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『公安捜査』
- 2019/11/02(Sat) -
浜田文人 『公安捜査』(ハルキ文庫)、読了。

とある殺人事件の被害者はパチンコ店の経営者。
つまりは在日朝鮮人であり、その男の殺害の数時間後に警察官が殺害され、
《北》と警察の内通が疑われます。

いやはや、《北》とこれほどに明記して事件を描いた小説は初めて読んだので
「こんなに堂々と書いちゃってクレーム来ないのかな?」と不安になるほど。
朝鮮総連とか、船で密輸とか、ヘビーワードが飛び交ってます。

著者はもともとフリーの雑誌記者だったそうで、
この手のリアルな情報にはお詳しい方なのでしょうかね。

この在日朝鮮人社会における犯罪または反社会的な仕組みの在り様について
興味深く読むことができました。
ただ、反面、殺人事件の謎ときとしては、非常にもたもたしていて進捗が乏しく、
警視庁と所轄と公安という組織対立が詳しく描かれますが
事件そのものの真相にはそんなに深くかかわっていないようなところもあり、
仰々しく描いた割には、こじんまりと事件が解決したなという印象です。

大きな問題をテーマに扱い、なおかつエンタメとして完成させるのは
なかなか大変なことなんだなあと実感しました。




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『内閣情報室CIRO』
- 2017/07/16(Sun) -
浜田文人 『内閣情報調査室CIRO』(光文社文庫)、読了。

先日読んだ『捜査一課Ⅱ』が面白かったので、
次の本も早速読んでみました。

こちらも、捜査側や関係者たちの人間関係を軸に描いており、
その濃厚な組織性や人間性が興味深かったです。

ただ、内閣情報調査室の一部メンバーの動きが、
ポジションに似合わずあまりにワンマンな印象がして、
中盤から、少し興ざめしてしまった部分がありました。

その人が取りうる動きとしては
若輩者で時期尚早だろう・・・・・・みたいな。

それがなければ、事件の真相も、黒幕も、関係者も、捜査陣も、
それぞれに清濁併せのんだ強い人たちが密集しており、
面白い世界のお話でした。

『捜査一課』シリーズと、登場人物も一部かぶっているようで、
それもまた一興。


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『捜査一課Ⅱ』
- 2017/07/06(Thu) -
浜田文人 『捜査一課Ⅱ』(ハルキ文庫)、読了。

実家にあった本を何の気なしに持ってきて、
時間つぶし程度に読み始めたら、思いのほか面白くて一気読みでした。

シリーズもののようで、
登場人物たちの破天荒さは、第1話から読んだ方がしっくりくるのでしょうが、
とりあえず、警視庁捜査一課の面々が、
組織の在り方に囚われない異端児が揃っており、
その無茶な捜査ぶりを面白く読みました。

いつもなら、組織論を破壊するような異端児の話は好きではないのですが、
本作では、事件の捜査そのものよりも、刑事たちの人間関係を描くことに
力点が置かれているような気がして、読んでいて、
事件の真相解明自体には私が興味を覚えなかったので、
刑事モノだという意識が弱くなっていたのでしょう。
だから、あまり脱線しても気になりませんでした。

むしろ、組織の中での権力関係や、逸脱者と統率者のせめぎ合いの様な
まさに、人間同士がぶつかるところが生々しく描かれていて、
そういう点での組織論を描いた作品として面白かったです。

シリーズの他の作品がないか、実家を探索してみたいと思います。


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