『ハミングバード』
| ||
- 2015/12/31(Thu) -
| ||
『ハミングバード』
またまたMovie Plusで鑑賞。 この年末、何もしてませんわ(苦笑)。 さて、ジェイソン・ステイサム主演の映画ということで、アクションものかと思ったら、 思いの外、渋い社会問題を扱った作品でした。 アフガン戦線での強烈な体験がトラウマとなり、 軍法会議から逃走、ホームレスとなってロンドンの路上で死んだように生きる男。 路上を仕切るギャングと言い争いになったために路上さえ追われ、 炊き出しを行う修道女だけが心の支えとなっていく・・・・・。 ストーリー展開は、かなりご都合主義なところが多く、 また世界観もロンドンの路上の話から広がっていかないので、 アクション映画を期待するとがっかりすると思います。 チンピラのケンカ以上のことは起きませんから。 でも、アフガン戦線で起きていることは一体何だったのかというそもそもの話に始まり、 監視社会として第一級のロンドンの町の様子や、 中国人マフィアが白人を用心棒に雇う時代になったという国際経済の情勢、 修道院が行う炊き出しが本当にホームレスを助けることになっているのかという問題、 その修道院での務めも任期が来れば別の地域に移れるという仕組みと奉仕の心のギャップ、 様々な社会の現状が取り込まれている作品であり、 考えながら観始めれば、いろいろと気づくことがある作品になっていると思います。 ただ、問題提起というところまでは至っていないように思いますし、 なんら解決の糸口も見えてきません。 それでも、先進国といわれる社会においてさえ、これだけの問題があるのだということを 端的に知ることができるという意味では、渋い作品だと思います。
|
||
『バンク・ジョブ』
| ||||
- 2009/09/30(Wed) -
| ||||
『バンク・ジョブ』
銀行強盗に英国皇室スキャンダルが絡むという 皮肉の効いた英国映画です。 私の好きなクライム・ムービーだったのですが、 どうも爽快感が無い・・・・・。 強盗に成功した後の「バンザイ!」という真に喜びが爆発するシーンが無い。 だから、クライム・ムービーとして観ると、達成感が無いんです。 サスペンスものとして観てたら、きっと大満足できたと思います。 これは、事前に映画のあらすじだけでも追っておくべきでした。 ウォーキートーキー強盗自体は実在の事件のようですが、 そこに本当に英国王室のスキャンダルが絡んでいたのか・・・・・ そこが知りたい!
|
||||
『リボルバー』
| ||||
- 2009/04/06(Mon) -
| ||||
『リボルバー』
映像が独特で格好良かったです。 そして衣装やセットもユニーク。 世界観は面白かったのですが、 物語には途中でついていけなくなりました。 いろんな詐欺の手口を使って罠にはめ合っているところまでは 痛快アクションってな感じで楽しめたのですが、 自分の中にいるもう一人の自分と戦い始めた時から つまりは主人公が精神的に不安定になってきたときから 思考が複雑になって置いてきぼりになっちゃいました。 ちょっと自己満足系な作品。 まぁ、ゴールドは、実はポールだった・・・・・・・みたいな 最近のハリウッド映画にありがちなどんでん返しではなかったので そこは良かったですが。 あと、さえない銀行マン風の殺し屋ソーター、超カッコいい。 アヴィもイケてる黒人実業家風。 キャラクター設定はお見事でした。
|
||||
『セルラー』
| ||||
- 2007/09/02(Sun) -
| ||||
『セルラー』(2007年9月2日EX放送)
誘拐された被害者からのHELPの電話が 偶然携帯にかかってきたことから始まるサスペンス。 すぐ目の前に一件落着が待っていそうでありながら、 次々と起こる新たな局面に翻弄される主人公。 このあたり、携帯電話の特性をうまく活かしていて、 息をつかせぬ展開です。 また、犯人グループの目的や素性が少しづつわかってくるという展開も 観る者をぐっと引き寄せる効果がありました。 とにかく筋立てが面白かったです。 ただ、そもそもの発端となったブツを なぜ旦那はこんな扱いをしたのか?というところだけ若干疑問が残りました。 もっと如何様にも処理できただろうに・・・。 キャストが地味だったぶん、妙にリアルな映画だったように感じました。
|
||||
| メイン |
|