『奉教人の死』
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- 2009/01/19(Mon) -
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芥川龍之介 『奉教人の死』(新潮文庫)、読了。
朝方は37度台まで下がってたのに、 夕方あたりからまた38度台中盤にぶりかえしてきました。 こんな重い本読んでたからでしょうか? タミフル、頑張れ~! さて、「切支丹物」とされるこの短編集。 表題作の「奉教人の死」のどんでん返しも見事でしたが、 個人的には「報恩記」のどんでん返しの方が面白かったです。 また、「神神の微笑み」で描かれている 他の宗教を既存の宗教の中に柔軟に取り込んでしまう日本人の習性は 指摘として面白かったです。 キリスト教布教者から見ると、負けに等しいですよね。 そういう意味では、キリストの教えを自己都合で変えてしまう 「おぎん」は、遠藤周作の『沈黙』のような日本人的な作品ですね。
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『戯作三昧 一塊の土』
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- 2007/09/01(Sat) -
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芥川龍之介 『戯作三昧 一塊の土』(新潮文庫)、読了。
久々の芥川作品。 最初の「或日の大石内蔵助」を読んで驚いたのは、 文章を読み進めるのに苦労すること。 なかなか頭に入ってきません。 「だんだん頭悪くなってきたかなぁ・・・」と不安に思いつつ(苦笑)、 先の作品に進むと、次第に馴染んでいました。 「戯作三昧」「枯野抄」「開化の良人」「一塊の土」など ふとした切っ掛けに、悟りをひらくように物事の本質が見えた瞬間を 描いた作品が面白かったです。
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『侏儒の言葉・西方の人 』
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- 2005/10/02(Sun) -
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芥川龍之介 『侏儒の言葉・西方の人 』(新潮文庫)、読了。
アイロニーたっぷりのアフォリズム。 同時代性を感じながら読んでみたいものです。 「西方の人」は、 キリスト教の知識が無いため読みこなせず。 阿刀田高の『旧約聖書を知っていますか』『新約聖書を知っていますか』で 勉強してみたけれど、ちっとも頭に残らず。 どうやら、彼らの考え方が、そもそも私には馴染まない様子。 一神教は苦手。
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