『グーグルに依存し、アマゾンを真似るバカ企業』
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- 2022/05/31(Tue) -
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夏野剛 『グーグルに依存し、アマゾンを真似るバカ企業』(幻冬舎新書)、読了。
夏野さんの本を読むのはこれで3冊目ですが、 どの本も、夏野さんの面白さがイマイチ出ていない凡庸な内容になってしまっているような気がします。 Abemaの番組などで夏野さんはよく見かけて、 一般人があーだこーだ思い込みで社会に対する不安や不満を述べると、 経営者としての経験からズバッと「その考え方はおかしい」というような指摘をされるので 個人的に非常に注目しているコメンテーターです。 ただ、口が悪かったり、態度が大きかったりするので世間的には誤解されているように感じますが、 自分の視点を明確に主張するために、あえてそういう態度をとっているようにも思えます。 動画が面白く、新書が面白くないのはなぜなんだろう??と思いながら読んでいたのですが、 著者の存在価値は、世間一般が誤ったイメージや意見を持っている事象について 「そうじゃないよ、本質はこういうことだよ」とクリアに見せてくれるところにあり、 そのクリアさが際立つのは「議論」になったときなので、 一人で淡々と解説する新書という形式は向かないんだろうなと思います。 対談形式とか、読者からの質問に答えるというような形式だったら もうちょっと面白さは出てくるのかなと感じました。 夏野さんの著作の代表作ってどれなんでしょうかね? それを読んでみても面白くなかったら、夏野氏の著作は私的には打ち止めかな。 なお、本作は、相変わらずタイトルと中身の乖離が甚だしいです。 編集者が、著者の世間的イメージをベースに、毒のあるタイトルを無理やりつけてるような気がして タイトルが読書前の印象をミスリードするから、読んでも満足度があがらないという 悪影響を与えている気がします。 ![]() |
『なぜ大企業が突然つぶれるのか』
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- 2015/12/15(Tue) -
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夏野剛 『なぜ大企業が突然つぶれるのか』(PHPビジネス新書)、読了。
「複雑系思考法」というサブタイトルに惹かれて買ってきました。 まず、メインタイトルと内容の乖離が甚だしく、 一瞬、何のために書かれた本なのか分からなくなってしまうので読みにくいですが、 エッセイだと割り切ってしまえば、結構、面白い視点があったりして、楽しめました。 タイトルは、著者ではなく、きっと編集者のセンスの問題でしょう・・・・。 1人の優秀な人材が100人の凡人の集合に勝つ時代。 そう言われてしまうと、自分自身をもっと鍛え上げなければ・・・・と焦ってしまいます。 でも、前向きに捉えて、奮起したいと思います。 自分自身の働く姿勢というものを考えるには、 手頃な本だと感じました。
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『iPhone vs アンドロイド』
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- 2015/06/05(Fri) -
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夏野剛 『iPhone vs アンドロイド』(アスキー新書)、読了。
「iPhone vs アンドロイド」というタイトルなのに、 あまり両者の比較がされていないように感じました。 むしろ、日本のキャリア vs iPhone(+Android)みたいな印象でした。 ま、そこは、「はじめに」で著者自身が、「対立していない」と言っているので タイトルを考えた編集者と、著者のスタンスの違いがそのまま現れたのかもしれません。 ただ、それって、タイトルで本を探す読者にとっては迷惑なお話でして・・・・・。 売りたいのは分かるけど、中身と違うタイトルは詐欺ですよねぇ。 ざっと概観をつかむには良い本だと思いますが、 それほど詳しく分析されているわけではないので、あくまで入門書です。
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