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『「道徳」という土なくして「経済」の花は咲かず』
- 2022/06/07(Tue) -
日下公人 『「道徳」という土なくして「経済」の花は咲かず』(祥伝社黄金文庫)、読了。

数か月前に著者の本を読んだばかりですが、
感想はやっぱり同じで、どうにも情緒的で裏付けデータの少ない言論が
私にはあんまり刺さってきませんでした。

内容は、日本人や日本の文明・文化の素晴らしさを説いている日本礼賛本なので、
情緒的な文章で読んでいると気持ちよい面はありますが、
ふと「こんなに言い切って良いのかしら?」と不安が過ると
もう、内容があんまり刺さってこなくなってしまいます。

こういう文章というか言論が好きな人たちは一定数いると思うので
コアな読者は付いていそうな気がしますが、
私には、あんまり合わない感じです。

歴史の話や比較文化論の話など、トピックスとしては興味深いものの提示があるのですが
もうちょっと裏付けをしっかり述べてくれたら嬉しいなぁと思います。
そこを端折られると読んでいて不安です。

それとも、そこは自分で調べてこそ勉強だということなのかな?




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『「質の経済」が始まった』
- 2022/03/26(Sat) -
日下公人 『「質の経済」が始まった』(PHP)、通読。

「日本がすることはフェアで礼儀正しい」「外国は下品で粗野だ」
分かりやすい言葉と対立軸で話を進めるので読みやすいのですが、
そんなにシンプルな言葉で言い切ってしまって大丈夫なのかしら?と思ってしまうところもあり
私としてはあんまり刺さってきませんでした。

前に読んだ著者の本でも同じようなことを感じていたようなので
相性が悪いということなのかな。
気づきを与えてくれる本としては良い本だともいます。
ただ、自分で情報を肉付けする必要がある内容かなと思います。

最後に紹介されていた、すかいらーくの創業者・茅野亮さんの価格帯の話が
自分の仕事での実感をこめて納得できて面白かったです。




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『人事破壊』
- 2006/04/06(Thu) -
日下公人『人事破壊』(PHP文庫)、読了。

発売当時、タイトルが流行語になったそうですね。
10年前にデフレを予測していたのは、
きっと凄いことなんでしょう。

でも、「読み物」として考えると私的にはイマイチでした。
裏付けに乏しいというか、文章に重みが無いというか、
思うままに書き連ねたという意味では、エッセイのような印象でした。

ビジネス書というと、
ドラッカーとかアイアコッカとかが頭に浮かんでくるので、
彼らの含蓄に富んだ文章に比べると、
やや読み応えに欠けるように思いました。


人事破壊―新しい日本よ、こんにちは
人事破壊―新しい日本よ、こんにちは日下 公人

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