『もひとつ ま・く・ら』
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- 2021/09/29(Wed) -
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柳家小三治 『もひとつ ま・く・ら』(講談社文庫)、読了。
噺の「まくら」で有名な柳家小三治師匠。 実は、いまだにその高座を聞いたことがなく、本だけで楽しんでいる状態です。 あ、YouTubeでは何本か見たかな。 抜群に面白い「長谷川さん」とか、シリーズ第1弾に最上級のものを全部突っ込んじゃったので 正直、第2弾の本作は小粒さが否めず。 小粒がたくさん入って厚い本になっているので ちょっと長いなとも感じてしまいました。 まくらだけでなく、高校の音楽の先生を前にした講演会の様子も収録されており、 本の企画の本質からどんどん離れてはいっているのですが、 小三治師匠なりの教育論、自分の子供にはどういう教育を施したかというのが分かって それはそれで興味深かったです。 意外と熱い人だなと感じましたし、先生たちから質問を受けるだけ受けておいてほとんど答えないとか きっと、教師という職業を先生自身がどう考えているのか「自分の頭でよく考えろ!」という 叱咤激励も込められていたのではないかと推察。 あと、「しょせん落語は落語」という考え方も好きです。 日本古来の文化芸術を守るとかいうような肩ひじ張った姿勢ではなく、 子供の頃に落語を聞いて面白いと思ったから落語家になった、 落語家になった以上は面白い噺を聞かせたいから毎高座を頑張る、 この単純な姿勢こそが大事なんだろなと思います。 すべての仕事に通じる本質的で重要な考え方だと思います。 ![]() |
『バ・イ・ク』
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- 2015/07/28(Tue) -
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柳家小三治 『バ・イ・ク』(講談社文庫)、読了。
『ま・く・ら』と同じような装丁だったので、シリーズものかと思って買ってきたら、 ちゃんとしたバイクい関するエッセイでした。 笑わせてもらおうという気持ち満々で読み始めてしまったので、 ちょっと肩透かしを食らった格好になってしまいましたが、 峠道でガードレール飛び越えちゃったり、自衛隊員と混浴したり、 やっぱり珍道中でございます。 ただ、『ま・く・ら』が高座からお客さんに向けて発せられた話であったのに比べて、 バイク乗りたちに向けて改まって話された言葉だと、 なんだか噺家さんとしての勢いがないように感じてしまいました。 私自身があんまり、運転とかスピードとかに興味がないからかもしれません。 男の人だと、バイクに乗らない人でも楽しめるのかな・・・・・。
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『噺家カミサン繁盛記』
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- 2010/03/06(Sat) -
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郡山和世 『噺家カミサン繁盛記』(講談社文庫)、読了。
柳家小三治師匠の奥様が描く、噺家とその弟子たちのドタバタ生活。 喜多八師匠や三之助師匠など、 実際に落語を聞いたことがある人たちも登場して、 なんとなく雰囲気が想像できるので面白いです。 でも、当の小三治師匠の落語は、まだ聞いたことがありません(爆)。 いつか聞きたい噺家さんなのですが、きっとお顔を拝見したら、 奥様との結婚のイキサツを思い出して「ニヤッ」としてしまうかもしれません。
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『ま・く・ら』
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- 2009/08/18(Tue) -
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柳家小三治 『ま・く・ら』(講談社文庫)、読了。
たまたま見つけたので買ってきたのですが、 小三治師匠の噺を聞く前に、文字で読んじゃいました(苦笑)。 「ナマで聞くと、より一層面白いんだろうな・・・・・」なんて 想像しながら、やや残念に思いながらの読書でしたが、 文字であっても「駐車場物語」は最高でした! 長谷川さん、面白すぎ!! しかしながら、バイクと言い、俳句と言い、語学留学と言い、 なんてアクティブな噺家さんなんでしょう。 若手のころではなく、小三治師匠となってからやるっていうのが凄いですよね。
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