『生きとし生けるもの』
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- 2007/02/22(Thu) -
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山本有三 『生きとし生けるもの』(新潮文庫)、読了。
正直なところ、描かれている世界に違和感がありました。 作品が書かれた時代のせいかしら? 夏樹が仕事で失敗をしてしまう過程、 その失敗に対する父であり創業者の周作の態度、 経理処理のミスを問われた民子の処遇など、 特に会社組織の描き方に、現実味が無いように感じました。 もっと組織は冷徹に合理的に動いていくものではないのかと。 一方、ゆき子という不思議な女性が登場して 物語の展開が面白そうになってきたところで、作品は終了・・・。 新聞連載中に作者が体調を崩して、執筆中断となったとか。 やむを得ない事情とはいえ、拍子抜け。
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『無事の人』
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- 2005/11/12(Sat) -
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山本有三 『無事の人』(新潮文庫)、読了。
「日本酒に毒を盛られて失明する」という衝撃的事件を 主人公に淡々と語らせるのは、作者の力量を感じます。 カーの『平和の条件』、読んでみよう。
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『心に太陽を持て』
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- 2005/08/28(Sun) -
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山本有三 『心に太陽を持て』(新潮文庫)、読了。
作家の名前でつい買ってしまったが、 日本少国民文庫のなかの1巻であったとのこと。 相変わらず、中身をよく確かめないでの まとめ買いを反省。 逸話としては興味深いものであっても、 文体が子供向けだと、なかなか頭に入らない。 失敗。
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