか。

純粋な詩集よりも、楽しみ方の道をつけてくれる、このような読本の方が
私には合っているように思いました。
他の作家さんにも挑戦してみようかなぁ。

ところで、この古本を読んでいたら、ページの間からレシートが。
「いちかわ書店 5 DEC 76」と印字されています。
前の持ち主が、私の生まれる前に買った本・・・・・・なんだか時間の流れを感じてしまいました。




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