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『この寺社を見ずに死ねるか』
- 2019/08/23(Fri) -
島田裕巳 『この寺社を見ずに死ねるか』(角川新書)、通読。

宗教学者による寺社案内ということで買ってきたのに
内容にガッカリ。

Wikipediaを切り張りしたら、この程度の本は素人でも作れそう・・・・・
というか、Wikipediaの方がマニアックな情報が載ってて楽しめそうです。

何の捻りも付加価値もない単なるガイドブックです。

著者に高い執筆料を払って依頼しなくても、
角川の編集部にいる人材なら、この程度、簡単に書けるだろうに・・・・。




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『0葬』
- 2018/05/13(Sun) -
島田裕已 『0葬』(集英社文庫)、読了。

タイトルは「ゼロ葬」と読むそうです。
初めて知った言葉でしたが、著者のあとがきを読むと、
この本の発売以来、世間に根付いたそうで、検索してみると確かに「0葬」を謳った
葬儀屋さんのサービスがそれなりにヒットしてきました。

私自身が30代で、まだ父母の葬儀というものに現実味を感じていないので
そういうニュースや広告があっても、目にとまらないんでしょうね。

さて本作は、「0葬」に代表されるような現代の葬儀の在り様をレポートした本。
「0葬」とは、火葬した後の遺骨の処理を火葬場に任せて引き取らない方式を指す
著者の造語だそうです。

そもそも、火葬場で遺骨を引き取らないという選択肢があることに驚きました。
地域によって、条例や火葬場のルールで、引き取り必須のところもあるようですが、
火葬場で供養(処分)してくれる地域も多いようです。

行きつくところまで行ってしまったような感じですが、
遺族がそれで納得してるなら、それで良いのかなという印象です。
そもそも葬儀も法事も、亡くなった本人のためよりも
遺された人々のケアの意味合いが強いと思うので、
遺族が好きなようにすればよいのかなと。

本作では、「0葬」の具体的な内容というよりは、
なぜ「0葬」というものが生まれてきたのか、その背景にはどんな環境要因があるのか
というような分析が具体的にされており、興味深かったです。

墓に遺骨を納めて供養する 
⇒ どの家も墓が必要になる
⇒ 人口が増え家が増えると必要になる墓の数も増える
⇒ 日本の土地は狭く墓にできる土地も限られている
⇒ 墓の取り合いになる
⇒ 墓が高騰する
⇒ 安く供養できる方法が求められるようになる

宗教とか信心とかのアプローチではなく、
経済的なアプローチで「0葬」へ行く着く過程を描いていて
社会科学的に面白い題材だなと思いました。

宗教学的な考察も必要だと思いますが、
葬儀の費用の推移とか、お布施の相場とか、
とにかく下世話なデータをしっかり集めて、これまでブラックボックスだった部分を
明らかにしていくというのも、社会学者として重要な活動だなと思いました。

現代の宗教というもののデータを記録し、考察を行い、推移を観察する、
今の時代というものを掴むのに、面白い研究だなと思いました。

本作を、「0葬」のガイドブックとして期待すると、がっかりすると思います。
本作はあくまで社会学の本だと思います。


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『池上彰の宗教がわかれば世界が見える』
- 2013/08/17(Sat) -
池上彰 『池上彰の宗教がわかれば世界が見える』(文春新書)、読了。

島田センセの本
を読んだ流れで、今度は池上センセの宗教本をば。

仏教、キリスト教、イスラム教、神道の宗教家や学者との対談集ですが、
トップバッターは全体を語れる人として、島田センセが登場。

インタビュー中にもオウムの話に自ら触れていましたが、
当時、まだ中学生~高校生だった私は、島田センセが何を語り、
どのような批判を浴びたのか分かっていません。
最近、いろいろ著作を出したり、このような対談に呼ばれたりと、復活の感があります。
この問題の事実関係については、一度きちんと調べないといけませんね。

島田センセの主張には、様々な宗教や宗教家に対する意見や批判が盛り込まれているので
きちんとスタンスを理解して読まないと、歪んだ感想を抱いてしまいがちです。
今回の対談で感じたのは、既存宗教への批判的な意見と、新興宗教への期待感です。
特に、仏教が、現代の日本人に対して与えている影響や活動の実践内容に
大きな不満を持っているように伝わってきました。
それに対して、新興宗教は、当然、信者獲得活動や教義の布教にも一生懸命ですから
その活動意欲のようなものを強めに評価しているのかなと感じました。

この姿勢は、オウムのような非合法活動を行う組織が出てきたときには、
目が曇ってしまうかもしれませんね。
教義や実践だけを評価の対象として見ていると、
おかしな部分に目が行かなくなるのかも。
ま、島田裕巳問題は、いずれ何とかしたいと思います。

それ以外の宗教家との対談は、オーソドックスな内容でした。
池上センセらしく分かり易くまとまってはいますが、
もう少し具体的な例や場面(たとえば3.11など)に特化して、
それぞれの宗教がどんなスタンスで考え、活動を行っているのかを
突っ込んで比較してほしかったなというところです。

最後の養老センセとの対談は、やや宗教というものを突き放して評価していて、
これはこれで面白かったです。
そう、結局、今の人生を送る一個人としては、「死んだらおしめえよ」なんですよね。


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『浄土真宗はなぜ日本でいちばん多いのか』
- 2013/08/13(Tue) -
島田裕巳 『浄土真宗はなぜ日本でいちばん多いのか』(幻冬舎新書)、読了。

オウム真理教事件により、ケチがついた著者ですが、
いつの間にかスルスルっと表舞台に戻ってきましたね。
というわけで、試しに一冊読んでみました。

タイトルからして、何か浄土真宗の謎的なものを解説しているのかと思いきや、
その回答は最後の10ページにしかありません。
しかも、至って真っ当なお答え。

本文の大半は、日本における相応の信徒が居る宗派の解説に充てています。

その解説自体は、オーソドックスで分かりやすかったです。
開祖の生涯から、教えの内容、宗派としての歴史、そして今というように、
一通り知ることができます。

ま、その分、著者の名前から想像するキワモノ感や、
タイトルから想像する意外性を求めて読むと、
ガッカリすると思います。

お盆前に読むには、良い本だったかな。


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