『残念なエリート』
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- 2018/07/24(Tue) -
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山崎将志 『残念なエリート』(日経プレミアシリーズ)、読了。
読者をエリートに絞って、「お前ら、自分が思ってるほど能力発揮できてないぞ!」と 喝を入れる作品なのかと思ったのですが、 誰に何を伝えたい本なのかサッパリ分かりませんでした。 そもそも「エリート」の定義を「既存の枠組みの中で成功した人」としていますが、 これって幅広すぎると思うんですよね。 「成功」のラインをどこに引くかですが、本作で具体的に述べられている話を読むと 平均点以上ぐらいの甘い設定のような気がします。 私的には、最上階5%ぐらいの人がエリートだと思うので、 すでにそこで認識ギャップあり。 結果、うまく本が読めないという。 「野球選手はプロ野球という産業のしくみがなければ無価値な職業」とか、 面白いなと思う切り口はところどころにありました。 でも、それは、断片的なものであり、本全体で伝えようとしていることではないんですよね。 プロ野球という一大産業を作り出した人というのは、 確かに成功者であり、著者の言う「エリート」に当てはまると思いますが、 著者がある種否定的に書いている野球選手も、著者の定義ではエリートだと思うんですよね。 矛盾あり・・・・・。 そもそも「エリート」って、成功したか否かという結果論だけでなく、 その人の気持ちの部分、いわゆる”noblesse oblige”を負っていると自覚しているか というような要素が大きいように思っています。 なんだか、最後まで自分の感覚と合わずに 言いたいことをつかみづらい本でした。
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『残念な人の仕事の習慣』
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- 2016/12/14(Wed) -
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山崎将志 『残念な人の仕事の習慣』(アスコムBOOKS)、読了。
残念な人シリーズですが、 本作も、いろいろ勉強になりました。 まず、具体的な経営努力のエピソードが散りばめられており、 分かりやすいです。 しかも、有名企業の知られた事例ではなく、 著者の身の回りで見つけた事例を解説しているので、 初めて知る情報が多く、興味深かったです。 で、本題の残念な仕事の習慣については、 こちらも、なぜ、その行為がダメなのかを具体的に指摘しており、 改善策や対策が述べられているので、 すぐに実行できる内容となっています。 また、自分が既にやっていることが紹介されていたりすると、 ちょっと気分が良かったり(笑)。 著者のバイタリティに習いたいと思わされる 刺激的な一冊です。
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『残念な人の思考法』
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- 2012/07/26(Thu) -
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山崎将志 『残念な人の思考法』(日経プレミアシリーズ)、読了。
ドカ買いしてきた中の一冊でしたが、 思いのほか面白かったです。 まず、著者の書く日本語の文章が読みやすいです。 個々の要点整理も簡潔で、分かりやすい。 ところどころで、「面白いな」と思う観点に出会えます。 ただ、全体を通して体系だった内容になっていないので、 各論は納得できるけど、総論は一体なに???という モヤモヤ感が残ってしまうのは残念でした。 ま、自分の普段の行動を見直すための材料としては 役に立ちました。 二匹目のドジョウを狙ったタイトルは、ちょっといただけないですが・・・。
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