『カキフライが無いなら来なかった』
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- 2019/06/09(Sun) -
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せきしろ、又吉直樹 『カキフライが無いなら来なかった』(幻冬舎文庫)、読了。
せきしろさんって、芸人さんだと思ってました。 作家さん(コラムニスト?)なんですね。 せきしろさんと又吉さんの2人が綴る、自由律俳句と短いエッセイ。 裏表紙に「センチメンタル過剰で自意識異常な世界」と書かれてましたが、 まさにそんな感じの世界が広がっています。 自由律俳句は、五・七・五の型を破った俳句ですが、 あまりに自由な句作が続くので、 「なんで、この句を読もうと思ったんだろう?」と疑問に思ってしまう光景も多く、 型破りというのも、自由過ぎて、その感情を伝えるのが難しいんだなと 変な感想を持ってしまいました。 「なんで、この句を読もうと思ったんだろう?」と思えてしまう光景をあえて切り取ってるというのは、 つまり、「センチメンタル過剰で自意識異常」ということなんだろうなと納得。 私が、そもそも俳句の世界にあまり馴染みがないから 余計にそう感じてしまうのかもしれません。 短いエッセイで表現された世界観の方が、引き込まれるものが多かったです。 せきしろさんの名前で、自分のBlogを検索したら、 前に読んだ作品が1つヒットしましたが、それも自由律俳句の本でした。 俳句は、解説がついてれば、きっと楽しめるんだろうな。 ![]() |
『第2図書係補佐』
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- 2016/09/03(Sat) -
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又吉直樹 『第2図書係補佐』(幻冬舎よしもと文庫)、読了。
芥川賞受賞作とか、まだ読んでいないのですが、 とりあえず100円で見つけたので本作を。 お気楽な読書感想エッセイと思っていたら、 なんとも骨太な内容でびっくり。 本を読んで思索したり思い出したりした自分自身のことを 冷静に思慮深く思い返した内容を綴っています。 本当に、1冊1冊の本を大切に読んでいる姿勢が伝わってきます。 私のように時間つぶしに雑な読み方をしている人間とは大違い(苦笑)。 これを、よしもとのフリーペーパーに連載していたというのですから、 他の記事とのギャップ感が凄かったでしょうね(笑)。
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