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『政権力』
- 2019/10/31(Thu) -
三宅久之 『政権力』(青春新書)、読了。

与党と野党では、政治に対する責任感が全然違いますよね。
国家の長期戦略を見据えて政策を考える与党と
とにかく反対して自己アピールに努める野党。

今の野党はしょうもないから・・・・・・と言ってしまえばそれまでですが、
国会での議論の無意味さにはガッカリします。

本作では、民主党政権が誕生する直前の政局に際して
過去の政権を振り返るという構成になっていますが、
今のような残念な野党しか出てこないなら、自民党内で派閥争いをしていた時の方が
政治を真剣に議論していたのではないかと思えてしまうほどです。

毎日新聞社の政治記者として、またフリーの政治評論家として
大物政治家の傍で政局を見てきた著者が語る裏側は読海深かったですが、
ちょっとアチコチに話が飛び過ぎかなと。

歴代首相がどんな政権運営をしてきたかという個人名に紐づく評価が面白かったのですが、
それで一冊作れるぐらい深掘りしてほしかったなと思いました。

政権力とは何ぞや・・・・と定義を著者自身が語るよりも、
実際の首相がどんな政権運営をしてきたか具体的に描写することで
政権力の内情を見せた方が伝わるものが多かったのではないかなと思いました。

著者による、歴代首相の政権運営評価、
是非とも民主党政権そして現在の安倍政権に対する評価も読んでみたかったです。




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『書けなかった特ダネ』
- 2014/05/29(Thu) -
三宅久之 『書けなかった特ダネ』(青春新書)、読了。

気分転換に政治エッセイをば。

評論家の三宅さんが書いた、
戦後~平成にかけての政治の重大局面における裏話。
主に、筆者が目の当たりにした出来事を回想しています。

有力政治家の人となりにスポットを当てているため、
読み物として面白かったです。

つくづく思うのは、
最近の政治家って、面白い人が居ないよなぁ・・・・ということ。

三宅さんも「昔の政治家は風格があった」と書いていますが、
今の政治家を見ると、「傾向と対策によるリスク軽減第一の行動パターン化」
「我を通す胆力のある人物の不在」「名言として人の口に膾炙する政治思想の欠如」などが
顕著なのではないかと思います。

安倍さんとかは、実績を積んで、このラインナップに入ってくるのでしょうかね。

今の政治の状況を三宅さんならどのように斬るのか、聞いてみたかったです。


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『ニュースが伝えない政治と官僚』
- 2014/03/11(Tue) -
三宅久之 『ニュースが伝えない政治と官僚』(青春新書)、読了。

政治評論家の三宅センセの本。

民主党政権が発足した頃に書かれたものなので、
冒頭で、その期待感を表明していますが、
本文自体は、一般的な政治の話ばかりで、
政治評論家があえて書くほどの内容ではないように感じました。

一般的な政治の話も、レベル的には超初歩の話で、
中学校の社会科の教科書に載っているような内容を
少し面白おかしい表現で書いて、ちょいと具体事例を足したという程度でした。


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