『正義の見方』
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- 2016/03/24(Thu) -
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宮崎哲弥 『正義の見方』(新潮OH!文庫)、読了。
宮崎氏単独著作としては最初の出版ということで、 もう20年以上前の本となります。 時事ニュースを中心に、当時の世論や議論に対する意見を述べているものが多いのですが、 当時、私は高校生なので、覚えているものもあれば、記憶にないニュースも。 やや時事ネタに寄っている論旨が多いため、 今の時代にあえて読む必要がある本かというとアレですけれど、 世論の流れに押し流されずに、冷静に自分の意見を持つという姿勢の大切さは 本作から伝わってきました。 世論や議論がワーッと盛り上がっている場合、 結構、本質的な問題ではない部分で議論になっていることがあります。 「何か変だな・・・」と思ったときに、 一体何が変なのか、意外と突き詰めないまま終わっていくことが私は多いです。 そんな時に、「本質的な問題は何なのか?」を自分の頭で考えるようになると 思考力が身についていくようになるのでしょうね。 分かっていても、難しいんだなぁ。
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『M2 我らの時代に』
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- 2015/01/24(Sat) -
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宮台真司、宮崎哲弥 『M2 我らの時代に』(朝日文庫)、通読。
この2人の組み合わせは重そうだなぁ・・・・・・と思い、 買ってきたものの積読状態でした。 意を決して手に取ってみたものの・・・・・・難解! 以前、宮台センセの本を読んだときにも感じたのですが、 話のレベルがリーダーフレンドリーではないんですよねぇ。 非常に、読者を選ぶ感じです。 最後の方に、「この対談は啓蒙モードで始めた」との発言が出ていましたが、 新たな読者を獲得するための啓蒙というよりは、 以前より宮台センセの思想に興味関心がある人たちを引き上げるための啓蒙だなと。 つまり、私は読者層に想定されていない(苦笑)。 宮台センセと宮崎センセの間で繰り広げられるコムヅカシイ思想の応酬と、 一方で、非常にマニアックなサブカル的知識のひけらかし合いという 両極端なやりとりに、この中間を自分で探っていくのは無理だ・・・・・と 諦めてしまいました。 時事ネタを中心に対談をしているので、 思想の全体感を掴むのも難しく、これはファンじゃないと無理だなと流し読みで終わりました。
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