『花の賭』
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- 2018/03/06(Tue) -
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高木彬光 『花の賭』(角川文庫)、通読。
実家にあった古い本。 検事を主人公にした短編が4つ入っています。 検事の世界ってあまり知らないのですが、 警察の捜査段階から現場に首を突っ込んでくるものなのですか? これでは、分権の意味がないように思いますが・・・・。 小説の世界の中のお話なのでしょうか。 そして、時代を感じさせる記述もところどころに。 銃を奪った少年が立て続けに無関係の人を殺したような場合、 その犯人は生まれながらに救いのない精神病患者であり、 先祖以来の血に流れている犯罪者的素質の遺伝がある・・・・・とか 心で思っている人はたくさんいるかもしれませんが、 言ってはいけない、書いてはいけない、危ない言葉だと思います。今なら。 いろいろ、そういうところが気になって、 あまり物語が頭に入ってきませんでした。
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『成吉思汗の秘密』
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- 2010/01/09(Sat) -
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高木彬光 『成吉思汗の秘密』(角川文庫)、読了。
父の本棚にあった古ーい本を持ってきました。 探偵シリーズもののような始まり方で、 「歴史モノじゃなくて、実は殺人事件?」と混乱してしまいましたが、 どうやら、探偵シリーズの番外編的な作品みたいだとわかりました。 「源義経=チンギス・ハン説」というのは聞いたことがあったのですが、 どれぐらい緻密な検証をされているのかは知らなかったので、 非常に興味深く読みました。 原典に当たるというようなことは、自分では当然行う気はないので、 ここに書かれている一つ一つのどれが本当で、どれが胡散臭いのかは判断がつきませんが、 様々な観点から考察がされているのが面白かったです。 最後、天城山の話で締めくくったのは、ちょっと弱いかな・・・という印象でしたが、 後に加えられたという補章も含めて、楽しめました。 ところで、本作の主人公・神津恭介は、日本三大名探偵の1人なんだそうですね。 明智小五郎と金田一耕助は知っていましたが、神津恭介の名前は知りませんでした(爆)。 そして、鎮子とは、どうなったんだよ~。
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