『観音力』
- 2017/02/27(Mon) -
玄侑宗久 『観音力』(PHP研究所)、読了。

近所のおばあちゃんが貸してくださった本。

講演録を中心にまとめた一冊。
いずれも内容は、観音菩薩が象徴する生き方、日々の受け止め方について
易しく説いたものとなっています。

講演会場に居て、直接、この語り掛けを聞いていたら
自分も感化されるように思いますが、
活字で読んでしまうと、なんだか距離を感じてしまいました。

日々の出来事、悩みや困難も含めて、
自然な気持ちで受け止め、柔軟に対処しよう、
それが観音様の持つ「応化力」が教えるところだ

・・・・・というふうに自分は解釈したのですが、
これって、人生を折り返した人には重みがあり、かつ温かい言葉でしょうが、
まだ30代の自分が読むには、アグレッシブさがなくて物足りないです。

もっと自分自身の手と足と頭で、道を切り拓いていく覚悟を
求めるような熱いメッセージでないと、
掴みどころがないように思えてしまいます。

まぁ、宗教に何かを見出そうとする人は、
困難に直面していたり、苦労を乗り越えてきたリした人が多いのでしょうから、
仏様の教えとしては、穏やかな日々を目指すものになるのでしょうけれど。

30年後に読んだら、すっと心に沁みてくるお話のように想像しました。


観音力観音力
玄侑 宗久

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『私だけの仏教』
- 2016/03/21(Mon) -
玄侑宗久 『私だけの仏教』(講談社+α文庫)、読了。

非常に分かりやすく読みやすい仏教の解説書でした。

まず著者のスタンスとして、
仏教は非常に多様な経典を持っているため全てを解説することはできない、
その結果、宗派が細分化されており、それも全ては紹介できない、
だから私なりの仏教の考え方を記す。
こういう控え目なスタンスのため、解説が柔らかく読みやすいです。

また、仏教の教えを真正面から四角四面に捉えるのではなく、
現実の生活と如何に折り合いをつけていくのかという視点で語られているので、
自分に引き寄せて考えやすくなっています。

このような視点で語られる仏教であれば、
今の時代にどのような役割を果たしてくれそうなのか
自分なりに考えることがしやすくなるのではないかと思います。

良書です。


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『中陰の花』
- 2009/02/12(Thu) -
玄侑宗久 『中陰の花』(文春文庫)、読了。

叔母の四十九日法要の時に
和尚さんが法話の中で触れていた作品で、ずっと気になっていました。

主人公夫婦の会話の中で語られる仏教のお話は面白かったのですが、
「おがみや」という、少しオカルトがかった話が軸になっていたので
物語としてはあまり楽しめませんでした。

併録されている「朝顔の音」も「霊おろし」がテーマで、
同じジャンルの話だったのも、ちょっと興ざめでした。

仏教関連の作品は、小説よりも
純粋な仏教解説本の方が自分は楽しめそうです。

中陰の花 (文春文庫)
中陰の花 (文春文庫)玄侑 宗久

おすすめ平均
starsフインキはいいんだけれど・・・
stars人間が素朴に感じる宗教以前の救い
stars誰か知らんけど成仏です。
stars中途半端
stars子をあやめ、子をなくしたかたに

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