『霞が関埋蔵金男が明かす「お国の経済」』
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- 2016/12/12(Mon) -
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高橋洋一 『霞が関埋蔵金男が明かす「お国の経済」』(文春新書)、読了。
「お国の経済」というタイトルですが、 大きな国家経済のビジョンを描いた著作ではなく、 インタビューを書き起こしたものでした。 なので、ちょっと軽めです。 「埋蔵金」が騒がれた当時の時事ネタ満載ですが、今の時点から読むと、 アベノミクスの考え方は、上げ潮派の延長線上にあるのですね。 この方のインフレ・ターゲット論の解説を読むと、 今の金融政策の目標が理解しやすいです。 アベノミクスが、最終的に成功するのか失敗するのかそこは分かりませんが、 政策の目標を明確に打ち出したことで、PDCAが回せるようになり、 政策を強力に推し進められるようになりましたし、反対派との議論も 中見のあるものになっているのではないかと思います。 まさに、著者が本作で主張したようにアベノミクスは展開しており、 さすがの進言力と実行力ですね。
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『日本の大問題が面白いほど解ける本』
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- 2014/12/30(Tue) -
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高橋洋一 『日本の大問題が面白いほど解ける本』(光文社新書)、読了。
経済のお勉強に。 2009年~2010年あたりの、民主党政権による経済政策を中心に 問題の本質と、その解決策として出された政策の効果について 分かりやすくシンプルに解説しています。 雑誌の連載をまとめたものでしょうかね? 国家レベルの経済政策となると 影響範囲が広く、また利害関係者も多いため、 一体何が本質なのかさっぱり分からなくなってしまうことが多いですが、 著者の整理により着目すべきポイントがすっきり理解できました。 (私の経済学の概念の理解は不十分ですが・・・・・・) 今の勤め先の子会社に居た頃、 主計ラインの人たちが、やたらと「ミルク補給」という言葉を連発していました。 赤字になりそうなので親会社からの取引金額を底上げしてもらうことだという ザックリとした理解をしていたのですが、これは著者が作って浸透させた言葉だったんですね。 ま、郵貯の財政投融資ほどに狡猾な仕組みではなく、 当社の場合は露骨に赤字補填でしたが(苦笑)。 経済時事も、ちゃんとキャッチアップしていかないと 社内のブラックジョークにも乗っかれなくなっちゃいますわね。
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『この金融政策が日本経済を救う』
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- 2014/08/04(Mon) -
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高橋洋一 『この金融政策が日本経済を救う』(光文社新書)、読了。
経済学はわかんなーい・・・・・と諦めるのもどうかと思い 新書レベルで何とか理解を積み上げていこう作戦を取ってみることに。 そもそも誰の本を読めばよいのか知らないので、 目に付いたタイトルで、本作を買ってみました。 2008年発行で、当時の福井⇒白川・日銀総裁の金融政策を批判していますが、 読んでみると何だか現在の黒田・日銀総裁の推し進めている政策の解説本のような印象。 どうやら、第一次安倍内閣のときに、著者が政策提言をしていたようですね。 そのときは、あんな終わり方になってしまったので実現できず仕舞でしたが、 現政権において、ついに実行に移されたということなのでしょう。 ならば、今の政権運営に関わっているのかしら?と思って検索してみたら、 なんと数年前に高級時計の盗難事件を起こして第一線からは退いている様子。 ナンなんだ、この事件は!? 政策論争よりも、そっちの方に気をとられちゃいましたわ(苦笑)。 とりあえず、現在の「3本の矢」と呼ばれているアベノミクスの考え方の 大きな流れが理解できたので、たまたま選んだ本とはいえ、ラッキーでした。
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