『人類学的宇宙観』
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- 2021/03/15(Mon) -
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川喜田二郎、岩田 慶治 『人類学的宇宙観』(講談社現代新書)、通読。
KJ法、そして三重県津市の銘家・川喜田家の一族である著者。 代表作の『KJ法』は読んでいましたが、 対談形式の本作を読んで、「あ、川喜田二郎博士というのは人類学者なのか」と 今更ながら気づきました(苦笑)。 大学に入学したころは、人類学とかフィールドワークとか面白そうだなと思って 講義を取ったりしてみたのですが、 結局私が興味をもったのは、フィールドワークの結果分かった人類学的考察内容を使って 現代の先進国社会を斬るとこういうことが見えますよ・・・・・・的な部分だったと分かり、 それは人類学ではなく社会学だな・・・・というわけで、今ではあんまり人類学に対しては 興味が薄れてしまいました。 本作の対談も、人類学的関心が持てているときに読んだら もっと熱中できたように思うのですが、今は通り一遍な感想で終わってしまいました。 学生時代のことのように、いろんなことに関心を持つのって、 40代になってくるとしんどいのかなぁ・・・・・とちょっと老いを感じてしまいました。 それにしても、Amazonで中古本にすごい値段がついてますね・・・・・・。 ![]() |
『発想法』
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- 2012/05/10(Thu) -
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川喜田二郎 『発想法』(中公新書)、通読。
先日、実家に帰った際に、 急に父親が「読んでみたら?」と渡してくれました。 ロジカルシンキングなどの本を読んでくると必ず出てくる「KJ法」なので、 その発案者として著者の名前は知っていましたが、 なんと、三重県津市の出身なんだそうです。 父の意図は、「こんな地元の有名人、知ってるか?」というものだったようで・・・。 そこでハタと気づいたのは、 川喜田二郎って、百五銀行の偉いさんである川喜田家の一族なんだ!ということ。 岩田池のところにお屋敷がありますなぁ。 ま、地元の人しか分からないネタかもしれませんが・・・。 そんなことは本作とあまり関係が無いのですが(苦笑)、 KJ法について、非常に具体的に説明がなされていて、分かりやすかったです。 この本があれば、自分でもひと通り出来てしまいそうです。 そんな発想法の本を読みながら考えたのは、 受験勉強時代は試験問題に自信満々で迎えたのに、 会社員となった現在、経営課題を前にすると、 なんでこんなに自分の判断に自信がなくなっちゃうんだろうか・・・ということ。 そして思い至ったのが、 試験勉強においては、自分なりの解法というか、 答えを導き出すための思考のプロセスを科目ごとに持っていて、 他人がどんな方法で試験問題に取り組もうとお構い無しに、 「自分にはこのやり方が一番合ってるんだ!」と言い切れるものを持っていたということ。 一方、今は、出てきた経営課題の都度、どうすればよいかを考えながら取り組んでいて、 悪く言えば、非常に行き当たりばったりな態度で臨んでいるということ。 こんなジャンルの経営課題が出てきたら・・・、 もしくは、こんなスタックの仕方をした経営課題が出てきたら・・・、 というようなパターン分けがある程度しておいて、 その上で、それぞれに一定の検討プロセスを自分の中に作ってしまうことが きっと自信につながるし、初動の早さにも繋がるんだろうなと考えました。 KJ法そのものよりも、自分の思考プロセスを見直すに当たって、 非常に役に立った読書になりました。
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