『老後の健康』
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- 2017/05/15(Mon) -
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文藝春秋編 『老後の健康』(文春文庫)、読了。
近所のおじいちゃんがくれた本。 私には、まだ早いのですが・・・・・・(笑)。 医師による専門分野の解説あり、 若々しい芸能人の生活習慣インタビューあり、 作家たちの対談あり、盛りだくさんの企画でした。 作家も芸能人も、自分をいかに凄い人物に見せるかという 闘志に溢れた人たちだと思っていたのですが、 本作での身の処し方を見ると、芸能人の方が自分自身で売っているだけあって スマートに自分をPRするなあと思いました。 普段は小説等の作品で勝負している作家さんは、 あまりに露骨に自分を「凄い病気でしょ」「俺頑張ったでしょ」的に表現するので、 ガツガツしてると感じました。 というわけで、本題と関係のない感想になってしまいました。
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『快食快眠快便』
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- 2017/05/03(Wed) -
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文藝春秋編 『快食快眠快便』(文春文庫)、通読。
近所のおじいさんがくれた本の山の中にあったもの。 『オール読物』の連載をまとめたものということで、 著名人が「快食」「快眠」「快便」に関するエッセイを書いてます。 しかしまぁ、なんで、著名人という人たちは、 「快便」なんていうテーマを与えられると、露悪的で下品になっちゃうんでしょうね・・・・。 トイレの習慣の話だけでなく、 排出したブツに向き合って、観察したり、分析したり、 そういうことを、この企画のためにというわけではなく、 日常的に行っているという不気味さ。 軽い読み物なのですが、 作家とか芸能人とかいう職業の人の歪んだ性癖をたくさん並べられたようで、 途中で辟易としてしまいました。
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『私の死亡記事』
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- 2006/06/11(Sun) -
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文藝春秋編 『私の死亡記事』(文春文庫)、読了。
各界の著名人が存命中に自身の死亡記事を創作するという試み。 発想は非常にユニークだったのですが、 人によって出来不出来がはっきりしすぎていて、 一冊の作品としては及第点レベルぎりぎりといったところでしょうか? 文藝春秋からの依頼文書に 「既成の死亡記事の形式にこだわる必要もなく」 とあるためか、手紙形式だったり依頼を受けたときの感想だったり・・・ ご当人は自分らしい工夫を凝らされたつもりなのでしょうが、 「本人による『死亡記事』」という企画趣旨を解していないものは やはり失格ではないでしょうか? 依頼の時点で、フォーマットをきちんと定めて、 敢えてガチガチの制限がかかる中で、 各人物がどれだけ個性的な死亡記事を書けるかを競わせたほうが 面白かったと思います。 (まぁ、こんなルールだと出来不出来が余計に目立つかもしれませんが)。 本作品を読んで、有名作家といえども、 パロディやパスティーシュが出来るわけではないんだなと学びました。 清水義範氏は、やはり凄い! そして、さらに厭味を加えるならば、 死因を「事故死」「自殺」「失踪の末遺体で発見」等と 書かれている方が相当数いらっしゃるのですが、その死因が似合う人と、 「何格好つけてんだ?!」と思う人とに分かれました。 「あんたは病院の高級個室でチューブ人間となって生きながらえるんでしょ?」 という反感が湧いてきたりして。 ちなみに、久々に阿部謹也先生のお名前を拝見し、 アベキンを自分の中で「過去の人」のカテゴリーに 入れてしまっていたことに気づいて驚きました。 結局、『ハーメルンの笛吹き男』しか読んでいません。 入学式で学長として式辞をもらっているのですから、 もう少し愛着があってもいいものですかね。
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