『読むだけですっきりわかる政治と経済』
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- 2022/07/15(Fri) -
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後藤武士 『読むだけですっきりわかる政治と経済』(宝島社文庫)、読了。
「読むだけですっきりわかる」シリーズ3冊目。 「政治と経済」って言うと、生っぽいテーマを扱うのかと思ったら、 いわゆる高校の「政治経済」の教科書的な内容でした。 タイトルは「三権分立」とか「法と税」とか「日本社会の仕組み」の方がしっくり来たかな。 あと、経済部門は内容薄かったので無くても良かったかも。 想像とは違いましたが、これはこれで、大人になってから一通り読んで理解するのは 大事なテーマだなと感じました。 中学校や高校で学んでいる内容なので、「そうだったの!?」的な 初めて知るような知識はないのですが、 逆に、「あぁ、そういう風に習ったな」と思い出す行為も大事だなと。 法体系や制度一つ一つには設置した当時の目的なり目指す社会の姿なりがあって こうやって勉強すると、もう一度、当初の志が理解できて、なおかつ現実とのギャップも見えてくるので 時々見直すというのが必要だなと感じました。 ![]() |
『読むだけですっきりわかる日本史』
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- 2021/09/06(Mon) -
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後藤武士 『読むだけですっきりわかる日本史』(宝島社文庫)、読了。
前に日本地理を読んで、結構面白かったので、今回は日本史をば。 石器時代から現代まで、文庫1冊で一気に説明するという、 かなり無理難題だと思うのですが、読んでみたら、結構すんなり読めました。 無駄な話が削ぎ落されているのはもちろんですが、 余計なエピソードが登場しない分、時の権力がどうやって移り変わってきたかが シンプルに理解しやすくなっています。 ま、この前、『逆説の日本史』シリーズを室町時代の入り口まで読んだばかりなので、 自分の中での日本史の窓が開ききっているという状態であるので すんなり頭に入ってきたという部分はあると思いますが。 天智天皇が唐の脅威に怯えていたとか、暗殺説があるとか、 崇徳上皇の呪いに行数を割いて説明したり、 井沢史観「を読んだ後に読むと「ふふふ」と思ってしまうポイントもありました(笑)。 日本史を苦手な学生さんに向けて、とにかく分かりやすく全体像をつかむために書いたという本作ですが、 教科書で日本史をそれなりに学んできた人が一番大事な流れをつかむために 復習的に本作を読んでも、十分面白いと思います。 最後に、新井白石が、皇統維持のために新たに宮家を設置することを将軍に提案し、 その新設宮家の血筋が今上天皇に繋がっていると知って、びっくり。 こういう改革者というか、深い洞察力のある人が必要な時代にちゃんと登場し、 その役割を果たすことで、世界最長の王朝を今も継続できているのだなと実感しました。 ![]() |
『読むだけですっきりわかる日本地理』
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- 2016/08/07(Sun) -
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後藤武士 『読むだけですっきりわかる日本地理』(宝島社文庫)、読了。
いただき物の本。 時間つぶしに読んでみたのですが、意外と面白かったです。 日本を8つの地方に区分して、 それぞれの環境、産業、歴史などを解説していきます。 教科書的な説明ではなく、かなり主観的なトピックスの取捨選択をしており、 それがオリジナルの解説の面白さにつながっていると思います。 初版本は、なんだか誤植(というか事実誤認の誤記載)が 多数あったようですが、私が読んだものでは訂正済だったので 気にせず読めました。 ただ、口語口調の文体がどうにも馴染めず・・・・軽いです。 子供向けを意識しての文体かとも思ったのですが、 雑談の内容がおやじ向けな感じなので、たぶん子供が読んでも面白くないと思います。 では、おやじ層が読んで、この文体を受け入れやすいかというと、 結構、微妙な気がします。 いただいた本の中には、「読むだけですっきりわかる~」という本が何冊かあったので シリーズもののようですが、全部、この口調なのかしら???
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