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『「人たらし」のブラック心理術』
- 2022/11/27(Sun) -
内藤誼人 『「人たらし」のブラック心理術』(大和書房)、読了。

「イマイチ」とか感想を書きながらまた買ってしまった内藤作品。

この著者は、とにかく、タイトルが上手いんですよねー。
本人が付けてるのか編集者が付けているの分かりませんが、
ブックオフで100円だったら、「ま、買ってもいいかな」と思えてしまいます。

本作は、「人たらし」というキーワードをもとに、
相手の懐にするするっと入り込むテクニックを紹介しています。

基本的は、一般的なビジネススキルの解説本に書いてあるような内容なのですが、
ちょこちょこっと心理学の実験の話が出て来るので、
なんとなく説得力があるような気がして読んでしまうんでしょうね。

私の場合は、むしろ、こんなニッチな視点で実験をしている学者がいるのかー、という
ちょっとシニカルな視点で楽しみました。

あと、「ブラック」というのが著者の冠になってますが、
とにかく努力して相手に好かれようとするのではなく、
「それ以上やっても無駄だよ」というラインを引いて、それを越えたらスパッとあきらめる見極めの良さを
持ち込んでいるので、効率を求めるビジネスマンにはウケるんだろうなと思います。




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『レジ待ちの行列、進むのが早いのはどちらか』
- 2021/01/09(Sat) -
内藤誼人 『レジ待ちの行列、進むのが早いのはどちらか』(幻冬舎)、通読。

以前読んだ著者の本が結構面白かったので
本作もタイトルに惹かれて買ってきました。
・・・・・が、失敗でした。

まえがきは面白かったんです。
男女が旅行をしているときに、どんな旅行鞄を持っているかで
夫婦なのか不倫関係なのか判断できるというエピソード。
これはそれなりに説得力ある視点だなと思って読みました。

が、本題に入ると、描かれた2つのイラストから、
「どちらが売れるか」「どちらが上司か」「どちらが幸せか」みたいな設問と解説が並びます。
この解説が、なんとも薄っぺらい。

まえがきは、あくまで観察による推察だったのですが、
本題の方は、「心理学ではこういう特徴のある人はこういう傾向が出ると言われています」という
個々の心理実験結果から断定するような解説になっており、
「信憑性どんだけあるんだよ・・・・」みたいな話が多いです。

しかも、その心理学の結果も、「こういう特徴のある人は、60%の割合でこういう傾向があります」
というようなものもあり、「そうじゃない人も40%いるなら大差ないんじゃないの?」と思えてしまいます。

心理学でどういう実験結果が出たか、ではなく、
観察から何が考察できるかという、もっとロジカルな話が読みたかったなという感じです。




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『ワルに学ぶ会話の心理術』
- 2020/05/14(Thu) -
内藤誼人 『ワルに学ぶ会話の心理術』(王様文庫)、読了。

タイトルから、暴力団とか、そういうダークな世界の人が
交渉を優位に進めるために駆使するテクニックを紹介した本かなと勝手に想像していたら、
もっと普通のビジネスシーンなり、日常生活なりで使える実践的な話でした。

まぁ、最初の頃に出てくるテクニックが、「自分の考えを隠して迎合しろ」みたいな
建前なしの本音ベースの話からスタートするので、お上品な人はドキッとするかもしれません。
でも、役に立つビジネススキルを身につけて上に登りたいと思っている人には
結構ずばっと刺さってくるのではないかなと思います。

少なくとも私には、とても面白かったです。

自分が中学生や高校生のときに、先生に取り入って勉強を個人指導してもらってたのですが
その取り入ろうとしたときにやってた自分の行動が、この本ではテクニックとして紹介されていたりして、
「あぁ、嫌な子供だなぁ」と自分のことながら思ってしまいました(笑)。




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『パワーロジック』
- 2019/07/29(Mon) -
内藤誼人 『パワーロジック』(SB文庫)、通読。

真っ黒な表紙と、そこに描かれた悪魔のような雰囲気のイラストで、
ちょっとダークな感じのビジネス交渉術が述べられているのかと思って買ってきたのですが、
至ってシンプルな心理学のトピックスが並んでいて、正直、拍子抜け。

心理学の実験の結果を並べても、
実際のビジネス世界での切った張ったの交渉の世界の面白さには到底及びません。

しかも、表紙イラストの印象から、ちょっと捻った内容なのかと思いきや
ストレートな提言ばかりで、初歩的な本を読んでいるような味気無さでした。




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