『フィルム』
- 2017/05/01(Mon) -
小山薫堂 『フィルム』(講談社文庫)、読了。

「東京での暮らし」というものが端的に表現されている
面白い短編集でした。

特に、これといって大きな出来事が起こるわけではないのですが、
人それぞれの様々な生活の形の中で、
その人生のエッセンスが凝縮された瞬間を上手く切り取って
短編の中に表現されているなと感じる作品たちでした。

私は、東京から三重県に引っ越して1年ちょっとが経ちましたが、
この本に登場してくる主人公たちは、
本人が意識するしないに関わらず、
いかにも東京っぽい暮らしぶりというか、
東京でしか味わえない暮らしをしているなという気がしました。

そんな世界観に懐かしさを覚える一方で、
三重県での、もっとのんびりと充実した日々をありがたく思ったり。

食事のシーンや、果物、飲み物など、
美味しさと思い出の組み合わせが効果的に使われており、
自分も、美味しいものを楽しい仲間や大事な家族と一緒に楽しむ日々を
送りたいなと思いました。


フィルム (講談社文庫)
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『くまモンの秘密』
- 2015/12/12(Sat) -
熊本県庁チームくまモン 『くまモンの秘密』(幻冬舎新書)、読了。

誰もが知っているゆるキャラくまモンを以下に作り上げていったか
という戦略・戦術のお話が読めるかと期待したのですが、
残念ながら客観性のない文章が続き、日記を読んでいるかのようでした。

ビジネス書的な視点で書いてくれれば、
素晴らしい組織論、マーケティング論が読めたはずなのに、残念です・・・・・。

くまモンというキャラクターの存在を思えば、
あまり舞台裏のビジネスチックなことや行政チックなことには触れたくないのかもしれませんが
せめて、チームくまモンがどういう部隊編成だったかとか、
小山薫堂氏とはどういう関係なのかというような説明を冒頭に入れて欲しかったなと。

それと、他のゆるキャラと比較して、なぜくまモンは成功することができたのかという
客観的な比較の分析も欲しかったです。
ま、公務員の立場では難しいのかもしれませんが。

ものすごく良い材料を揃えながら、料理に失敗しているというか、
料理をそもそも放棄している姿勢が残念でした。

これは、くまモンファン向けの本だと割り切るべきなんでしょうね。


くまモンの秘密 地方公務員集団が起こしたサプライズ (幻冬舎新書)くまモンの秘密 地方公務員集団が起こしたサプライズ (幻冬舎新書)
熊本県庁チームくまモン

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『お厚いのがお好き?』
- 2015/11/17(Tue) -
小山薫堂 『お厚いのがお好き?』(扶桑社文庫)、読了。

CXの深夜番組を本にしたもの。

君主論をラーメンで解説したり、ニーチェをダイエットで解説したりと、
かつてのフジテレビらしい悪乗りな感じで教養をポップに扱っています。

ただ、これは、哲学の話のハードルを下げるために簡単に面白く!というコンセプトではなく、
哲学の話がある程度わかっている層の人たちが、
その理解度を誇示するために、あえてネタにして笑ってしまおうという企画なんだと思います。
インテリのお遊びというか。

なので、哲学初心者に薦める本ではないと思います。
哲学好きな人が知的に遊ぶための本です。

私は、まだ、この内容を十分に楽しむことができませんでした。

ところで、フジテレビって、こういう教養で遊ぶ深夜番組が得意だったはずなのに、
今や見る影もないというか、寂しい限りですね・・・・。


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