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『たった一人の熱狂』
- 2021/04/04(Sun) -
見城徹 『たった一人の熱狂』(幻冬舎文庫)、読了。

幻冬舎社長の著者が、自分の仕事哲学、人生哲学を語った本。
どちらかというと本作の編集にあたった箕輪厚介さんの方に先に興味を持ち、
そこから本作を知りました。

ホリエモン等のビジネス系Youtube動画を見ていると箕輪さんが登場してきて、
その仕事に対するエネルギーの大きさ、判断する際の視野の広さ、処理スピードの速さ、
あらゆることが、凄い能力の高さだなぁと感嘆しました。

で、そんな編集者が著者に直談判して作ったという本作、
そして、その後、幻冬舎に転職したという経緯からも、興味津々です。
もともと著者の本は、藤田晋氏との共著を面白く読んだ口なので、
期待しましたが、期待以上に濃厚なメッセージの集合体でした。
どの本も、単行本は幻冬舎からの出版ではないというところも興味深いです。

正直、「ワークライフバランス」とか「長時間勤務の禁止」とか
そういうことが議論されている時代においては、著者の働き方は時代錯誤というか
時代の流れに逆行しているように捉えられかねないと思いますが、
私は、世の中の多様性を生み出すためには、こういう哲学の人が存在していることは
大事なことなのではないかと思っています。
この働き方を部下などに強要さえしなければ。

ここまで自分の時間と情熱を注ぎこんでこそ見えてくる世界観や
得られる信頼、人間関係というものはあると思います。

ホリエモンとか、ひろゆきさんとか、口の悪さや非道な物言いで目立っている人がいますが
そういう表現面での特殊性を取り除いた中身の人間としては、
勉強家で努力家で、努力することそのものを成長の過程として楽しんでいるような人だと思います。
見城さんも、Twitterでの某作家さんとの喧嘩において、暴露行為で炎上してましたが、
そういう外に対する表現面の問題点に目をつぶれば、著者の努力のプロセスというのは
とても勉強になります。

私には、同じようにはできませんが、自分で限界線を引かずに
できるところまでやり尽くす気概というのは、仕事にも生活にも大事なことだなと改めて思いました。






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『人は自分が期待するほど、自分を見ていてはくれないが、がっかりするほど見てなくはない』
- 2014/11/30(Sun) -
見城徹、藤田晋
『人は自分が期待するほど、自分を見ていてはくれないが、がっかりするほど見てなくはない』(講談社)、読了。

シリーズ第2弾です。
前作を読んでいなかったとしても、このタイトルには惹かれます。

出川哲朗さんが、「努力をしている姿は誰かがきっと見てくれている」という趣旨の言葉を言っていて
自分の経験も重ね合せて、非常に共感できました。

努力している最中は「大変だ、大変だ、自分だけが大変だ」という気持ちになってしまいがちですが、
それで成果が出たり、もしくは失敗したとしても、必ず誰かが声をかけてくれるんですよね。
「頑張ったね」良かったね」とか、「いい経験になったね」とか。
しかも、すぐ近くに居た人よりも、少し遠いところに居る人の方が
優しい言葉を心に染み入るタイミングで与えてくれるような気がします。

これを、出川さんはピュアな人なのでポジティブな表現にしていますが、
見城さんは、世間の厳しさも知れという意味で皮肉の入った表現にしています。
でも、自分の後輩にかける言葉としては、言っている内容も、そこに込められている感情も
共通したものだと思います。
ビジネスの世界で頑張ろうと思う人には、見城さんのような厳しい表現の方が
「なにくそ!」という思いになれそうで、効果が大きいように思います。

このような、刺激的な言葉が、本作でもたくさん詰まっています。
さすがに出版界の一流編集者の見城さんが放つ言葉なので、
頭にスッと入ってきますし、頭の中で反響して残る言葉になっています。

それを、丸々一冊が見城さんの言葉だと重たすぎで消化できないような気がするのですが、
藤田さんが噛み砕いて、私の日常に少し近い視点で語ってくれるので、
胃にもたれずに読み進められる本になっているのだと思います。

面白かったです。


人は自分が期待するほど、自分を見ていてはくれないが、がっかりするほど見ていなくはない人は自分が期待するほど、自分を見ていてはくれないが、がっかりするほど見ていなくはない
見城 徹 藤田 晋

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『憂鬱でなければ、仕事じゃない』
- 2014/08/24(Sun) -
見城徹、藤田晋 『憂鬱でなければ、仕事じゃない』(講談社)、読了。

タイトルに惹かれて、
また、見城徹という人物のことが知りたくて買ってみました。

見城氏の手書きの「ことば」と簡単な解説で見開き
そして、見城氏のコメント2ページと、藤田氏のコメント2ページ、
こういう構成になっています。

深みのある言葉から、ビジネスマナーのお小言まで、
幅広く、あるいは思いつき順?で登場してきますが、
興味深く読めました。

「ことば」自体は、見城氏が発したものなので、
コメントの重みは見城氏の方が感じられます。
また、納得感も高いです。

それに対して、藤田氏のコメントが、見城氏と同じことを言っている場合もあれば、
まれに反対意見を述べているものもあり、
また、全然違う方向を向いたコメントをしているものも結構あります。
この最後のパターンを面白く感じました。

1つの「ことば」から、2人の経営者が同じことを戒めている場合は、
誰もが認める大事なことなんだなと思いますが、
1つの「ことば」から、2つのベクトルの異なる価値観が生まれるのも、
なんだか2倍の価値があるようで、面白いと思えました。
決して、2人が別のことを言ってるから絶対的な価値観じゃないんだな、価値は低いんだな、
とは思えないところに、惹かれました。

さくっと読めるのですが、意外といろんな教えが得られる本だと思います。

で、これって、幻冬舎の出版じゃないんですね(苦笑)。


憂鬱でなければ、仕事じゃない憂鬱でなければ、仕事じゃない
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