『父親』
- 2006/10/10(Tue) -
遠藤周作 『父親』(講談社文庫)、読了。

不倫モノの王道を行くようなストーリー展開でした。
偶然の出来事が重なり、それぞれがキーポイントとなって話が展開するので、
「都合よくイベントが起きるなぁ」という気がしないでもないですが、
親子の生活圏は意外と重なっていて、
そこで出会う人々も意外と重なっていて、
実はみんな狭い範囲で生きているのかもしれません。

あと、娘・純子の描き方やキャラ設定に、
どことなく著者の冷たさを感じてしまいました。
大家となった男性作家が若い女性を描いたものを女の視点で読んでいるから
こう感じちゃうんですかねぇ?

父親
父親遠藤 周作

講談社 1989-04
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おすすめ平均 star
star娘として、、父親の気持ちがわかりたい時は、、

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『スキャンダル』
- 2006/04/25(Tue) -
遠藤周作 『スキャンダル』(新潮文庫)、読了。

久々に遠藤周作作品をば。

参りました。
精神的に参りました。
読むのがしんどかったです。

この方の小説は、読んでいる間も読んだ後も
ずっしりと自分の中に沈みこんでくる作品が多いのですが、
この作品は事の他ずっしり重かったです。
重すぎて、心の床が破れそうです。

性についてギトギトと描いた作品が私の苦手とする分野なうえに、
キリスト教信者と倒錯の性癖とを絡めて描くだなんて、
しかも主人公に作者自身とも言える人物を据えるだなんて。
私の頭の許容範囲を超えそうでした。

しかし、衝撃と憂鬱とを大いに与えられながらも、
読み通させる力、それを強いるような力を感じる作品でした。

この作家の知らなかった側面、大作家たる所以を感じ取りました。

スキャンダル
スキャンダル遠藤 周作

新潮社 1989-11
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おすすめ平均 star
star知りたいようで知りたくない心の奥底
star心理学の浅薄な小説への応用の例
starこの作品自体が「スキャンダル」

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『ただいま浪人』
- 2005/10/11(Tue) -
遠藤周作 『ただいま浪人』(講談社文庫)、読了。

文庫本で700ページ超の大作だったが、
ぐいぐい読ませる内容だった。

最後、まさかあの歴史的大事件が絡んでくるとは思わなかったが、
違和感なくつながっていた。

遠藤周作の小説は、
登場人物が各々自分の人生を考えに考えたうえで、
最後、重ーい終わり方をすることが多いが、
この作品もそんな一つ。

フラットな気分で読まないとしんどいかも。

ただいま浪人
ただいま浪人遠藤 周作

講談社 1974-03
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おすすめ平均 star
star切ない話。最も好きな遠藤作品。絶版にならないことを祈る。

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