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『だいたい四国八十八カ所』
- 2019/06/19(Wed) -
宮田珠己 『だいたい四国八十八カ所』(集英社文庫)、読了。

またまたタマキングさんの本をば。

今回は、四国八十八か所巡礼のレポートです。
修行の覚悟は無いだの、信仰心は無いだの言い訳してますが、
ちゃんと納経して、お寺の様子も眺めて、なにより地元の方やお遍路さんと交流して、
とても真面目な巡礼記だと思いました。

タマキングさんにしては真面目過ぎるかなと(苦笑)。
もうちょっと緩いレポを期待していたのですが、
全編にわたって、意外と真面目でした。
でもそれは、四国八十八か所という場所がそうさせるのかなとも思います。

お気楽な目的で巡礼を始めた人も、
真面目にならざるを得ないんだなぁということが分かって、
それはそれで興味深いです。

著者による、同じお遍路さんの分類というか、
スピードや回数を競う人々に対する辛辣な視線が面白かったです。

興味深かったのは、外国人のヘレナさんと一緒だった数日間のレポート。
外国を旅する人への著者の温かな視線は、
ご自身が外国を旅してきた経験そのものなんでしょうね。
この2人で、どこか異国の地を旅しても、面白いレポートになりそうだなと思いました。




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『日本全国津々うりゃうりゃ』
- 2019/06/01(Sat) -
宮田珠己 『日本全国津々うりゃうりゃ』(幻冬舎文庫)、読了。

日本全国を旅した・・・・・というほど旅っぽくなく、
お気楽観光をしたレポートです。

わたし、宮田珠己さんって、そのテーマ設定の仕方とか、文体とかから、
自分よりも若い人なんだろうなと勝手に思い込んでいたのですが、
ちょっとWikiってみたら、1964年生まれ、内村さんと同い年でした。
ええオッサンやん!
読む前に調べなくて良かったですわ(爆)。

というわけで、私の中で30歳過ぎの人が、くだらない観光をしている態で読書しました。
だって、行っている先でやってることって、セメントづくりの仏像群をみたり、
河原で石を拾ったり、富士急で絶叫マシンに乗ったり、そんなこんなですもの。

宮田さんって、こんなに文章が軽クドかったっけ?と思ってしまい、
それは、たぶん、連載テーマがぼんやりしているから、
間を埋めようとしてクドくなっちゃってるのかな?と。

これまで読んだ作品は、シュノーケル話だったり、大仏訪問記だったり
旅のテーマがハッキリしている方が、読んでいて面白かったです。
著者らしさが出ているというか。

本作は、著者が途中で(たぶん冗談半分で)言っていた「石拾い記」にした方が
とにかく内容を深掘りしていくしかなくなるので、変な面白さに突き当たったのではないかと
思ってしまいました。

海の生き物の話は、自分も好きな分野なので、興味深く読みました。
私が見たことのないウミウシとかも見てて、羨ましいな・・・・と。
魚よりも、エビ、カニ、ウミウシの方が面白いというのは賛成!

あと、著者の手によるイラストが可愛い。




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『晴れた日は巨大仏を見に』
- 2017/01/04(Wed) -
宮田珠己 『晴れた日は巨大仏を見に』(幻冬舎文庫)、読了。

以前、東南アジアの変な寺院を巡る旅行記を読みましたが、
本作は、日本の変な大仏を巡る旅行記。

巨大仏って、何でこんなに、いかがわしい雰囲気を醸し出しちゃうんでしょうかね。
著者は、その「ぬっと」感に理由を求めていますが、
私はもう、巨大であることの必然性の無さに尽きるのではないかと思います。

奈良時代~平安時代にかけて、
仏教は鎮護国家のための中心的役割を担っていたので、
日本全体を遍く治めるような仏の力を顕示するために
巨大な仏像が求められたというような社会背景はあるにしても、
現代において、巨大仏を作らなければならない理由が何なのか分からず、
しかも大金を投じて作ってしまうという行為に、
疑問というより不安な何かを感じ取ってしまうのかなと思います。
仏像づくりに投じる大金があるなら、もっと社会のために直接的に役立つ
カネの使い方があるのではないかと思わずにはいられない何かが。

そういう不安を感じる構造物を、
あえて見に行くという行為そのものが、またまた、いかがわしいような気がして、
そんな仲間に入りたくない・・・・というわけで、拝観者は増えないのではないかと。

著者のような奇特な人が見に行って、レポートしてくれない限り、
私のような凡人は、巨大仏を見ることもないまま人生を終えてしまいそうです。

個人の資産家が作った大仏もあれば、
テーマパークの施設の一環である大仏もあれば、
ちゃんとした寺が建てた大仏もあるようですが、
どれも一様にいかがわしい(苦笑)。

そして、どれも、経営難がにじみ出てるというか、
漏れだしているというか、ダダ漏れというか・・・・・。
後先考えずに作っちゃった感が満載です。

著者は坂口安吾など、いろいろ難しい話も引き合いに出しながら
あーだ、こーだと分析してますが、
私は、やっぱり、必然性がないから人を惹きつけないんだと思いますよ。

一冊読んで面白かったけど、
じゃあ、巨大仏を見に行きたくなったかというと・・・・・全然(爆)。


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『東南アジア四次元日記』
- 2016/09/21(Wed) -
宮田珠己 『東南アジア四次元日記』(幻冬舎文庫)、読了。

著者が会社を辞めるきっかけとなった東南アジア旅行のお話。

すでに著者の本を何冊か読んでいるので、
こういう旅行をする人だという前知識があって
旅の話にふんふんと入っていけるのですが、
よくよく考えてみると、半年間旅行をしたいからという理由で職を手放すのは
相当な覚悟が伴う決断だろうなと。

この本でもさらっと書かれていますが、
旅のために会社を辞める一連の流れを
ガッツリとエッセイで読めたら面白いだろうなと期待しちゃいました。

さて、本作での旅行の内容ですが、
香港、ベトナム、カンボジア、ラオス、タイ、ミャンマー、マレーシアと巡っていきますが、
とにかく、あちこちの変なものを必死に見て回っています。

特に、いくつかの変な寺院が印象に残ったのですが、
何でそんなもの作るの?という目的不明のモノから、
何でそんな表現をするの?という見せ方不明のものまで、
アジアらしいケバさとクドさが畳みかけてきます。

東南アジアの奥の深さというか、
真っすぐじゃない世界観というか、
ま、「四次元的な」空間が堪能できるエッセイです。

写真もふんだんに収められており、目でも楽しめます。
というか、写真がなければ信じられないような世界が広がっています(笑)。


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『ときどき意味もなくずんずん歩く』
- 2015/12/30(Wed) -
宮田珠己 『ときどき意味もなくずんずん歩く』(幻冬舎文庫)、読了。

著者のことを旅行エッセイを書く人で、旅行先でのシュノーケルやウミウシの話も書ける人
という風に認識していたのですが、本作では「ジェットコースター評論家」という肩書きもあることが分かり
ますます何で食べている人なのか意味不明になってきました(笑)。

でも、こういうバイタリティ溢れる人というか、
周囲の期待に応えていたらよく分からない方向に成長しちゃう人というか、
ちょっと憧れます。その適応力の高さに。

本業(と私が思っている)旅行に関するエッセイも多数読めます。
1本1本が短いので、ガッツリ読めるというものではありませんが、
旅先でのおかしな経験や、そもそもおかしなところに旅をしている様子を
サクッと楽しむのにちょうど良いです。

利尻島歩いて一周のくだりは、
海沿いを歩く=本当に島一周にこだわった結果、海を泳ぎ、断崖絶壁を登る羽目になるという
常識的にはありえない展開に笑いました。
会社員時代のキャリアプラン面談で上司が見抜いた希望キャリア「冒険家」、
まさにその通りになっております(笑)。

気軽に旅を楽しめる一冊です。


ときどき意味もなくずんずん歩く (幻冬舎文庫)ときどき意味もなくずんずん歩く (幻冬舎文庫)
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『旅の理不尽』
- 2015/03/31(Tue) -
宮田珠己 『旅の理不尽』(ちくま文庫)、読了。

著者の本は、シュノーケリング話から入ってしまった私ですが、
旅行エッセイが本職というか、メインの方です。
というわけで、自費出版で出したというデビュー作。

最初から、著者の斜に構えたスタイルが出来上がっています。
海外旅行のお話なのですが、旅行そのものや行った先の国の話というよりも、
旅先で見たこと、起きたこと、出合った人についての話が盛りだくさん。
そのため、日常オモシロエッセイの延長線上にあるような印象です。

世の中を少しナメた感じのスタンスで文章を書かれていますが、
相手が異文化の国ということになると、「こんな風におちゃらけて大丈夫だろうか」と
ちょっと読んでいて緊張してしまうことがあります。
ま、そこが自費出版の強みなのかもしれませんが。

さらっと書いてますが、著者が現地の人や、他の旅行者とすぐに仲良くなるというか、
距離の縮め方が凄いなと感心します。
それだからこそ、年上の女性にベッドで襲われたりもしているのですが(苦笑)。
しかも、20歳やそこらでの体験のようで、若くして異文化との壁を取り払う能力を
身につけているのはうらやましいなと感じました。

いろいろエッセイ作品を出しているようなので、
追いかけたいと思います。


旅の理不尽 アジア悶絶編 (ちくま文庫)旅の理不尽 アジア悶絶編 (ちくま文庫)
宮田 珠己

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『ウはウミウシのウ』
- 2012/02/19(Sun) -
宮田珠己 『ウはウミウシのウ』(小学館)、読了。

ダイビングは面倒だからやりたくない、
お手軽にできるシュノーケルを、まったりと突き詰めるのだ~!
というエッセイです。
世界各地のリゾートでのシュノーケリング記。

そもそもの志がまったりしてますから、
当然(?)、エッセイの内容も、海だけでなく、周囲の人間や観光地での出来事、
そもそも旅行に行く前の準備段階の出来事と、あれこれ飛び散ります。
その力の抜け具合が、お手軽に読む本としてはちょうど良いです。
ちょっと斜に構えたような天邪鬼な文章をかかれますが、
そんなに嫌味なく楽しく読めちゃいます。

紹介されているシュノーケリングスポットの数は18箇所、
初めて耳にするような地名も多くありました。
私が、あまり海外ダイビングに興味が無いからかもしれませんが・・・・・苦笑。

お気楽な文章の中で、「サンゴが死んでる」「白化現象」という言葉が繰り返され、
・・・・・というか、どこで潜っても、死んでるか死んでないかが、
著者のスポット評価の第一基準になってます。
「地球温暖化」に対する言説の広め方にやや不満がある私としては、
「この本も、温暖化への感情的な理解を促してしまうんだろうなぁ・・・」と思ってしまいました。
環境問題に触れるときは、客観性を大事にして欲しいんです。

でも、まあ、お気楽エッセイには、求めちゃいけないか。


ウはウミウシのウ―シュノーケル偏愛旅行記ウはウミウシのウ―シュノーケル偏愛旅行記
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