『苦悩する農協』
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- 2017/11/19(Sun) -
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朝日新聞経済部 『苦悩する農協』(朝日新聞社)、読了。
農業について勉強しようと思い、数冊買ってきました。 まずは、農協という組織を学ぼうと、本作から。 新聞社の書いた本ということで、 体系的に農協の仕組みが理解できるかなと思ったのですが、 冒頭から個別の事件の紹介と課題の分析に入ってしまい、 全体感が把握しづらかったです。 ヤミ米問題とか、この本が発表された1994年という時期は みんな知ってて当然のことだったのかもしれませんが、 今になって読むと、そもそも「ヤミ米」の定義をしてくれないと 何がヤミ米で、どこが問題なのだか分かりません。 このあたりの不親切さが非常に残念でした。 個々の問題に関しては、実名をあげて、また現場取材もしているなど 新聞社らしい解説をしているので、分かりやすかったです。 でも、個別問題の糾弾だけでは問題の本質を突くことができないと思います。 アンバランスさが残念でした。
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『原発が来た、そして今』
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- 2007/08/01(Wed) -
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朝日新聞福井支局 『原発が来た、そして今』(朝日新聞社)、読了。
なんだか最近、原発の話題で世間は盛り上がっているようなので、 それに乗っかって原発本を。 実は、卒業論文のテーマは東海村臨界事故でした。 そんな事情もあり、 世間一般の方たちよりは原発問題に興味関心を持っているのですが・・・ 本作は、正直、がっかりでした。 「原発が来た」とタイトルで言っているので、 支局の記者が原発銀座地元住民の目線から書いているものだと思って手にしたのですが、 住民の生活にたいして迫ることもなく、内容の立脚点も曖昧で、 何を伝えたかったのか、よくわかりませんでした。 新聞記者が書く本は、紙面ではスペース等の制約で書けなかった事実を 思う存分述べるためにあるものだと思っているのですが、 本作は、新聞連載をそのまま本にしてしまったような一冊でした。
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『新聞が面白くない理由』
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- 2006/07/07(Fri) -
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岩瀬達哉 『新聞が面白くない理由』(講談社文庫)、読了。
最初は、数字がたくさん出てくるので、 タイトルの割には読み進め難い本なのかなと懸念しましたが、 第二部「朝日新聞社の正体」から、具体的エピソードが厚くなり、 ぐぐぐっと引き寄せられました。 著者に対しての「良くぞここまで調べたものだ」という感想と、 朝日に対しての「良くぞここまでやれたものだ」という感想の間を 行ったり来たりしてました。 腐敗した企業の中に身を置く社員達には、 腐敗臭というものは感じ取れないのでしょうか。 危険に対して五感が働かなくなれば、生き物にとっては、死を意味します。 法人にとっても、同じことだと思うのですが。
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