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『人生の五計 困難な時代を生き抜く「しるべ」』
- 2022/09/17(Sat) -
安岡正篤 『人生の五計 困難な時代を生き抜く「しるべ」』(PHP文庫)、通読。

これは、読んだタイミングが良くなかったです。
もうちょっと落ち着いて読めるように、仕事が穏やかな時に選ぶべきでした。

中国・宋の時代の官吏・朱新仲の教訓を
「人生の五計」として紹介、解説した本です。

五計とは、「生計」「身計」「家計」「老計」「死計」ということですが、
あ、「生計」とか「家計」とか、そういうことなのか!と
初歩の初歩で感心している始末。

相変わらず、安岡師の言葉は平易で、読み下すことはできるのですが、
では、本当にその意味するところを理解できているのかと問われると
甚だ心もとない限りです。

とりあえず頭からお尻まで読みましたが、目を通しましたという程度で、
たぶん、歴史とか、哲学とか、政治とか、いろんなことをもっと学んで、
実生活の中で様々な経験を積み、苦しさや悲しさを経て、楽しさや喜びを感じたうえで、
自分の中で自分自身の考えを熟成させてから本作にあたると、
多分、この平易な言葉の向こう側にある本当の意味に触れられるようになるんだろうなと思います。




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『安岡正篤 人間学』
- 2022/01/29(Sat) -
神渡良平 『安岡正篤 人間学』(講談社+α文庫)、読了。

安岡正篤氏の人間哲学について、
著作の一節を取り出して、簡易な解説を加えた本。
初心者にもかなり分かりやすく解説されているので
とっつきやすくはありますが、紹介されている安岡氏の文章を
果たしてどれだけ自分は理解できているのだろうかと却って不安になるような
まだまだ安岡氏の哲学の奥深さには到底触れることができていないような感覚になりました。

安岡氏の文章も、難しい言い回しは少なく、丁寧な日本語で書かれているように思えるのですが、
その文章のシンプルさのために、奥行きが感じられ、その奥の方まで自分の理解が
追いついていないように感じます。

これはもう、自分の人生経験の乏しさからくる理解不足、実感不足なのかなと。
これからさらに経験を重ねて、そして何冊も何度も安岡氏の著作を読み返して
その哲学を身に着けていくしかないんだろうなと思いました。

本作では、「運命を拓く」「人物をつくる」「知命と立命」というように
各章にテーマを設けて、それに当てはまる安岡氏の言葉が紹介されていますが、
私は特に、自分が社会のためにどういう風に活動するのか、貢献するのか、
そのためにはどういう心構えでいるべきかという、
「よりよく働くための哲学」みたいな部分に惹かれました。

40代、何よりも社会のために役に立てる1人でありたいなと思います。

ドッグイヤーがたくさん出来たので、しっかりノートにまとめよう。




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『帝王学ノート』
- 2020/04/04(Sat) -
伊藤肇 『帝王学ノート』(PHP)、通読。

こちらもイタダキものの本。

安岡正篤氏の教えを中心に、経営者や政治家、研究者のことばをもとに、
どう生きるべきかということが語られています。

タイトルの「帝王学」という言葉のニュアンスから、
「日本社会を背負っていく特別なグループの人材に対して志などを解いた本」かと思ったのですが、
もうちょっと対象が広くて、「高い見地で生きていこうと目指している人全般」を相手に
語っているのかなと思う内容でした。
もっと特定の人に対して「お前たちはこうあるべきだ」と説く本かと思っていたので、
ちょっとイメージと違いました。

Wikipediaで「帝王学」を調べても、
「王家や伝統ある家系・家柄などの特別な地位の跡継ぎに対する、幼少時から家督を継承するまでの特別教育」
と書かれているので、私のイメージの方に近いことを指す言葉だよなぁ・・・・・と。

前に読んだ著者の本でも、安岡正篤氏のことが中心に書かれていたので、
著者にとっては「帝王学=安岡正篤の教え」という意味なのかもしれませんね。

前作の読書感想でも「安岡正篤氏の作品も、早々に読みたいですね。」と書いている通り
本作を読んでも、「安岡正篤氏を読まないと」という思いで終わりました。
結局、今までに1冊しか読んでいないので、もっと深堀しないといけないですね。




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『安岡正篤 昭和の教祖』
- 2011/09/11(Sun) -
塩田潮 『安岡正篤 昭和の教祖』(文春文庫)、読了。

やっとこさ、安岡正篤についての本を読みました。
昭和のフィクサーの1人のような存在だと知ってから数年・・・・・。
なかなか手ごろな本が無くて。

漢籍に関する知識や、政治の世界を冷静に眺め視点がどのように構築されていったのか、
子供時代・青年時代での、師となる大人や友人たちとのやりとりを活き活きと描写していて、
イメージしやすかったです。

しかし、政治家たちと接近した後の時代では、
政治家たちと関係を構築することには積極的だったり、
時には政治の世界と距離の置いたり、一方では身内の登用をねじ込んだり、
全体的にはバランス感があるような印象を持ちつつ、
でも、その行動の判断軸の切り替え方は、ちょっと分かりづらかったです。

政治の世界にあれこれ口を出すけれど、
決して、自ら行動を起こし、火中の栗を拾うようなことはしない・・・・・
このスタイルは、60年代、70年代の激動の政治の時期を思うと、
結構な批判を浴びたのではないかと思われ。
それなのに、影響力を持ち続けたところは、さすがの演出力です。

最後の最後、細木数子女史が登場してきたときには驚きましたが、
さらに、まさかの展開(爆)。

安岡正篤とは、なんとも不思議な存在です。


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『現代の帝王学』
- 2008/07/31(Thu) -
伊藤肇 『現代の帝王学』(講談社文庫)、読了。

なんとなく買ってきて積読になっていたのですが、
読み始めたら意外と面白かったです。

故事成語や格言、古典の引用にとどまらず、
現代の経営者の生の言葉を多数示しているので、
読んでいて具体的に理解することができました。

また、その守備範囲の広さに驚きました。

安岡正篤氏の作品も、早々に読みたいですね。


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