『びわ湖環状線に死す』
- 2016/11/04(Fri) -
西村京太郎 『びわ湖環状線に死す』(光文社文庫)、読了。

東京で末期の病状のホームレスを収容する施設で
老人が1人死んだ。
遺族を探し、数少ない遺品を手渡そうと職員が滋賀県に向かうが、
その道中で1人死に、2人死に・・・・。

舞台設定は現代風で面白いと思いました。
滋賀県に移ってからも、質屋が登場したり、地元企業の社長が登場したり、
話が大きくなっていく感じがあり、ワクワクしたのですが、
ページを進むにつれて、新事実の発見が間遠くなり、
なんだか物語のスピードがペースダウン。

そして、「あと数ページしかないのに、会議室で捜査方針を検討してて解決できるの?」
と思っていたら、まさかの展開であっけなく幕切れ。

え?って感じでした。


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『韓国新幹線を追え』
- 2016/06/21(Tue) -
西村京太郎 『韓国新幹線を追え』(光文社文庫)、読了。

十津川警部、なぜか韓国で起きる要人暗殺事件を担当することに。
どんだけ担当範囲が広いんだ!(苦笑)という内容で、
警察の組織論としてはリアリティがないのですが、
軍隊モノとして読んだら意外と面白かったです。

要人暗殺未遂事件の対処のために、
十津川警部ら日本の警察とSP、韓国の警察とSP、
そして韓国軍が関わることになるのですが、
本作内で語られる、警察と軍隊のリスク対処の思想の違いが
興味深かったです。

計画が成功したときのプラス要素をどう勘定し、
失敗した時のマイナス要素をどこまで考慮するか、
確かに、組織の目的が違えば、目標設定も効果測定も違うんだろうなと納得。

そのあたりの分析が面白かったので、
ストーリーのリアリティは、あまり気になりませんでした。

日韓関係についても、意外とストレートな物言いで書いてますし、
変な考慮がない分、読みやすかったです。

ま、でも、本作は、十津川警部シリーズの中では
例外的な作品なんでしょうね。


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『汚染海域』
- 2016/05/01(Sun) -
西村京太郎 『汚染海域』(廣済堂)、読了。

公害問題に絡んだ殺人事件を扱っていますが、
サスペンスとしては大した謎が起きませんし、
社会問題の摘発としては、通り一遍の問題の描き方で
どちらにしても非常に中途半端です。

登場人物の性格や、物語における役割も型にはまっていて、
目新しさがありません。

公害の原因を垂れ流し続ける企業と、
漁業補償の確保や風評被害の危惧から声を上げない漁師たち、
海が汚れていくことに真正面から取り組みながら若さゆえに脱線していく若者たち、
どれもありきたりです。

この構造が、ページの95%を読み進んだところまで続いていくので、
最後、どんな結末になるのか、果たして話がちゃんと閉じるのだろうかと
訝しんでいたところ、まさかの、これまたありきたりで投げやりな結末にガッカリでした。


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『十津川警部の休日』
- 2015/10/08(Thu) -
西村京太郎 『十津川警部の休日』(徳間文庫)、通読。

何か軽い読みものはないかなぁ・・・・・・と思って積読の中から出してきました。
もしかすると、初・西村京太郎作品かもしれません。

長編ではなく、お気楽に中編集で。

うーん。
殺人事件の推理は、思いつきとラッキーに偏っている気がしますし、
事件そのものの動機も痴情のもつれ程度で興味が湧かず、
トリックもワクワクする感じの新らしさはなく・・・・・。

どうやって楽しめばよいのか分からないまま終わってしまいました。

やはり長編作品を読まないとダメなんですかね?


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