『チョコレート革命』
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- 2017/12/02(Sat) -
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俵万智 『チョコレート革命』(河出文庫)、読了。
『サラダ記念日』以来、俵万智さんの歌集です。 平易でポップな日本語で綴られた短歌は、 ときにドキッとするような愛憎を描いており、 一気に世界感が目の前に広がっていきます。 不倫の恋についてもストレートに描かれており、 あぁ、そこまで心情を吐露しちゃうのね・・・・という感じです。 今、不倫は完全NGとなってしまった世の中なので、 「こんなの書いちゃって大丈夫かしら」というドキドキ感が増してるような。 でも、万葉集とか古今和歌集とか 今の人間からは古語で語られているので「解釈する」というステップが間に入りますが、 当時の人々にとっては、ストレートに情念が伝わってきたのでしょうね。 100年後とか、俵万智さんの短歌は 未来の人々にどんな評価を受けているのでしょうね。
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『本をよむ日曜日』
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- 2009/07/05(Sun) -
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俵万智 『本をよむ日曜日』(河出書房新社)、読了。
何よりも、評者の文章が読みやすいので、 紹介されているどの本も面白そうに見えます。 そして、やはり短歌・俳句の本もたくさん紹介されているのですが、 なかなか手を伸ばせないジャンルなので、 こういうところで紹介してもらえると取っ掛かりができて、 挑戦してみようかな?という気持ちになります。 『額田女王』を読んだときは、『万葉集』の世界ってすごいなと思えましたし、 『ひと恋歳時記』を読むと、俳句も面白いと思えます。 何か切っ掛けが欲しいんですよね。 『薬菜飯店』もアリかも!?
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『薬菜飯店』
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- 2006/03/04(Sat) -
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筒井康隆 『薬菜飯店』(新潮文庫)、読了。
テレビ局が、ある醜女を生まれた瞬間から「美人」として祭り上げて 売れっ子タレントに仕立て上げ、本人もまるでそのつもり、 周囲も反論できずの状況を作り上げてしまう。 そして18歳の誕生日イベントで「お前はブスだ」とみんなで罵ろうという 壮大な企画が動き出す・・・「イチゴの日」で描かれるのは、 筒井康隆風の悪趣味な世界だけれど、 今のテレビ局がやってることも、程度の差はあれ同じ穴の狢だと思った。 「カラダ記念日」は、「サラダ記念日」を読んでいた分、面白さ倍増。 俵万智さんの解説付で、面白さ4倍増。
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