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『嫉妬する人、される人』
- 2019/07/30(Tue) -
谷沢永一 『嫉妬する人、される人』(幻冬舎文庫)、読了。

ドカ買いしてきた中の一冊。
内容をほとんどチェックせずに買ってきたので、
タイトルから何となくビジネスシーンにおける身の処し方みたいな
ハウツー本かなと思ってたのですが、
歴史上の人物のエピソードを介して日本人の嫉妬心に関する分析が繰り広げられていて
非常に興味深く読むことができました。

1つ1つのエピソードは、そこまで深掘りされているわけではないですが、
なぜ、天皇制と幕府/将軍体制が共存できたのか、
そして執権とか六波羅探題とかどういう位置づけのものなのかが分かり面白かったです。

正直、大学受験では日本史を選択したものの、鎌倉~室町時代の世の中の動きに
あんまり興味が持てなかったんですよね。
初めて武士が天下を取って作った政府だとか、
その存在価値を頭では理解してても、何が凄いのか腑に落ちてない感じでした。
でも、それを、天皇制と権力関係において対比して説明することで、
非常にスッキリ分かりやすくなるというか、さらに、日本社会の特殊性のようなものが見えてきて
とても興味を持つことができました。

高校の日本史の授業でこの視点を与えてくれたら、当時からもっと興味を持てただろうになと思いつつ
学校教育で、天皇制を軸に歴史を描くのは難しいのかなと思ってみたり。
でも、やっぱり、この統治スキームを考え付いた人は凄いなと。

著者なりに、誰がこのスキームを考えたのかということも推測しながら書いており、
大江広元という名前に、「日本史の教科書にちょこっと出てきたような・・・・・」という
アヤフヤな記憶の読者ですみません・・・・てな感じです。

大江広元以外にも、日本史の教科書ではあまり評価されていないけれど、
日本の統治スキームなり、現在の日本人の心性を作り上げるのに影響があったであろう人々の
紹介があり、そういう人たちの伝記なりなんなりを読んでみたいなと思いました。

教科書の評価とは別に、今の日本人社会の基本を作った人々の半生を
もっと学んでみたいです。




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『こんな「歴史」に誰がした』
- 2013/01/31(Thu) -
渡辺昇一、谷沢永一 『こんな「歴史」に誰がした』(文春文庫)、読了。

中学の歴史教科書問題を扱った対談本。

実は、教科書問題で盛り上がっていた時期、
過熱ぶりが怖くて、このテーマに関わることを避けてました。
てなわけで、ほぼ、初めまして状態の読書です。
その入り口が、この本でよいのかはアレですが・・・(苦笑)。

本作では、中学校の日本史の教科書が、中国や韓国の視点で描かれ、
日本の歴史を貶め、歪曲しているという主張をしています。

ま、私も、自虐史観というのは適切な教育ではないと思っていますが、
ちょっと本作の主張は、極端すぎるように感じました。
指摘している1つ1つの教科書の記載はおかしいなと思えるのですが、
その糾弾の言葉が感情的過ぎてバランスが取れていないので、
結局、著者たちの主張も素直に聞けないという印象です。

元寇で2回とも神風が吹いたと書かれてますが、
神風が吹いたのは2回目だけではなかったですかね?
ま、こういう発言の些細な部分の信憑性も気になりました。
やや言葉が躍ってる感じです。

それと、この本で一番違和感を感じたのは、
体裁は対談なのですが、ちっとも対談になっていないこと(爆)。
2人が、全く同じ方向を向いて言葉を繰り出しているので、
まるで1人の人が語ったかのような、継ぎ目のない文章になってます。
対談の醍醐味は、2人の人が、それぞれの視点で自分の意見を主張し、
そのぶつかり合いで議論が昇華していく様子にあると思うんですよ。
本作では、2人の主張がぴったり寄り添っているので、
議論が膨らんでいる印象が全く受けられません。
あまりの一体ぶりに、ちょっと気持ち悪さを感じてしまうほどでした。

ただ、紹介されていた中学校の歴史教科書の内容を見て、
自分が教わったのとは違うトーンのものが結構あって、それには驚きました。
中学校での教育って、やっぱり自分が世界を認識するうえでの基礎となる思考構造を
作るものだと思うでの、そこで歪んだ歴史を学んでしまうのは恐ろしいことだと
改めて感じました。


こんな「歴史」に誰がした―日本史教科書を総点検する (文春文庫)こんな「歴史」に誰がした―日本史教科書を総点検する (文春文庫)
渡部 昇一 谷沢 永一

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『人間通になる読書術』
- 2009/08/30(Sun) -
谷沢永一 『人間通になる読書術』(PHP新書)、通読。

かなりカタブツでした・・・・・。

まぁ、高尚な本の紹介が並んでいるのは買った時点で分かっていたのですが、
高尚な本を易しく面白く読み説いてくれるのかしら?と勝手に期待していたら、
高尚な本を高尚に解説した本でした・・・トホホ。

高尚な本には、手を抜かず、
真面目に取り組まなくてはいけないようです。


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