『アップル、グーグル、マイクロソフト』
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- 2015/11/24(Tue) -
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岡嶋裕史 『アップル、グーグル、マイクロソフト』(光文社新書)、通読。
著者の本は、これまで親近感を持って読んできたのですが、 本作に至っては、大上段に構えた感のあるタイトルのとおり、 なんだか大きな話を、著者じゃなくてもできるような感じでオーソドックスにまとめており、 あまり面白みを感じられませんでした。 通り一遍な感じと言えば良いのでしょうか。 もっとサラリーマンが身近に困っていることとか、 日々疑問に思っているようなことを扱って欲しいなぁと思ってしまいました。 いつもGoogleの話を読むときのワクワク感がなかった気がします。 もっと、血湧き肉躍る感じの組織だと思うのですが・・・・・。
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『うちのシステムはなぜ使えない』
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- 2014/03/13(Thu) -
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岡嶋裕史 『うちのシステムはなぜ使えない』(光文社新書)、読了。
ただいま、勤め先が、分不相応なシステム構築プロジェクトを行っており、 ウン百億円が費やされております。 確か、2010年頃に出来上がっているはずだったのですが・・・・(爆)。 で、システムが出来上がってもいない立場で 本著のタイトルを叫ぶのは、申し訳ないのですが、 きっとリリースした直後から、 このタイトルと同じ叫びが社内のあちこちから聞こえてきそうです。 本作においては、 そんなシステム投資の失敗を回避するためのヒントが・・・・・というよりは その手前の、「システム構築とは何ぞや」的な情報レベルの話でした。 面白おかしく書いているので、サクサク読めるのですが、 内容の情報レベルとしては超初歩で、 中小企業診断士試験の「経営情報システム」のテキストの方が もっと突っ込んだ内容が書いてあったような気がします(苦笑)。 ま、気晴らしには良い読書でした。 巻末のケーススタディが あながち過剰演出だとも言えない我が社は、相当危険かも。
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『暗証番号はなぜ4桁なのか?』
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- 2010/11/24(Wed) -
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岡嶋裕史 『暗証番号はなぜ4桁なのか?』(光文社新書)、読了。
便利さと安全性は二律背反なのですよ。 なのに、これを理解してくれない人が多くて困っちゃう! お客さまに納得してもらえないのはまだ分かるとして、 同じ会社の人間に理解してもらえないと、悲しくなっちゃいますよね。 そして、このセキュリティ対策というものは、 正解や完成形がないので、どこまでも手を伸ばせるんですよね。 得てして業務の効率性を阻害してしまうという・・・。 ただ、「そこまではやらなくても大丈夫です」という主張が非常にやり難い。 リスクがゼロになる対策は存在しないので、 万が一何か起こったら「お前がやらなくて良いって言ったせいだ!」となりますし、 そもそも「なぜ、これで大丈夫と言えるんだ?」と真正面から聞かれたら、 「費用対効果から判断しました」という、非常に曖昧な説明しか出来ません。 かくして、セキュリティ対策は複雑化し、しばしば形骸化するという・・・。 どこで割り切れるかですよねー。 権限持っている人が、エイヤッと判断できるかがミソだと思います。 昔、金融商品のセキュリティ対策を担う部署にいたのですが、 その時に、私は悟ってしまいました。 「犯罪者はいつ捕まるか分からない状況で自分の身をかけて罪を犯している。 そんな必死な人たちに、安穏と暮らすサラリーマンの我々が勝てるはずがない」と。 頭の使い方も彼らのほうが何段も上。イタチごっこは当然です。 電話越しに犯罪者(と思われる人)と会話したことが何度かありますが、 彼らの腹の据わりっぷりは見事なものでした。 仕事にかける情熱とプライドが伝わってきたりして、 変なところで勉強になりました。
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