FC2ブログ
『独裁の宴』
- 2021/02/26(Fri) -
手嶋龍一、佐藤優 『独裁の宴』(中公新書ラクレ)、読了。

佐藤優氏の話は、やっぱり国際情勢分析が一番興味深いですね。
しばらく著作から遠ざかってしまっていましたが、先日久々にホリエモンとの共演を動画で見て
確かに解説の切れ味は鋭いけど、国内情勢の分析は、日本の政治がふにゃふにゃだから
鋭い刃を持っていても切れ味がよく伝わってこないんですよね(苦笑)。
斬る相手が、斬り甲斐のあるモノじゃないとね。

というわけで、本作は、その斬る相手が、
北朝鮮であり、一つの中国であり、トランプ・バノン政権であり、
一流の戦略国家ばかりなので、各国が持っている野望がはっきり分かって、
とても面白い内容でした。

日本国内の報道では、表面的な出来事を断片的にしか伝えてくれないので、
なんでそんな流れになっているのか理解できないんですよね。
ただただ「今こういうことが起きました」というだけで、背景が分かりません。

しかし、本作を読んでみると、米朝二国間協議に傾く可能性は大いにあると言っていて、
確かにその後、そういう動きになったので、さすが世界の動きを読んでいる人には
分かるんだなぁと納得。

テレビも新聞も全然そういうことを伝えないからダメなんだ!と、
最近流行りのメディア叩きを私も最初は頭に浮かべたのですが、
しかし、途中から、「価値ある情報を無料で入手しようという自分の姿勢が間違ってるのかも」
と思うようになりました。

本質を突いた解説をタイムリーに知りたいと思ったら、
そこは対価をきちんと払う必要があるのかなと。
スポンサーが対価を払ってくれているテレビのニュース番組に
そもそも、骨太の解説を視聴者が求めることに無理があるのかも・・・・と思うようになりました。
すでに私はテレビ契約を切っちゃったので、もうテレビというメディアは関係なくなったのですが(苦笑)。
新聞も、一応日経オンラインは契約してますが、ニュース解説を読むためじゃなく
自分の関係する業界のニュースをプッシュ通知でタイムリーに知るためなので
払ってるお金は、解説内容に対してではなく、プッシュ通知機能に対してなんですよね(爆)。

Youtubeでも様々な情報を無料で入手することができるようになりましたが、
本当に重要な情報は有料動画になっていると思います。
一見、無料メディアが急拡大しているように思えますが、
実は、対価を払わないと意味のある情報が得られないという構造に変質していってるんだなと
本作を読みながら、そんなことを考えていました。






にほんブログ村 本ブログへ


この記事のURL |  手嶋龍一 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
『動乱のインテリジェンス』
- 2014/07/27(Sun) -
佐藤優、手嶋龍一 『動乱のインテリジェンス』(新潮新書)、読了。

この2人の対談を読むのは2冊目です。

インテリジェンス分野のプロ2人の対談なので
読み応えがあり、面白いです。
手嶋氏の佐藤ヨイショが鬱陶しいのが相変わらずですが(苦笑)。

2011年~2012年あたりの象徴的な外交事件を取り上げて
その意味や影響について解説をしていますが、
当時、何が目的なのかサッパリ理解できなかった
鳩山元首相のイラン訪問についてもバッサリ斬り捨てていて、
ようやく何となく分かるようになりました。

この時期は、政治家の不作というか、
あまりにも残念な顔ぶれが日本を動かしていたのでアレですが、
その裏側で、官僚たちがどのように日本を外国から、もしくは無能な政治家の動きから(苦笑)
守ろうとしていたのか、もっと官僚寄りの話が聞いてみたいです。

うーん、それこそ国家機密で、難しいのかなぁ。


動乱のインテリジェンス (新潮新書)動乱のインテリジェンス (新潮新書)
佐藤 優 手嶋 龍一

新潮社 2012-10-26
売り上げランキング : 55899

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


にほんブログ村 本ブログへ

この記事のURL |  手嶋龍一 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
『インテリジェンス 武器なき戦争』
- 2011/05/30(Mon) -
手嶋龍一、佐藤優 『インテリジェンス 武器なき戦争』(幻冬舎新書)

夜更かしして読んでしまいました。
やっぱり、佐藤優の論旨は明瞭で面白い!

対談相手の手嶋龍一も、NHKワシントン特派員として名を馳せただけあって、
理路整然としてますし、相容れない場合は真正面から批判する。
この姿勢は、読んでいて気持ちがよかったです。
(若干、「ラスプーチン、ラスプーチン」と連呼して鼻につくところはありますが・・・)

国家間のインテリジェンスのあり方と、勤め人としての仕事に対する姿勢、
レベルはぜんぜん違うものかもしれませんが、
根本にある考え方は、突き詰めれば、同じではないだろうかという思いを
本作で改めて感じました。

要は、自分の信念をどれだけ強くもてるのか、
それを周囲にどれだけ受け入れさせられるのか。
そのためには、周りの情勢や人間関係をきちんと押さえて、
最大限活用していくという努力が必要ということ。

重要な事実を書かないような組織は、
次の段階で必ず嘘の報告書を作る。


これなんて、サラリーマンなら、実感のある指摘ではないでしょうか?

物の考え方と、身の処し方を、しっかり学びたいです。


インテリジェンス 武器なき戦争 (幻冬舎新書)インテリジェンス 武器なき戦争 (幻冬舎新書)
手嶋 龍一 佐藤 優

幻冬舎 2006-11
売り上げランキング : 33058

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


にほんブログ村 本ブログへ

この記事のURL |  手嶋龍一 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
『たそがれゆく日米同盟』
- 2009/05/19(Tue) -
手嶋龍一 『たそがれゆく日米同盟』(新潮文庫)、通読。

会社の先輩から貸してもらいながら、
2か月近く放置してました。
軍事外交については全く守備範囲外だったため、
なかなか手が伸びませんでした。

いい加減返さないとと思い、恐る恐る読んでみましたが、
あんまりしっくりきませんでした。

NHK記者という前歴のせいか、
文章が説明文を読んでいるようで、どうも入り込めないのです。

私は、ノンフィクションだとしても物語性があっての読みものだと思うので、
淡々と事実を書かれても、なかなか辛いものがありました。
いっそのこと小説仕立てにしてもらった方が
臨場感も出るし、ポイントも分りやすくなるような気がします。

こういう出来事があったんだなという理解にはつながりました。


たそがれゆく日米同盟―ニッポンFSXを撃て (新潮文庫)
たそがれゆく日米同盟―ニッポンFSXを撃て (新潮文庫)手嶋 龍一

新潮社 2006-06
売り上げランキング : 75864

おすすめ平均 star
star日米同盟の危機
star取材者が陥る罠に落ちなかったノンフィクション作品の金字塔

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


にほんブログ村 本ブログへ
この記事のURL |  手嶋龍一 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
| メイン |