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『電通マン36人に教わった36通りの鬼気くばり』
- 2019/09/07(Sat) -
ホイチョイ・プロダクションズ 『電通マン36人に教わった36通りの鬼気くばり』(講談社+α文庫)、読了。

ホイチョイって、なんだか良くわからない集団ですよね。
バブル時代を振り返るときのヒットメーカーみたいなイメージがありますが
バブル当時というよりは、バブルを振り返るというタイミングが鍵みたいな。

本作は、電通のクライント対応のノウハウをポップな感じで要約・抜粋したものですが、
ホイチョイのフィルターを通すことで、適当に遊んだ感じの構成にしても
笑って読めるようになっています。
そういうポジションを築いているホイチョイは、やぱり凄いですね(笑)。

さて、肝心の内容ですが、電通マンがクライアントと接するときに
どんな行動に気を付けているかという、具体的な注意ポイントが挙げられています。

このてのハウツーに関しては、表面的なマニュアル化だ!というような批判も出るかと思いますが、
私は、こういう1個1個の行動をきちんとできるか否かが大事だと思うんですよね。
「こんなの頭を使わないマニュアルの押し付けだ!」という批判に対しては、
「マニュアル通りきっちり実行してから批判しろ!」と言いたくなります。
マニュアルって、思考を奪うような言い方をされてますが、
どんな場面においてもマニュアル撮りにきちんと実行するのって、
却って柔軟性や判断力、そして何より継続力を要求することだと思います。

電通の社員さんは知り合いに居ますが、やっぱり気の使い方とか、
事に際してのスピードとか、身のこなしとか、抜きんでてると思います。
その実態がマニュアルだったとしても、そのマニュアル実行力は本人のスキルですよ。

電通の強みは、個々の社員の動きをマニュアルとして一般化させる力と、
そのマニュアルを様々な環境下において実現できる個々の社員の柔軟性にあると思います。
最近は、過労自殺問題でちょっと社会的発言力が低下した感がありますが、
やっぱり電通の組織力と人材力は一流だと思うので、
「これが電通だ!」という仕事をしていってほしいなと思います。




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『僕が電通を辞める日に絶対伝えたかった79の仕事の話』
- 2018/02/05(Mon) -
本田亮 『僕が電通を辞める日に絶対伝えたかった79の仕事の話』(大和書房)、読了。

たまたまブックオフの店頭で手に取った本でしたが、
思いのほか面白くて、非常に勉強になりました。

見開き2ページで1つの教えを語っており、それが79個。
シンプルで読みやすいです。

そして、それぞれの教えの中には、著者が特に若い頃に体験したエピソードが書かれ、
なぜそう考えるようになったのか、その契機が分かることで、
その気づきの大切さが見えてきます。

広告の世界という、一般企業からすると一種特殊な世界に身を置きながら、
仕事の心構え的なことを普遍化してシンプルに伝えられるのは、
さすがトップ広告マンだと思います。

電通は、例の過労自殺の一件から批判の嵐にさらされてますが、
私の同級生や先輩・後輩で電通マンになった人を見ていると、
やっぱり優秀な人が多いし、考え方が面白く、やることがスマート&スピーディ。
ビジネスマンとして、学ぶところが多い人たちだと思います。

過労自殺に関しては、電通の件以外のケースでも、長時間労働がやり玉にあがりますが、
私個人としては、自殺の原因は、長時間労働よりも、いじめとか競争とか
そういう人間関係に起因することの方が大きいのではないかと思ってます。
正直、自分も長時間労働の常習犯でしたが、
キツイと感じたのは、労働時間の累積よりも、上司が怖いとか、仲間がいないとか、
そういう人間関係の状況が悪化した時でした。

私はむしろ、自分がやりたい仕事にはとにかくあらゆる方面からチャレンジしたいと
思ってしまうタイプなので、使える時間を生み出せる限り、仕事に投入してしまいがちです。
ホリエモンが「飼われるのではなく主体的に働け!」って言ってるのが刺さります。

でも、時間を使えば良いというわけではなく、
そこはやはり、効率的に効果を得たいわけでして、
そんな時に、エース電通マンのノウハウは役に立つと思うんです。

難しいことは1つも言っておらず、
続けることさえできれば、誰でも実行できる内容が並んでいます。
これは読まないと損、実行しないと損です。


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本田亮

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『クロスイッチ』
- 2015/12/23(Wed) -
電通クロスメディア開発プロジェクトチーム 『クロスイッチ』(ダイヤモンド社)、読了。

複数のメディアを活用して、積極的に顧客に働きかけていく
クロスメディア・マーケティングについて解説した本。

電通のチームが書いているだけあって、
自社の事例をふんだんに使って分かりやすい説明になっています。
有名で大掛かりな事例が多いので、自分が触れたことのあるものが大半で、
親近感を持って読めるというのも面白かったです。

ただ、ここまで大規模で複雑なマーケティングを展開しようとすると、
天下の電通、他数社しか対応できないような気もします。

そうすると、何のためにこの本があるのか・・・・・
電通に依頼するための入り口か!というわけで、
どれだけ実用的な内容なのかは、やや疑問です。


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