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『日経プレミアPLUS vol.2』
- 2018/07/25(Wed) -
『日経プレミアPLUS vol.2』(日本経済新聞社)、読了。

Vol.1のテーマは「10年後困らない働き方研究」でしたが、
Vol.2は「人は本棚で決まる」がテーマ。
なかなか刺激的なタイトルです。

しかし、内容はというと、読書を巡るオーソドックスな記事が続き、
特段、「本棚」にフォーカスした内容ではありませんでした。
そこはガッカリ。

ただ、対談とかインタビューとかの人選や「オトナ語」などの企画で
味付けをしています。(「オトナ語」は、ちょっと唐突感ありましたが)

池井戸潤さん、角田光代さん、瀧本哲史さん、土井英司さん金田一秀穂さんあたりの
記事が面白かったです。そういう目線で社会を見てるんだなぁと勉強になりました。
この方々の家の本棚がどうなっているのか、そこを見たかったです。


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『16歳の教科書』
- 2016/07/05(Tue) -
7人の特別講義プロジェクト&モーニング編集部 『16歳の教科書』(講談社)、読了。

「ドラゴン桜公式副読本」という名前が付いていますが、
名義貸しみたいなもので、内容は識者へのインタビューです。
(私が『ドラゴン桜』を読んだことがないから演出を気づかないだけかもしれませんが・・・・)

金田一秀穂先生、竹内薫先生、藤原和博先生と、
有名どころをそろえていて、なかなか面白いインタビュー集でした。

なぜ勉強すべきなのかに加えて、どのように勉強すべきかが述べられており、
各分野で実績を残している先生方の勉強理論が垣間見えて、興味深いです。

特に印象に残ったのは、金田一先生の国語。
現在の国語教育は、感情を表現することに重きを置いているが、
まず文章とは正確に書けることが大事なんだという指摘は、目から鱗。
確かに、正確に書こうとする姿勢は、事実を客観的に把握しようという姿勢に繋がりますし、
また、なぜ自分がそのように感じたのか、冷静に分析する視点を持つことになります。
さらには、自分がどう感じているのかを深堀りするという作業も必要になります。

国語の問題は、学生生活の最後まで、自分なりの解き方というような
テクニックを身に付けられた感覚がなかったのですが、
小説よりも説明文の方が得意でした。
客観的に分析する視点というものを、もっと意識して導入すれば、
小説の問題も解けるようになったのかなぁ?


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『27人のすごい議論』
- 2014/08/03(Sun) -
日本の論点編集部編 『27人のすごい議論』(文春新書)、読了。

池田清彦、内田樹、藤原正彦、柳田邦男、立花隆、金田一秀穂と、
個人的には好きな面々が書いているようだったので買ってきたのですが、
300ページに27人もの主張を載せているために、
どうしても誌面の制約が大きくて、物足りない・・・・・。

論文と言えるほどには主張が述べつくされておらず、
上澄みだけさらってきましたという感じが強いです。

各著者の主張に初めて触れるという場合は、
新しいモノの見方を新鮮に感じられると思いますが、
すでに著作を何冊か読んでしまった後にこれらを読んでも、
食い足りなさばかりが残ってしまいます。

一つのテーマに対して、相反する主張をする2人を並べて配する取り組みも行っていますが、
雑誌への掲載時期がバラバラで、対決企画ではないので、
論点がかみ合っておらず、全然、「議論」になっておりません。
これは、著者が可哀想に思える編集です。
これでは看板倒れですなぁ。

むしろ、各論者の書いたものよりも、
その後に編集部が「論争の背景」として簡単に概要解説をしているページが
コンパクトに上手くまとまっていて勉強になりました。


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