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『陰謀は時を超えて』
- 2021/03/22(Mon) -
西村京太郎 『陰謀は時を超えて』(文藝春秋)、読了。

リニア新幹線と白川郷とを特集するため雑誌の記者が現地を訪れますが、
帰京後に記者が合った男が殺される・・・・・そこには白川郷から持ち帰った秘薬が絡んでおり・・・・。

なんだかよく分からないストーリー展開の十津川警部モノでした。

そもそも雑誌の特集で、リニアと白川郷がセットになる意味がよくわかりません。
で、あやふやな設定の中で無理やり白川郷に取材で行くのですが、
そこで記者の男は、診療所で「友人の娘が処方してもらった薬を紛失したため代理で受け取りに来た」
と医師に伝えて、薬を改めて処方してもらいます。
・・・・・おいおい、こんな怪しげな言い訳で薬を出しちゃうのかいな!?とご都合主義な展開に驚き。

で、リニアの方は、国会議員が登場したりして、政治的な駆け引きの場面も出てきますが、
本筋の殺人事件に全く関係がなく、一体、この話は何のために語られたんだ?と
読み終わってから疑問が。
ページ稼ぎ?

捜査の進展は何も描写されなかったに等しいような、最後の急な逮捕劇。
うーん、楽しむべきポイントが見出せませんでした。




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『古都千年の殺人』
- 2021/01/06(Wed) -
西村京太郎 『古都千年の殺人』(双葉社)、読了。

京人形の中に爆弾を仕掛けて殺人を行うという手口が立て続けに2件発生。
この殺人の実行犯と京人形爆弾を作った人物の両方を捜査で追い詰めていくのかと思いきや
何の捜査も描かれないうちに突如実行犯が捕まり、あれれ?と思っているうちに、
今度は、京人形爆弾を作った人間が、「俺は古都京都にチェーン店が出張ってくるのが許せん!」
と主張し出し、その見せしめに京都駅を爆破すると予告・・・・・・
おいおい、一体何の話なんだ!?という斜め上を行く展開でした(苦笑)。

最初に描かれた殺人事件と、京都駅の爆破の話と
どこかで繋がってくるのかなと期待していましたが、
結局、別々の案件として処理されてしまい、
この人形師は何で他人の殺人事件を幇助したんだよ?
・・・・・というか、そもそも人形爆弾の存在を実行犯はどうやって知りえたのよ?とか
いろいろ疑問が残った作品でした。

まぁ、十津川警部にあんまり緻密なものを求めても仕方がないのかもしれませんが。

京人形に爆弾を仕掛けて、京人形の中で携帯電話を鳴らすことで爆破させ
さらに携帯の音で殺したい人を爆弾のそばにおびき寄せるというアイデアは
なかなか秀逸だと思ったんです。だから、導入部で期待値が上がってしまったのが
逆にマイナスに作用してしまいました。

この人形師が忌み嫌う京都駅は、確かに私も初めて訪れた時に
「凄い建物だけど、京都のイメージとは違うなぁ」とは感じました。
ただ、迫力がある凄い建物だということで感心はしました。
本作では外国人の設計となっており、「京都駅は日本人に設計させるべきだろ!」という
そういう批判も込められているようでしたが、「あれ?京都駅って外国人の設計だったっけ?」
と思って検索したら、日本人の設計でした(苦笑)。
暗に「日本人の癖にこんなものを京都に作りやがって」と著者が批判しているようで、
こんなケンカを売って大丈夫なのかしら・・・・・と不安になりました。

それ以外にも、京都観光協会の理事長なる人物に、
チェーン店の京都進出やホテルが外資に買われたりしている様を「大変悲しい」と言わせており
おいおい、この肩書の人物って実在しちゃうんじゃないの!?とも不安に。

さらには、清水寺の管長まで出てきて、「京都の僧を爆弾に対する人間の盾にする」とか
警察に対して提案している始末で、いろんな実在の人物を巻き込んで
不快な思いをさせてしまっているのではないかとヒヤヒヤする作品でした。




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『寝台特急「紀伊」殺人行』
- 2020/12/07(Mon) -
西村京太郎 『寝台特急「紀伊」殺人行』(角川書店)、読了。

近所の図書館が蔵書の処分をする際にもらってきた本。
「寝台特急紀伊」なので、三重県もちょっとは登場するかな?という期待から。

しかし、三重県云々という軽い気持ちで手に取ったのに
内容があまりに腑に落ちず、途中で読むのを止めようかと何度も思いました。
中盤、亀山駅が重要な役割を果たしていると分かり、
三重県が急にクローズアップされたので、なんとか最後まで読み通せました。
結果、読み終わるまでに3日間も要してしまいました。

高校生の頃に婦女暴行事件を起こしてしまい、さらにはその被害者が自殺してしまったために、
その地に居られなくなり、一家で東京に逃げることになった主人公。
東京で両親が相次いで亡くなり、せめて遺骨は故郷に返してあげたいと
10年ぶりに生まれた町に戻る決意をした主人公。
しかし、「帰ってくるな」という匿名の圧力を端々で受け、遂には後からやってきた婚約者が行方不明に。

いやぁ、もう、この主人公の男の思考回路が全然理解できないんですよね。
そもそも、そんな曰くのある町にわざわざ帰ろうと思う発想が理解できません。
自殺した女性の家族親族が住んでいるでしょうし、当時のことを知っている住民からも白い目で見られます。
しかも、そこに婚約者も連れて行こうとしているのも理解できません。
婚約者に昔の事件のことを話していないというのは、まあ隠すだろうなと納得できますが、
わざわざ、秘密がばれるかもしれないようなところに連れて行くものでしょうか。

冒頭のあたりで本人が、「町の人たちは、その事件を忘れず、冷たい眼で迎えるのではないだろうかという
不安がよぎるのだ」と言っていますが、いや、たった10年しか経ってないのに
当時の事件の衝撃が薄れているまたは消えていると願う方が無理じゃないでしょうか。

他にも、婚約者が新宮に来るまでの寝台特急の中で行方不明になっているというのに
探しようがないからという理由で、待ち合わせの新宮の町をすぐに離れて、
故郷の町の方へと行ってしまう神経も分かりません。
必死になって、新宮の町や、寝台特急が止まった各駅に赴いて彼女を探すのが最優先ではないでしょうか。

そして、婚約者が行方不明だという状況を知っているにも関わらず、
この主人公の同級生は、故郷に戻った歓迎会をしたいから今夜どうか?と誘います。
婚約者が行方不明の男を、のんきに宴会なんかに誘いますか?

主人公が町役場に出向いて、自殺した女性の両親の住所を教えてくれと迫りますが、
なんでこんなに居丈高に言うのか、意味不明です。

これだけ疑問が湧いたのに、まだ最初の1/3ぐらいですよ。
こりゃ挫折を覚悟しますよね(苦笑)。

登場人物の誰も合理的な行動をしないし、
誰の感情にも共感できないという、恐ろしく壁のある作品でした。

事件の真相については、どんだけ閉鎖的な町なんだよ・・・・って感じですが、
犯人の立ち位置を思うと、二流ハリウッドサスペンスみたいな真相でしたね。

最後に、なんとか亀山駅のおかげで最後まで読めましたが、
亀山駅から和歌山県までどんなに車を飛ばしても2時間で行くのは無理だと思います(爆)。




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『消えた巨人軍』
- 2020/11/26(Thu) -
西村京太郎 『消えた巨人軍』(徳間ノベルズ)、読了。

近所のおっちゃんにもらった本。
戸津川警部なのかなと思ったら、左文字という私立探偵が謎解きをする設定でした。
どうやら本作は左文字シリーズの第1作目だったようですね。

甲子園球場での阪神巨人戦のために東京から新幹線で大阪に向かった巨人軍御一行。
しかし翌日早朝に球団社長のもとにかかってきた電話は、「巨人軍を誘拐した」と言い出します。
定宿にしている旅館に確認すると「黙って宿を変えたのか!」とクレームを言われる始末。
本当に、巨人軍御一行の行方がつかめなくなり、球団は大混乱になります。

37人という集団の誘拐を、どんな手口で行ったのか、
また、身代金5億円をどんな方法で奪うのかが私の関心の的だったのですが、
まずは後者の方が先に展開し、そのスマートさに納得。

5億円ものボリュームのある現金をどうやって奪うのかな?と思っていたのですが、
無駄のない流れと、後追いさせない対策をきちんと取っている隙のなさに、
「この犯人は知的に冷静ですごいな」と興味が高まりました。

なので、この後に続く、誘拐の手法の推理と、犯人追跡の推理も、
犯人を応援するかのような目線で読んでいました。

Amazonのレビューからすると、大阪に詳しい人にとっては、
現場をあちこち訪ねて左文字たちが調査をするくだりが、
物理的な時間として無理だろうという声があるようで、リアリティの面で評価が下がっているようでした。
私は大阪の地理に詳しくないので、そこまで具体的な違和感ではなかったのですが、
あちこち行った割には「あれ?今何時ぐらい?真夜中?・・・・・いやそんなに遅い時間じゃないのか・・・」
という程度の疑問は出てきました。

ただ、私の関心が、物語展開のリアリティよりも、トリックの方に向いていたので、
作品の評価にはあんまり影響しませんでした。

むしろ、岐阜羽島駅の特徴をうまく使った手口に、「なるほどなぁ」と感心しきり。
地元の岐阜の人からするとリアリティがあるのかどうか判断はわかりませんが、
岐阜羽島駅を全く知らない人間からすると、ありえそうに思える描写で、面白かったです。

身代金を払ったらすぐに選手を解放すると言っていたのに、前言をひっくり返した理由なども
具体的に用意されていて、なるほどぉ。

犯人のリーダー格が警察の手に捕まった行動の原因は、
ちょっとこの人の慎重な性格に合わない気がしましたが、
まぁ、それぐらいの気変わりを用意しないと、隙がない犯人で逮捕というエンディングが
作れなかったんだろうなと、変な感慨になりました。

誘拐ミステリとして非常に面白い作品でした。
巨人軍の選手・監督の面々が実名で登場しており、
読売巨人軍全面協力の作品だったのかなと思いました。
逆に、無許可でここまで実名を使い倒してたら驚きです(苦笑)。

どうやら、この左文字シリーズというのは、『恋人はスナイパー劇場版』の原作の
『華麗なる誘拐』も属しているようなので、誘拐モノの優良作品が多いのかなと思いました。
戸津川警部よりも左文字の方を追いかけた方が読書満足度が高そうです。





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『闇を引き継ぐ者』
- 2020/08/31(Mon) -
西村京太郎 『闇を引き継ぐ者』(祥伝社文庫)、読了。

忙しいので、お気楽な十津川警部でも・・・・・と思って手に取ったのに、
事件の推理というよりは猟奇サスペンスものといった作品で、
気持ち悪いけど展開が気になって読み止められない・・・・という感じでした。
結果、睡眠不足が加速(苦笑)。

死刑が執行された連続殺人犯のもとに、執行前の1年間にわたり通い続けた男がおり、
その男が正統な後継者を名乗って、新たな連続殺人を繰り広げるというもの。

殺人犯の逮捕に向けて捜査を進めていくという感じではなく
十津川警部は、ただただ翻弄される警察組織の顔としての存在にすぎず、
いいようにやられっぱなしです。

単に女性を殺すだけでなく、死の恐怖に苦しむ姿をどう楽しむか、
周囲の邪魔な人間はどう効率的に抹殺するか、そして弟子になりそうな人間をどう洗脳するか
とにかく犯人の歪んだ不気味な人間性がえぐり取られるかのように描かれていきます。

気持ち悪い。
でも、どう展開していくのか気になって読み止められない。
そんな感じです。

こんな作品を描いてしまって、作者自身は、自分のことが怖くならないのでしょうか。
それほど、人間の恐ろしい側面を文章に落とし込んでいる作品のように思いました。

早苗刑事は、なんだか職場復帰する方向で描かれていますが、
そこだけは腑に落ちず。
事件にこんな巻き込まれ方をした刑事が、すんなり職場復帰できてしまうという心理は
ちょっと理解できないです。
そこだけシリーズもののご都合主義を感じてしまいました。




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『鳴門の愛と死』
- 2020/03/04(Wed) -
西村京太郎 『鳴門の愛と死』(実業之日本社文庫)、読了。

出先でお手軽読書をということで、十津川警部です。

とある女優が自宅で殺害された事件に関し、
夫は鳴門に出張中というアリバイがありシロと判定され、
そのまま真犯人が見つからず迷宮入り。
ところがある日、夫と仕事仲間だった人物が警察に対して
「夫が犯人だから逮捕しろ!」と強く申し入れてきます。

それでも警察は、夫がシロであるという判断を正しいと考えており、
しかし、持ち込まれた「新証拠」を無視することもできず、
歪んだ再捜査がスタートします。

この物語の構造はユニークで面白かったです。
その後、法廷劇に突入していくのも、8連敗中のダメ弁護士など個性的な設定で
ずんずん読めました。
法廷劇では、もはや十津川警部の存在感はゼロでしたが(苦笑)。

しかし、どうにもコトの真相というか、動機の部分が、
「こんなことで、こんなに面倒くさいことするの?」という感じですし、
「そもそもそんなに粘着するような出来事なのか?」という
そこの心情に納得がいきませんでした。

まあ、何十年もたって、最初の出来事なんてどうでもいいくらい
恨みつらみや、押し付けられた恩義など、様々な感情が積もり積もって
歪んだ思いが醸成されたのかもしれませんが。

真相はハラオチしませんでしたが、お手軽読書にしては読ませてくれました。




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『銚子電鉄 六・四キロの追跡』
- 2020/01/25(Sat) -
西村京太郎 『銚子電鉄 六・四キロの追跡』(双葉文庫)、読了。

ちょっと精神的に疲れてしまったので、息抜きに十津川警部。
タイトルから判断して、ご当地ネタ出して適度に誤魔化したお気楽作品だろうと思いチョイス。

失礼な物言いですみませんが、だいたい合ってました。
まぁ、ご当地モノって、銚子鉄道の各駅の情報と、ぬれ煎餅ぐらいしか出てきませんが(苦笑)。

銚子電鉄の取材に行った旅行雑誌の記者が車内でカメラ盗難に遭い、
その流れから、私立探偵の事故死、それを捜査していた刑事の殺害と
事件が続いていきますが、その後もどんどん人が死んでいき、
「おいおい、そんなに重要な真相がこの裏側にあるのか???」と思ったのですが、
それほど大きな事件には膨れ上がりませんでした。

「密漁」とかのキーワードが出てきたので、
北朝鮮まで繋がっていくかな?とも思いましたが、そこまでの大風呂敷ではなかったです。

正直、十津川警部シリーズには、犯行の緻密さとか推理の理詰め観とかは求めてないので、
ちょっとスパイス的に社会問題の要素を散りばめてもらえると
今の日本社会に繋がる視点をもらえるので、読み甲斐があるなぁと思ってしまいます。




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『無縁社会からの脱出』
- 2019/09/29(Sun) -
西村京太郎 『無縁社会からの脱出』(角川文庫)、読了。

「無縁社会」という言葉が目に留まる作品です。

東京の河原にある空き家に侵入して暮らしていたホームレスの遺体が見つかり、
殺人事件として捜査が始まります。

東北の寒村から出てきて、就いた職も途中で失い、
自ら周囲の人との関係を断って、孤独な日々へと沈んでいく。
「無縁社会」ができていく様子が分かり、興味深かったです。

本作では、こういう孤独な老人の存在を、個々の老人の問題としてしまうのではなく、
若い世代の人にも、将来の不安として存在しているのだということを描いていて、
私自身の問題でもあるということを突き付けてくるので、恐怖を感じました。

少子高齢化の、高齢化の方も問題であるだけでなく、
少子化ということは兄弟がなく、結婚も養子も選択しなければ
いずれ一人になる時が来るという社会なんだなと。
なかなか考えさせてくれる作品でした。

ただ、殺人事件を解決するミステリ作品としては非常に物足りないです。
死んだホームレスはなぜ1千万円以上もの預金を持っていたのか、
なぜ女子中学生がホームレスの身の回りの世話をしていたのか
宝くじの当選くじを盗まれたと主張していた男は警察の裁定に納得していたのか
どれも一応文章中で表現がされていますが、表面的なもので終わってしまい
説得力がありません。

犯人についても、そんな理由で殺すか?、そんな方法で目撃者を始末しようとするか?と
こちらも非常に杜撰なストーリー設計に思えました。

これだけ多作な作家さんだと、1つ1つの作品にそこまで求めるのは
酷なのでかねぇ。




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『特急ゆうづる3号の証言』
- 2019/07/21(Sun) -
西村京太郎 『特急ゆうづる3号の証言』(角川文庫)、読了。

大阪出張のお供に十津川警部。

表題作は、殺人事件のアリバイ隠しに婦女暴行事件をあえて起こすという
「え、そんな価値観あるの!?」的な、驚きのトリックです(苦笑)。
刑の軽重はあるにせよ、前科者になっちゃったら人生終わりだと思うのですが、
借金地獄に落ちた人は、判断力も鈍ってるということなのでしょうかね。

で、この話が、「やけに真相に早くたどり着いちゃうなぁ・・・・どんでん返しあるのかなぁ?」と
のんきに読み進んでいたら、なんと短編集でした(爆)。

4本の作品が入っていたのですが、
1本は異色の歴史ネタというか、太平洋戦争に突入していく段階の
近衛首相を狙った暗殺事件がテーマ。
まぁ、暗殺事件の構造も安易だし、計画も杜撰で、社会性もなし。
あんまり存在価値のない作品だなぁという印象でした。

他3つは十津川警部でしたが、
表題作で感じたように、「そんな殺人計画立てるか?!?」という感じの
捻りすぎな印象で、リアリティに欠けます。

動機もなんだか共感できないものが多く、
みんな自分勝手だなぁとしか思えませんでした。

最後の解説で、著者の本が500冊を突破したと書かれていましたが、
クオリティはともかく、それだけの量を生み出すエネルギーはすごいなと思います。




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『特急街道の殺人』
- 2019/03/15(Fri) -
西村京太郎 『特急街道の殺人』(双葉社)、読了。

タイトルから、電車の時刻表を使った王道トリックなのかな?と思いましたが、
各地からの特急が到着する高岡駅を中心とした事件という意味のタイトルでした。

たまたま北陸旅行をしていた男が立ち寄った観光案内所に、
「私は朝倉一族の末裔だ」とうそぶく女が登場し、
しかも、その男が昔お見合いをした相手だったという
「そんな偶然あるの!?」という設定から物語が始まります。

「朝倉一族の末裔だから、朝倉の遺構を1億円で買いたい」というような
眉唾な話をもちかけるので、詐欺事件か、心の病かという感じですが、
どちらも絡んでくるという(笑)。

詐欺事件の方は、だんだんと大掛かりな話になってくるので
結構、興味深く読んだのですが、
「あれ?こんな話は前に読んだことがあるような・・・・・」
と思ったら、同じく西村京太郎氏の作品でした(苦笑)。

本作は、関係者の嘘のつき方が下手くそだったのが、
詐欺師っぽくなくて、杜撰な感じです。
まぁ、だから詐欺事件は頓挫したのでしょうけれど。




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