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『佐藤可士和の打ち合わせ』
- 2021/03/08(Mon) -
佐藤可士和 『佐藤可士和の打ち合わせ』(ダイヤモンド社)、読了。

ブックオフで50円ワゴンに入っていたので買ってみました。
佐藤可士和氏の著作って、「佐藤可士和の~」というタイトル多いですよね。
これもセルフブランディングの一つなのかな。

さて、タイトル通り、打ち合わせにまつわる著者の考え方、自己に課しているルールなどを
解説した本です。
意味のない打ち合わせをするな!という戒めの本です。

非常にオーソドックスな内容で、すんなり頭にはいってくるのですが、
佐藤可士和という人物があえて書くことなのかなぁ?という印象も残りました。
まぁ、佐藤可士和のような仕事ができる人でも、やっていることは基本的なことなんだよ
という点を確認するためには良いのかもしれませんね。

ただ、やっぱり部分部分で、著者らしい指摘もあり、そこは興味深かったです。

例えば、「アイデアという言葉を安易に使わない」という指摘。
確かに、「アイデアを出して」とか言われると、ちょっと身構えますよね。
ちゃんとモノになる意見を言わなきゃいけないような気がしてしまいます。
それを「イメージを共有する」という言い方に変えると、確かに言葉が出しやすくなります。
こういうちょっとした工夫に気付けるかは、ビジネスマンとして有能なレベルに上がれるかの
大きな差異のような気がします。

そして、新卒の面接においては、もってきた作品の内容云々よりも、
その作品を面接官に見えやすいように見せられるか、相手のことを気遣えるかをチェックしているとのこと。
これも、なるほどなぁ、でした。
作品の出来栄えをブラッシュアップしていく技術がいくらでも教えられそうですが、
人間の性格に近い「気遣い」というもののレベルを教育で引き上げるのって、結構大変ですものね。

というわけで、ところどころ刺さるものはありましたが、
基本的に、基本的な話が書かれている本でした。




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『佐藤可士和さん、仕事って楽しいですか?』
- 2020/02/25(Tue) -
佐藤可士和 『佐藤可士和さん、仕事って楽しいですか?』(宣伝会議)、読了。

図書館にPC持ち込んで、資料作りをしようと思ったら、
Windowsの重たいアップデートが始まっちゃって全く仕事にならない!(怒)という状況で、
仕方なく終わるまでビジネス書の棚にあった本を読んでました。

この方の本は過去に1冊しか読んだことがないのですが、
本作も面白かったです。

一問一答で仕事に対する姿勢や考え方を著者が語っていくのですが、
考えていることがシンプルなので、ブレずに軸があり、信頼できます。

どうやって仕事をするのか、何のために仕事をするのか
自分自身の中で意味付けが明確にできているので、
行動が非常に説得力があるというか、合理的です。
合理的だから、きっと、それを継続できるし、
新たな局面においてもブレなく対応できるんだろうなと思います。

アートディレクターなのに、仕事や経営について真正面から語れるというのが、
この方のアートディレクターとしての強みなのかなとも思います。

一度、著者自身による作品解説を読んでみたいものです。




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『佐藤可士和の超整理術』
- 2016/06/10(Fri) -
佐藤可士和 『佐藤可士和の超整理術』(日本経済新聞社)、読了。

これは良い本でした。

思考のプロセスを、「整理」という概念を用いて、
「空間」「情報」そして「思考」と段階を踏んで説明していきます。

手に取れる具体的なモノの話から始めて、
だんだんと抽象度を上げていくという説明の進め方も
非常に理解がしやすく、プレゼンの手法として勉強になりました。

そして、何よりも、論じている内容がシンプルで分かりやすい!
著者のデザインと同様、ゴテゴテしていなくて、すっきりした内容で、
本質がつかみやすいです。

如何に不要なものを排除して、本質を抉り出すか。
そして、抉り出した本質を簡潔な言葉で伝えるか。

本作で論じている内容を、そのまま著者の具体的な仕事事例で理解でき、
納得のゆく読書でした。

デザイナーというと、直感力だったり、発想力だったりを思い浮かべがちですが、
そこに至るまでの観察力、分析力、論理構成力がモノをいう世界なんだなと
良く分かりました。

自分の仕事にも応用したいです。


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