『猫だましい』
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- 2021/03/21(Sun) -
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河合隼雄 『猫だましい』(新潮文庫)、通読。
心理学者の河合センセが書く猫の本。 愛猫家のにゃんにゃん日常エッセイかと思いきや、 猫が登場する小説や絵本を紹介、解説した本で、かなり高尚な内容でした(苦笑)。 お気楽読書を想定していたので、ちょっと飛ばし読みになってしまいました。すみません。 その文学作品の解説も、猫が登場する作品ではありますが、 あくまで作品解説の方に軸が寄っていて、作品そのものの主題や、 その作品の中で猫が果たしている役割などをしっかり説明していきます。 かなり硬派な猫の本でした。 『風の又三郎』『100万回生きた猫』など、私も読んだ本があり、 そこはフムフムと引き込まれました。 ![]() |
『明恵 夢を生きる』
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- 2013/01/07(Mon) -
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河合隼雄 『明恵 夢を生きる』(京都松柏社)、通読。
正月に実家で読む本がなくなってしまい、父の本棚から拝借してきました。 鎌倉時代の僧・明恵が、19歳の時から書き綴った夢についての日記を 心理学者の河合隼雄先生が、その夢の解釈に挑みます。 著者の立場上、当然、心理学的な夢分析の専門的な話にもなるのですが、 私は、むしろ、仏教の素人が高僧について語っているところが面白かったです。 煩悩にどう向き合ったか、自らの教えをどのように伝えたか、 そのような一人の僧として行動に興味をもちました。 そして、夢分析というものには、私はあまり関心が向かないということもわかりました(苦笑)。
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『仏教が好き!』
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- 2007/12/23(Sun) -
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河合隼雄、中沢新一 『仏教が好き!』(朝日新聞社)、読了。
タイトルの柔らかさとしりあがり寿のイラストを見て買ってしまったのですが、 内容はかなり高等で、読者を選ぶ本でした。 河合センセ、中沢センセが博識すぎて、 説明無しに難しい話題が2人の間でポンポン会話が弾むから、 読んでるこちらはポカーンみたいな。 もちろん、注釈はいっぱい付いているのですが、 やはり注釈で補記するのと、本文中で理解できるのとでは違いますよね。 で、ヒーヒー言いながら読んでいったのですが、 博学の合間にユーモア溢れるやりとりがあったりして、 なんとか脱落せずに読み終えました。 入門書と思って読むと、痛い目に遭います。 でも、キリスト教、イスラム教が作り上げた文化と比較して 仏教文化を語っているところなんかは、非常に興味深かったです。
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