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『官僚を国民のために働かせる法』
- 2019/07/20(Sat) -
古賀茂明 『官僚を国民のために働かせる法』(光文社新書)、読了。

古賀作品3つ目。
著者についての評価は、私の中でまだ固まっていません。
官僚制度の改革を打ち出してますが、センセーショナルなのは分かるものの
どれだけ現実味がある政策提言なのかが分からず
本物の改革派なのか、人気取りなのかが判断つきません。

ただ、官僚制度がいかに狡猾に機能しているかという解説は面白いです。
その狡猾さに怒り爆発!というわけではなく、
その狡猾さに学べるところは学んでおこうという感覚(笑)。

政治の世界もビジネスの世界も、
上手くスキームを作ったもん勝ちだと思うんですよ。
上手くスキームを作れば、それによって便益を得る人がたくさんでてきて、
社会全体としてはプラスに向かうと思うんですよね。
一部に損害を被る人がいたとしても、それが社会にとって致命的なものでない限り
プラスマイナスの足し算で評価されるものかなと。
なので、狡猾さがイコール悪いことと結びつくとは私は考えてません。
本作で紹介されてる、官僚が新任大臣を抱き込む手練手管とかは、
自分も何かコトを進めるときに、周囲の人を逃げられないようにしたり
言質を取っておくという技術は使えそうだなと。

ところで、本作で描かれている時代は民主党政権下の話ですが、
事業仕分けとか華々しくやっていた時期に、
著者はなんで官僚機構改革の推進者として登用されなかったのでしょうかね。
仙谷官房長官との軋轢は本作で分かりましたが、
蓮舫さんとかとは接点無かったのですかね?

改革について主張は判るけど、
実現できないなら官僚としての能力はイマイチですよね。
官僚は、努力評価でなく、実績評価であるべきだと思うんですよ。

民主党政権だったのが合わなかったのかなぁ。
自民党政権下ならどうだったのでしょうかね。
でも、”I am not ABE”とかやってた人ですから、ますますダメですかね(苦笑)。




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『官僚の責任』
- 2018/11/27(Tue) -
古賀茂明 『官僚の責任』(PHP新書)、読了。

何となくタイトルで買ってきました。
現役の官僚が今の官僚制度を批判した本ということで、
「へぇ、どんな官僚なんだろう?」と読む前に検索してみたら、
あの、『報ステ』を突然降板した人だとわかり、
テンション下がっちゃいました(苦笑)。
(実は前にも著作を読んでいたのに、すっかり忘れてました)

本作を書いた当時はまだ現役の官僚だったということですが、
経済産業大臣官房付という閑職に追いやられ、
本作を書く暇があったということのようです。
本来であれば、現役官僚なのだから、本なんかで主張せずに、
省内で改革論を主張して実現すれば良いわけですからねぇ。

ま、嫌味はこの程度にしておいて、
おもに官僚制度の改革について述べた本ですが、
現役官僚らしく、官僚がどんなテクニックを使って自分の成し遂げたいことを
実現ししていくかというところは、面白く読みました。
自分も、そんなテクニックを使いこなせるようになrたいなと(爆)。

こういう話を読むと、一般の人は、ずる賢い官僚が自分の利益のために良くない方法で
仕事をしているという印象を持つのかもしれませんが、
私は、「こういう制度を実現させたい」と企画した内容を何とかして成立させようとする
官僚の努力のようなところに注目してしまいます。
自分にも、こんな粘りが欲しいなと。

あと、著者が書いている官僚制度改革案は、現実味がどのくらいあるのかは分かりませんが、
「変える」という空気を作るためだけでも、チャレンジしてみたら面白そうだなと思うものが
いくつかありました。
こういう著者みたいな突飛なことをいう人がいて、反対に保守的な人もいて、
省内で議論していくと、落ち着くべきところに落ち着くのかなという気がします。
著者のような人が何人もいると混乱するでしょうが、1人2人が騒ぐ分には
活性剤として必要な役割なのかなとも思いました。

一方、前半では当時の民主党政権への批判を書き連ねていますが、
やっぱり立場上、官僚が公の場で政権を批判することには違和感を覚えます。
企業が、取引相手の悪口を言いふらすような感じでしょうか。
本に書くのではなく、官僚(しかも上の方の職位)なんだから、
政治家に直接モノ申しなさいよと言いたくなります。

それ以外にも、著者は、自分自身に対する修飾語が過剰で、
読んでいて鼻白んでしまいます。
自分自身の役職について「抜擢された」と表現したり、
「私は決してヒーローではない」と、暗に自分はヒーローなのだとアピールしたり、
自己PRが過剰だという点では、相当クセのある人物です。

そこさえ我慢できれば、官僚制度の実態を知るには面白い本でした。




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『日本中枢の崩壊』
- 2016/08/03(Wed) -
古賀茂明 『日本中枢の崩壊』(講談社)、読了。

実家のお店にあった、お客様からいただいたという本。

元・経済産業省のエリートが、
政/官の馴れ合い構造について告発する本。

数々の制度改革案を省内で提言してきたものの
いずれも途中で挫折してしまった裏側には、
政治家による梯子外しや、官僚による政策の潰し合いがあった・・・・・。

1個1個の政策案の検討過程や、交渉過程、
反対派の押し戻しや政治家による骨抜き化など、
具体的な様子が描かれており、興味深いです。

民主党政権時代の話が多いのですが、
いかにも民主党(民進党)らしいグダグダっぷりが、
ある意味、期待を裏切りません。

現政権において、著者が官僚として残っていたら、
どんな行動を取ったのだろうかと気になります。

本作では、個々の政策の話に終始することが多かったのですが、
著者による、日本再生の大きなビジョンを聞いてみたいなと感じました。


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古賀 茂明

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