『僕が電通を辞める日に絶対伝えたかった79の仕事の話』
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- 2018/02/05(Mon) -
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本田亮 『僕が電通を辞める日に絶対伝えたかった79の仕事の話』(大和書房)、読了。
たまたまブックオフの店頭で手に取った本でしたが、 思いのほか面白くて、非常に勉強になりました。 見開き2ページで1つの教えを語っており、それが79個。 シンプルで読みやすいです。 そして、それぞれの教えの中には、著者が特に若い頃に体験したエピソードが書かれ、 なぜそう考えるようになったのか、その契機が分かることで、 その気づきの大切さが見えてきます。 広告の世界という、一般企業からすると一種特殊な世界に身を置きながら、 仕事の心構え的なことを普遍化してシンプルに伝えられるのは、 さすがトップ広告マンだと思います。 電通は、例の過労自殺の一件から批判の嵐にさらされてますが、 私の同級生や先輩・後輩で電通マンになった人を見ていると、 やっぱり優秀な人が多いし、考え方が面白く、やることがスマート&スピーディ。 ビジネスマンとして、学ぶところが多い人たちだと思います。 過労自殺に関しては、電通の件以外のケースでも、長時間労働がやり玉にあがりますが、 私個人としては、自殺の原因は、長時間労働よりも、いじめとか競争とか そういう人間関係に起因することの方が大きいのではないかと思ってます。 正直、自分も長時間労働の常習犯でしたが、 キツイと感じたのは、労働時間の累積よりも、上司が怖いとか、仲間がいないとか、 そういう人間関係の状況が悪化した時でした。 私はむしろ、自分がやりたい仕事にはとにかくあらゆる方面からチャレンジしたいと 思ってしまうタイプなので、使える時間を生み出せる限り、仕事に投入してしまいがちです。 ホリエモンが「飼われるのではなく主体的に働け!」って言ってるのが刺さります。 でも、時間を使えば良いというわけではなく、 そこはやはり、効率的に効果を得たいわけでして、 そんな時に、エース電通マンのノウハウは役に立つと思うんです。 難しいことは1つも言っておらず、 続けることさえできれば、誰でも実行できる内容が並んでいます。 これは読まないと損、実行しないと損です。
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『クロスイッチ』
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- 2015/12/23(Wed) -
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電通クロスメディア開発プロジェクトチーム 『クロスイッチ』(ダイヤモンド社)、読了。
複数のメディアを活用して、積極的に顧客に働きかけていく クロスメディア・マーケティングについて解説した本。 電通のチームが書いているだけあって、 自社の事例をふんだんに使って分かりやすい説明になっています。 有名で大掛かりな事例が多いので、自分が触れたことのあるものが大半で、 親近感を持って読めるというのも面白かったです。 ただ、ここまで大規模で複雑なマーケティングを展開しようとすると、 天下の電通、他数社しか対応できないような気もします。 そうすると、何のためにこの本があるのか・・・・・ 電通に依頼するための入り口か!というわけで、 どれだけ実用的な内容なのかは、やや疑問です。
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