『ビジネス書大バカ事典』
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- 2016/02/22(Mon) -
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勢古浩爾 『ビジネス書大バカ事典』(三五館)、読了。
帯には勝間女史と思われるイラスト、 そして「バカ」呼ばわりするタイトル、 これは、売れているビジネス書を批評する本なのだなと思って買ってきたのですが、 いきなり、まえがきの部分で、これはビジネス書「もどき」である成功本の類を 批評する本であると書かれており・・・・・・えっ、玄関前で看板を掛け変えられちゃったよ!という衝撃。 それなら、「成功本、自己啓発本 大バカ事典」というタイトルにしてくれよ~てな感じです。 前半で登場する本田健、石井裕之、苫米地英人、 彼らの本を「ビジネス本」だと思って読んでいる人って、そもそも少ないんじゃないでしょうか。 明らかに、自己啓発本ですよ。 著者は、何をそんなに力んで、大したものじゃないと皆が分かっているものについて 「それは大したものじゃない!」と声を荒げているのか、意図が良くわかりませんでした。 ま、でも、批評対象の本はともかくとして、 著者自身が自分の考えを述べている部分は、なるほどなと思うところもありました。 わざわざ他人のふんどしで相撲を取らなくても良いのでは?と思ってしまいました。
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『自分の才能の見つけ方』
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- 2015/11/07(Sat) -
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本田健 『自分の才能の見つけ方』(フォレスト出版)、読了。
以前は、このような自己啓発臭がプンプンする本は、 どこか小馬鹿にしていた感があるのですが(すんません・・・・)、 自分の強みを知るのは大事なことなんだなと気づかされてから、 抵抗感がなくなりました。 で、本作ですが、冒頭に紹介されていたスティーブ・ジョブズの言葉、 「何かを捨てないと、前には進めない」 いや、これは、本当にそう思います。 あれも、これも、と思っていると、 結局、いっぱいいっぱいになってしまい、新しいことにチャレンジする余裕がなくなってしまいます。 優先順位をつけるだけでなく、 これはやらないと、きっぱり腹を決めることも大事だなと思います。 本文で印象に残ったのは、 「才能はネガティブな感情を引き出す」ということ。 周りの人から、凄いね~、と言ってもらえるのはありがたいのですが、 本人としては、まだまだ物足りないとうか、こんな程度ではいけないと思ってしまい、 不安に駆られることがよくあります。 普通の人からどう見えているかということよりも、 その道の凄い人と比べて、自分がどれだけできていないかということが気になって仕方ありません。 ダメなところばかりに目を向けていると鬱々とした気分に落ち込んでしまうのですが、 一方で、自分のまだ足りない部分に目を向けることで、「もっと努力しなくちゃ」と 前向きな気分になることも多く、そのバランスというか、タイミングが大事なのかなと思います。 学習欲とか、達成感とかは、私の性格が極端に出てしまうところなので、 もう、自分はこういう人間なのだと割り切って、自分自身と上手く付き合っていくしかないですね。
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『あなたのお金はどこに消えた?』
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- 2015/09/19(Sat) -
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本田健 『あなたのお金はどこに消えた?』(PHP新書)、通読。
表紙絵の印象どおり、さくっと読めました。 というか、正直、本にする意味があったのか?と思ってしまうほど 何も残らない本でした。 ゾウの村で起きたネズミ講的な投資話の騒動を通して 通貨の意味や、リアルな仕事の大切さを説いているのだと思われますが ゾウの国に置き換えて話を進める必要性がほとんど無いです(苦笑)。 読みやすくするために話をシンプルにしていますが、 本質的な部分、例えば「通貨とは社会の中でどんな役割を担っているのか」というような 読者が頭を使って考えるべき事項を端折っているので、 ただの投資詐欺と取り付け騒ぎの物語で終わってしまっています。 Amazonのレビューが高いのはなぜ???
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