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『経済学のセンスを磨く』
- 2020/05/24(Sun) -
大竹文雄 『経済学のセンスを磨く』(日経プレミアシリーズ)、読了。

大竹先生は、新型コロナウイルス対策の諮問委員会に指名されてましたね。
行動経済学という新しい学問分野の人を登用するとは、
安倍首相の人選でしょうか、西村大臣の人選でしょうか・・・・・・何となくイメージで後者のような。
なんとなく華々しいものとか新しいものが好きそうなので(←根拠なしと一緒ですね)。

ま、コロナの話は置いておいて、
本作も、前に読んだ本と同様に、『ヤバい経済学』の臭いがします。

体罰の有効性を誤認してしまうロジックとかは、なるほどなぁと思いました。
行動経済学の本領発揮な分析だと思います。

一方で、消費税増税問題に関しては、
増税するか否かの議論では当然反対意見が出るから、
不足分をどの税の増税で解消するかを議論するようにしたら話が進むと述べています。
そうかなぁ・・・・・。

著者の言うように、消費税増税と所得税増税で、仮に同じ税金を取られるとして場合に、
所得自体が目減りする所得税増税よりも、所得は減らずに使う度に支払額が微増する消費税増税の方が
心理的に受け入れやすいというのは、腑に落ちませんでした。

月1回増税の影響を意識する所得税増税、しかも給与振り込みなら意識すら弱まるかも、
それに対して、毎日毎日、財布を開くたびに意識する消費税増税、
どちらが感情的な反対が現れやすいかというと、消費税のような気がします。

今回のキャッシュレス決済ポイント還元の導入時に
マスコミはこぞって「制度が分かりにくい」「消費者の目をごまかしている」なんて批判してましたが、
そもそも消費税の仕組み自体をちゃんと理解している消費者ってどのぐらいいるんですかね?
同じく、所得税の仕組みも理解している人は少ないような気がします。
消費税の逆進性とか言われてもポカーンとしている国民が多いなら、
結局、官僚も政治家も、国民に説明するのを諦めますわな。
頭良い人間だけで決めるから、あとは皆ちゃんと従えよ・・・・みたいな。

ここ数年、会社を経営するようになり、税金の仕組みをそれなりに勉強した身としては、
どういう哲学で税金を取ろうとしているのかという国家の考え方がわかって、とても面白く感じています。
そして、ちゃんと勉強すれば、優遇措置もきちんと受けられるし、
国が税制面で優遇している以上は、そういう方針に従って会社経営をしていくと
税制以外にも優遇されたり得をしたりして、本当に、勉強しなきゃ損!という世界だと思います。

何でもかんでも反対の声を上げるだけじゃなく、
よりよい制度設計をして、より賢く制度を活用できる国民にならないといけないなと思います。
というわけで、最近の、政府に反対!ありきの世論に残念な気持ちになってしまう読後感でした。




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『競争と公平感』
- 2013/05/24(Fri) -
大竹文雄 『競争と公平感』(中公新書)、読了。

競争や公平感に関する多方面のトピックスを扱っていますが、
体系だっているかというと、そこは疑問。
新書というより、エッセイ的な印象が強いです。

ただ、経済学者が行った様々な調査が紹介されており、
読み物としては面白かったです。

特に、調査における仮説の立て方が、
「そんな観点で物事を切り取るんだ~」という驚きを覚えるものがいくつもあり、
経済学者の皆さんの目の付けどころに目からウロコ。

当たり前と思って受け入れている枠組みを取っ払って、
もう一度ゼロから事象を捉えなおしてみることの大切さを実感しました。



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『経済学的思考のセンス』
- 2011/01/08(Sat) -
大竹文雄 『経済学的思考のセンス』(中公新書)、読了。

世の中の様々な現象を
経済学の枠組みで検証してみようという一冊。
インセンティブで分析していくところは、『ヤバい経済学』を想起しました。

経済学者が、どんなモノの見方をするのか、
特に、相関関係を見つけだすための思考過程が興味深かったです。

たくさんの事例が紹介されているので面白く読めますが、
反面、一つの事例に割いているページが、ちょっと物足りないかな?という印象も。

それでも、考え方の骨子を理解するには、良い本だと思います。


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