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『ユダヤ・キリスト・イスラム集中講座』
- 2018/10/01(Mon) -
井沢元彦 『ユダヤ・キリスト・イスラム集中講座』(徳間文庫)、読了。

井沢氏の本をもっと読みたいなと思っていたところなので、
ブックオフで見つけて、早速読んでみました。

著者の思想的バックボーンは良く分かっていないのですが(TBS記者?)、
とりあえず本作に関しては、変に知識人ぶらずに
一般的な日本人の立場で質問をしてくれているので、
とても分かりやすかったです。
この視点は、インテリ作家ではなく、元TV局員としての視点だろうなと思います。

日本人にとって馴染みが薄く、でも世界情勢には大きな影響を与える
ユダヤ教、キリスト教、イスラム教を代表するスポークマンにインタビューしてます。
スポークスマンとして活動しているからには
それなりにインタビュアーのバックボーンの文化に沿う形で回答しつつも
基本的には自分たちに都合の良い解釈をしているとというか。
聖書やコーランにおいて文字になっていても
「そのまま受け止めるべきではない」・・・・・って、どんな意訳やねん!って感じ。

各ポジションの人がこだわっているのは、
宗教的価値観なのか、文化的価値観なのか、政治的価値観なのかといった議論も
本作の対談内では行われていますが、
日本人的、宗教フリーな立場から眺めると、
そりゃ全部宗教論争だよ!と言いたくなってしまう感じです。

本作を通して感じたのは、
ユダヤ、キリスト、イスラム、それぞれ独自の社会で強い宗教的思想を持っているので
集団としてまとまれば強いですが、内部で解釈が分かれると分裂の危機だなと。
それに対して、もともと宗教観対して寛容というか、いろいろ議論しても気を遣わずに済む
日本という環境は、全世界の宗教事情を見渡すには、
比較的フラットな視点が持てそうで、良い場所かなと思いました。

せっかく、そんな国に住んでいるのですから、
いろんな宗教の教えを勉強すると、得るものがたくさんありそうですね。




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『伊賀上野城 津城』
- 2017/02/04(Sat) -
大山邦興 『名城をゆく43 伊賀上野城 津城』(小学館)、読了。

実家にあった一冊。

津城は、城跡が公園として整備されており、
子どもの頃によく遊びに行きました。
お城の遺構は一部の門が残っているだけで、あとは戦後に復元された三重隅櫓。
子どもの目には、噴水と花壇と高虎さんの像がある広い公園というイメージでした。

各地のお城は、立派な天守閣を持っているのに、
津のお城は、なんで天守閣がないんだろう?と子供心に
残念に思っていました。

空襲で焼けちゃって、そのあと、再現する資金がなかったのかな?
と思っていたのですが、実は、関ケ原の戦いのときに城が焼けて、
その後に、高虎が大きな城を建てなかったから、
江戸時代からいわゆる城らしい城がなかったのだと知り、
高虎の戦略に、また一目置くことになりました。

というわけで、どうしても、フォトブックになると
立派な天守閣のある伊賀上野城が先に来ちゃいますが、
やっぱり高虎さんの城下町は安濃津だろう!と胸を張りたくなります。

きちんと明治時代まで藤堂家が治めていたという点でも、
しっかりした大名家が作った城下町で、大正期も昭和期も
栄える地盤があったのだと思います。
今は、残念ながら、静かな町ですが・・・・・・。

井沢元彦氏が藤堂高虎について書いてくれていましたが、
見開き2ページでは物足りない。
もっと読みたい!と思ってしまいました。

久々に、お城公園を歩きたくなりました。


週刊 名城をゆく 43 伊賀上野城・津城 小学館ウィークリーブック週刊 名城をゆく 43 伊賀上野城・津城 小学館ウィークリーブック
大山邦興

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『動乱の日本史』
- 2016/04/26(Tue) -
井沢元彦 『動乱の日本史』(角川文庫)、読了。

実家のお店にあった本なのですが、
歴史小話の本かな・・・ぐらいのつもりで持ってきたら、
かなりしっかりした内容で、面白かったです。

そもそも武士とはどういう存在なのかを、
西洋の文化と比較して解説していますが、
「日本は国家として軍隊を保持してこなかった」という視点での整理は
なるほどなぁと納得。

そして、武士の起こりである平安時代末期の状況が説明されますが、
わたくし、日本史の授業で最も苦手としていた時代が、
この平安末期の荘園を足掛かりに武士が力をつけていく当たりです。
400字で回答しようとしても、上手くまとめられませんでした。
本作を読んでいたら、もう少し理解が進んだでしょうかね。

日本史の授業で、平将門の乱には、歴史の流れの中で唐突な印象を受け、
これまたうまく理解できていなかったのですが、
最初に事を起こそうとする人は失敗するという歴史のセオリーの中で読めば、
斬新だったからこそ前の時代とつながらず、
失敗したからこそ後ろの時代ともつながらなかったのだなと
これまた納得できました。

頭の中がすっきりした歴史の良い解説本でした。


動乱の日本史 日本人の知らない源平誕生の謎 (角川文庫)動乱の日本史 日本人の知らない源平誕生の謎 (角川文庫)
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