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『毎月新聞』
- 2019/09/30(Mon) -
佐藤雅彦 『毎月新聞』(中公文庫)、読了。

毎日新聞に月1回連載されていたものを文庫化した企画。
短いエッセイと、3コマ漫画で構成されています。

世の中のちょっとしたことに対して著者が感じた疑問や引っ掛かりをきっかけに、
思考を広げていった過程が描かれていることが多く、
「こんなことに着目しながら日々を生きているのか!」と驚かされる視点が多かったです。

創刊準備号として掲載されたのは「じゃないですか禁止令」。
自分の言いたいことを、世間一般や世代一般の常識のようにして語り、
逃げ道を作っておこうとする「~じゃないですか」という言い方。
自分は今まで気にすることなく使っていましたが、
確かに、指摘されれば、そういう逃げの気持ちがあったと思います。
これは自重しなければと反省しました。

こんな感じで、世間、特に佐藤雅彦作品を受け入れてそうな世代に対して
警鐘を鳴らすかのような提言が多く、
顧客に媚びない姿勢が印象に残りました。

そんな、まともで真面目な提言が多いためか、
3コマ漫画で息抜きというか毒消しを行っているのかなと思いました。

分厚い本ですが、余白のページが多いので、
思ったよりも早く読み進めることができました。




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『四国はどこまで入れ換え可能か』
- 2016/09/29(Thu) -
佐藤雅彦 『四国はどこまで入れ換え可能か』(新潮文庫)、読了。

タイトルを耳にしたことがあったので、
試しに買ってみましたが、なんとマンガ作品でした・・・・・。

ネット配信していたアニメーションを
マンガ形式で本に落とし込んだもののようですが、
これは、アニメで見た方が、テンポがあって面白かっただろうなと思います。

つまりは、印刷メディアの作品としてはイマイチだったということで・・・・。

余韻のない読み方をしてしまったのが、良くなかったかもしれません。


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『経済ってそういうことだったのか会議』
- 2012/09/30(Sun) -
佐藤雅彦、竹中平蔵 『経済ってそういうことだったのか会議』(日本経済新聞社)、読了。

冒頭で佐藤氏が語っている「小学校での牛乳瓶のフタ集め」をベースに
貨幣経済について解説を進めていく手際のよさに、引き込まれました。

竹中氏の解説が平易で分かり易いのはわかってたのですが、
この本は、やっぱり、佐藤氏のフィルターをかけて竹中氏の話を聞けるというところに
面白味があるのだと思います。

佐藤氏が、日常生活で誰もが経験したことのあるシーンに置き換えるのですが、
物事の本質を瞬間的に掴む力が凄いなと感じます。

個人的には、税金についての話が面白かったです。
やはり、国の運営の基本は税制度なのだと納得できました。



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『プチ哲学』
- 2011/10/31(Mon) -
佐藤雅彦 『プチ哲学』(中公文庫)、読了。

ちょっとした文章と、イラストから成る本です。

すぐに読み終わります。

でも、余韻があります。

いろいろ考えたくなる余韻です。

なんだか幸せな気持ちにもなれます。


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