『帝王学ノート』
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- 2020/04/04(Sat) -
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伊藤肇 『帝王学ノート』(PHP)、通読。
こちらもイタダキものの本。 安岡正篤氏の教えを中心に、経営者や政治家、研究者のことばをもとに、 どう生きるべきかということが語られています。 タイトルの「帝王学」という言葉のニュアンスから、 「日本社会を背負っていく特別なグループの人材に対して志などを解いた本」かと思ったのですが、 もうちょっと対象が広くて、「高い見地で生きていこうと目指している人全般」を相手に 語っているのかなと思う内容でした。 もっと特定の人に対して「お前たちはこうあるべきだ」と説く本かと思っていたので、 ちょっとイメージと違いました。 Wikipediaで「帝王学」を調べても、 「王家や伝統ある家系・家柄などの特別な地位の跡継ぎに対する、幼少時から家督を継承するまでの特別教育」 と書かれているので、私のイメージの方に近いことを指す言葉だよなぁ・・・・・と。 前に読んだ著者の本でも、安岡正篤氏のことが中心に書かれていたので、 著者にとっては「帝王学=安岡正篤の教え」という意味なのかもしれませんね。 前作の読書感想でも「安岡正篤氏の作品も、早々に読みたいですね。」と書いている通り 本作を読んでも、「安岡正篤氏を読まないと」という思いで終わりました。 結局、今までに1冊しか読んでいないので、もっと深堀しないといけないですね。 ![]() |
『安岡正篤 昭和の教祖』
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- 2011/09/11(Sun) -
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塩田潮 『安岡正篤 昭和の教祖』(文春文庫)、読了。
やっとこさ、安岡正篤についての本を読みました。 昭和のフィクサーの1人のような存在だと知ってから数年・・・・・。 なかなか手ごろな本が無くて。 漢籍に関する知識や、政治の世界を冷静に眺め視点がどのように構築されていったのか、 子供時代・青年時代での、師となる大人や友人たちとのやりとりを活き活きと描写していて、 イメージしやすかったです。 しかし、政治家たちと接近した後の時代では、 政治家たちと関係を構築することには積極的だったり、 時には政治の世界と距離の置いたり、一方では身内の登用をねじ込んだり、 全体的にはバランス感があるような印象を持ちつつ、 でも、その行動の判断軸の切り替え方は、ちょっと分かりづらかったです。 政治の世界にあれこれ口を出すけれど、 決して、自ら行動を起こし、火中の栗を拾うようなことはしない・・・・・ このスタイルは、60年代、70年代の激動の政治の時期を思うと、 結構な批判を浴びたのではないかと思われ。 それなのに、影響力を持ち続けたところは、さすがの演出力です。 最後の最後、細木数子女史が登場してきたときには驚きましたが、 さらに、まさかの展開(爆)。 安岡正篤とは、なんとも不思議な存在です。
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『現代の帝王学』
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- 2008/07/31(Thu) -
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伊藤肇 『現代の帝王学』(講談社文庫)、読了。
なんとなく買ってきて積読になっていたのですが、 読み始めたら意外と面白かったです。 故事成語や格言、古典の引用にとどまらず、 現代の経営者の生の言葉を多数示しているので、 読んでいて具体的に理解することができました。 また、その守備範囲の広さに驚きました。 安岡正篤氏の作品も、早々に読みたいですね。
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