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『武者小路実篤詩集』
- 2019/12/05(Thu) -
亀井勝一郎編 『武者小路実篤詩集』(新潮文庫)、読了。

父の本棚にずらっと並んだ武者小路実篤の作品。
「父はこの人の作品が好きなんだな」と子供心に感じていましたが、
中学生の時に手に取って、数行で挫折。
高校の時にも挫折。大学の時にも挫折。
結果、かなり苦手意識が植えついてしまいました。

今回、たまたまブックオフの50円ワゴンに詩集が入っており、
物は試しと買ってみたのですが、ビンゴ!

小説よりも、詩の方がずっと読みやすいです。
詩というよりも、私には、実篤の心の声が書かれた日記を読んでいるような感覚でした。
自分の不器用さを嘆いたり、上手くいかない焦りを愚痴ったり
そんな心の苦しさを短い詩の中にぶち込んでいるかと思いきや、
自分をブッタと比較してみたり、なかなか不遜な((笑)ところもあったりして。

ものすごく共感できる言葉や感情が並んでいて、
武者小路実篤って凄いわ、とやっと実感できる作品に出合えました。




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『幸福者』
- 2018/05/03(Thu) -
武者小路実篤 『幸福者』(新潮文庫)、通読。

父の本棚から。
苦手意識を持つ白樺派の作品に再度チャレンジ。

師匠が主人公たち弟子に向かって語った言葉をつづり、
また終盤には師匠の決断した行動を弟子の目から描いた作品。

師匠の言葉の一つ一つを味わえば良いのでしょうが、
私には、どうにも、仏教説話を読んでいるような気分になりました。
「アーナンダよ・・・・・」みたいな。

著者の理想像が師匠という姿で現されているようですが、
師匠と書生という関係性が絶滅に近くなった現在では、
どうにも存在感を持って読むことができませんでした。

神様と悪魔が人間の本性について議論したというエピソードは
面白く読みました(笑)。


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『お目出たき人』
- 2018/02/14(Wed) -
武者小路実篤 『お目出たき人』(角川文庫)、再読。

父は大の実篤ファン。
大学生時代に読み漁ったらしく、実家の本棚には色あせた実篤の文庫が
たくさん並んでいます。

で、その娘の私はと言うと、白樺派が大の苦手(苦笑)。
嫌いという意味ではなく、どうにも読むのに苦労しちゃうんですよね。
多分、自分語りが延々と続くからだと思うんです。

この作品にしても、言ってしまえば、
女学生に勝手に一目ぼれした主人公が数年間待ち焦がれたのに他人と結婚されちゃった・・・・
という、ただ、これだけの話なんですよ。
それを、延々、彼女のことをどう思っているかを語るわけで。
物語の進展のしなささというか、進展してるのかどうか外の様子がほとんど分からないという
その状況が苦手なのかなという気がします。

外部環境があっての、人間の内面だと思うので。
内面だけを書かれると、どうにも居心地の悪さを感じてしまって。

ただ、今回、読み直してみて気づいたのは、
文章自体は凄く読みやすいということ。
確か、大学生の頃に読んだときは、途中で挫折したように記憶しているのですが、
文章は流れるように読めます。

読めるけど、書かれている描写内容は苦手。
うーん、もう何冊か読んだら、慣れてくるかなぁ。


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