『経団連と増税政治家が壊す本当は世界一な日本経済』
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- 2022/10/14(Fri) -
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上念司 『経団連と増税政治家が壊す本当は世界一な日本経済』(講談社+α新書)、読了。
新書をドカ買いしてきた中の一冊。 正直、先月読んだ上念さんの本と、中身は同じでした。 Q&A形式で書かれているところが違う程度。 まぁ、主張が固まっているので、同じテーマで書いたらそりゃ中身は同じになりますわな。 上念さんは、虎ノ門ニュースとか、Youtubeで知った人なので、 文章よりも、しゃべっている姿の方が頭にインプットされていて、 本作の文章も、上念さんがしゃべってる雰囲気で素直に読めるのですが、 本から入った人って、この文章は読みやすいのかな?と思ってしまいます。 というか、上念さんお得意の嫌みや乗りツッコミみたいな表現は ちゃんと伝わってるのかしら?と、変に不安に思ってしまいました。 別に私が心配することじゃないですけど(苦笑)。 ![]() |
『デフレと円高の何が「悪」か』
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- 2020/03/02(Mon) -
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上念司 『デフレと円高の何が「悪」か』(光文社新書)、読了。
Youtubeの保守系動画によく登場してくる著者。 以前、この人はどこから出てきた人なのだろうか?と思い検索してみたら、 勝間和代さんのスタッフ出身ということで、納得しました。 本作の発行は2010年で、当時は勝間ブームの真っただ中だと思いますが、 本作でも、勝間さんが上念さんを読者に紹介するというスタートになっています。 今や、上念さんの方が露出が多いことを思うと、10年で人生って大きく変わっていくんだなと実感。 というわけで、Youtube動画では、ネタ系の茶化した発言も多い著者ですが、 本作ではまだまだオトナシイ印象です。 その分、読みやすいです。 一般的な金融政策・財政政策の本を読むと、基本的に公式や定理でズンズン説明が進んでいくので、 私の頭ではすぐについていけなくなります。 でも、この本では、「思考実験」と称して、分かりやすいざっくりとした仮定を置いて、 その中で各選択肢を取った場合にどうなるかをシミュレーションしていきます。 きっと、これを緻密な数式にすると公式や定理になるのだと思いますが、 それをザックリ文章で表現してくれているので、私の頭でもイメージが追い付きます。 経済学者からすると、「そんな曖昧な説明じゃ間違ってる!」と言いたくなるのでしょうが、 素人が経済学の「勘」や「肌感覚」を持てるようにするには、まずはこういう教え方が 妥当なのかなと思います。 城山三郎好きとしては、本作の中で「困ったちゃん」扱いされていたのは悲しかったですが、 確かに、上念氏の信念には合わなそうですね。 ![]() |
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