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『食べ物日記』
- 2019/11/13(Wed) -
池波正太郎 『食べ物日記』(文春文庫)、通読。

タイトルから、池波さんの食エッセイだと思って買ってきたら、
なんとタイトル通りの「毎日の食べたものを淡々と記録した日記」でした。
朝・昼・晩、律義にすべてのメニューが記録されています。

一体、どうやって「読めば」いいの?って感じですが、
まぁ、こんな本まで出てしまうのは、池波作品の人気の凄さが分かりますよね。

最後に、池波氏による短い食のエッセイが数本と、
池波氏に近い人たちによる対談、鼎談が収録されていましたが、
雑誌編集長たちによる鼎談の中で繰り返し触れられていたのが、
『鬼平犯科帳』という作品の凄さ。

花田紀凱氏は、まさにこの『鬼平犯科帳』の担当編集者だったとのことで、
タイトルを付けたのも花田氏だそう。
こういう作品が世に出ていくところに関わっている人が、編集長になっていくんだなぁと
変なところで感心してしまいました。

いい加減、食レポばっかり読んでないで、『鬼平犯科帳』を読まないといけませんね。




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『むかしの味』
- 2019/07/14(Sun) -
池波正太郎 『むかしの味』(新潮文庫)、読了。

剣豪小説家による食べ物エッセイ。
この著者の作品は、そういうエッセイしか読んだことがありません(苦笑)。
でも、美味しそうなんですよね~。描写が。

本作の発表が昭和63年。
その時点で振り返っている「昔」なので、戦前の味を、昭和63年の時点で伝える店の紹介です。

私が行ったことのある店は1軒もありませんでした。
なにせ、どこもお高そう。
老舗洋食屋とか寿司屋とか、パーラーとか。
なんでこんな店に10代の子供が食べに行けるのか!?と思いきや、
株屋に奉公に出て、正規の給料以外にチップなどの報酬で稼いでいたようで、
当時の証券会社なんて、結構グレーな仕事だったのではないかと推察します。

しかし、その稼いだ金を、高い店で美味しいものを食べたり、
劇場で良い作品を見たりして、自分の財産として身につけられるよう投資するというのは
なかなか若い人にはできないことだと思います。
まぁ、当時、どれだけ意識してお金をそういうところに使っていたのかは知りませんが、
あとになって、それで作品が書けるだけの経験として自分の中に当時の感動や感想を残しているのは
流石だなと思います。

あと、挿絵として使われている著者の手によるイラストも
味があって素敵です。

この作品が書かれた時点から、平成という時代を飛び越え、
もう令和の時代になってしまいましたが、
紹介されている個々の店は、今も「むかしの味」で残っているのでしょうか。
食べに行きたいけど、どこもお高そうなので、ちょっと二の足を踏んじゃうなぁ。




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『日曜日の万年筆』
- 2017/09/28(Thu) -
池波正太郎 『日曜日の万年筆』(新潮文庫)、読了。

時代物作家のエッセイ集。
この方の著作を読むのは初めてです。

そもそも、時代物を自分があまり読まないために、
池波正太郎という人物を良く知らなかったのですが、
劇作家で出てきた人なんですね。
その経歴に驚きました。

で、劇の世界も私は無知なのであれですが、
戦後の剣劇とかそういう作品を書いていたのでしょうかね。

昔を振り返ったエッセイが多いので、
戦後や昭和中期の日本を知るには興味深いシーンが多く、
面白く読むことができました。

また、料理に関するエッセイも多く、
江戸前の寿司もそうですが、カツライスのような
ザ・日本の洋食的な料理が食べたくなりました。


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